住まい造りの難しさ・・・・・・業者選びの難しさ。
私の住まいする近くで有る建築業者が建築中です。
シンプルな住宅です。
基礎工事から上棟と出来上がりを日々通勤途中ですからいやが上にも目に入って来ます。
この間現場を見る毎に,コストダウンをするにはこれ程にしなければと思ったのも事実です。
それはさておきまして、
ただいま、外部に防水兼遮熱シート(これは良い部材です)を張っています。
現場写真を撮って説明すれば簡単な事なのですが、そのシートは社名入りなので
社名が判明するので差し控えます。
よって写真はあさひホームの現場写真から説明します。
以前はいい加減でしたが、今では結露防止に義務付けられている施工手順です。
建築現場は内断熱ですが、写真は外断熱(外張り)工法です。
断熱材の上に三日月型の空間のある部材が使われていますね。
この部材、通気胴縁です。
外壁仕上げ材の下地でかつ断熱材と外壁に空間を作り空気を通気させます。
(内断熱の場合は下記の写真様に防湿・防水シートと外壁仕上げ材との間に通気層を作ります)
特に、内断熱の場合は先にも言いましたが壁内部結露を防ぐ一つの方法です。
また真夏の強烈な直射日光を浴びて高温になる壁内部の空気を逃がす役目も有ります。
侵入した雨水の排出にも成ります。
だから大切な施工方法なのです。
(外観からでは判別できませんが、上記の写真はあさひホーム現場です。
遮熱シートの上に通気胴縁を用いて通気層を確保しています)
ここまで言えばお解りかと思いますが、近所で建築中の住まいは、なんと言う事か
通気層をシャットアウトして通気出来ない施工をしているのです。
外観から見れば上記の写真と同じですね。(横胴縁が通気胴縁でないのです)
この現場では、通常使われる防湿・防水シートに遮熱機能を付けて省エネ化を図っているのですが・・・・・・・。、
肝心の通気層がない故に、太陽熱が壁内部で反射し、仕上げの外壁はさらに熱せられる悪循環ですね。
熱の逃げ場がない、さらに壁内部で起きる湿気の逃げ場も無い万一の雨水のにげ場も無い。
業者選びの難しさ
時々のこの欄でも何度か言っていますが、住まいは創り手次第で「善し悪し」が起きます。
そして大半が見えなくなる部分で起きています。
まさにこの現場がそれを証明?
一般ユーザー様はこの様な点を外観から理解するには難しいです。
業者のなすがままでと成りますね。
それをなくす為にもあさひホーム毎月勉強会を行っています。
是非参加して間違いのない創り手を選んで欲しいと願います。