SEA戦（２）

・QBスケルトンはパス成功率55％、1TD、1INT。出場試合は6勝2敗でホームは全勝
・WRフィッツジェラルドは9キャッチ149ヤードで4回目のシーズン1,400ヤード（史上4人目）
・RBウェルズは欠場、小兵スティーブンス＝ハウリングが93ヤード
・1QにTDしたのは第2週以来だった

□
この試合は3rd downコンバージョンが7/17で41％というアリゾナにとってはかなりの高確率でした。オフェンスはトータルで388ヤード。

1QにRBテイラーのTDランが出たけど、アリゾナが1QにTDしたのは第2週WAS戦以来らしい。第1週CAR戦でもTDしてるけど今シーズン3回だけってのは寂しい数字。

□QB
　スケルトン　　22/40（成功率55.0％）　271ヤード　1TD　1INT　Rat 74.1　ラン5回 19ヤード

　今シーズン7試合目の先発で、ほとんど出たSF戦（開始早々にコッブが負傷退場）を含めた8試合は6勝2敗。ホームでは去年から6戦全勝。試合前に膝に溜まった水を抜いたら立ち上がるときにめまいを起こしたという状態での出場だったそうです。相変わらずパスの精度は低かったけどスクランブルで1st downも取ってたしそんなふうにはまったく見えなかった。プレーが崩れたのに反対サイドにいるTEヒープにパス通したし、TEヒープへのTDパスも3rd and inchでRBテイラーへのスクリーンパスだったみたいなのにその場の判断でヒープに投げたりしたのは見事。でも10点差を追い付かれたのはサイドへ安易に投げてINTされたのが原因。勝負強さはある、肩も強い、走力もある、タフ。あとはパスの精度だけ。

　コッブは脳震盪の影響でインアクティブだったけどCBピーターソンのFGブロックのときすごく喜んでていいヤツだと思った。

□RB
　ウェルズ　　インアクティブ
　スティーブンス＝ハウリング　　21回 93ヤード（平均4.4ヤード）　最長39ヤード
　テイラー　　3回 8ヤード　1TD（1ヤード）　1キャッチ 6ヤード
　スミス　　0

　ウェルズが今シーズン2試合目の欠場（ともにSEA戦）。これまでより悪化したわけではないけどウィゼンハントHCの判断で休ませたみたい（本人は不満がってる）。前回はテイラーが先発して2Q途中からスミス中心になったけど、今回は試合を通じてＬＳＨを使ってました（そのぶんKRは免除）。序盤は39ヤードゲインしたりすばしっこさを活かしてたけど、中盤以降はほとんどゲインできず止められることが多かった。どうしてもパワー不足が露呈してしまう。テイラーは今シーズン初TDでした。

　FBシャーマン　　1回 3ヤード　1キャッチ 11ヤード

　ランで何度もナイスブロックしてた。2nd and 1yでシャーマンに持たせて1st down獲得というプレーもあった（NFL初キャリー）。

□WR・TE
　フィッツジェラルド　　9回 149ヤード　最長41ヤード
　ロバーツ　　4回 24ヤード　ラン1回 8ヤード
　デュセット　　1回 7ヤード　反則1回罰退15ヤード（アンネセサリーラフネス）
　サンプソン　　インアクティブ
　スタッキー　　0
　S.ウィリアムズ　　インアクティブ

　フィッツジェラルドは今シーズン6回目の100ヤード超えで自身4回目の1,400ヤード（ジェリー・ライス、ランディ・モス、マービン・ハリソンに続いて史上4人目らしい）。前半1キャッチ1ヤードだったのに後半とOTで148ヤードと前週と同じく終盤に尻上がりになった。2回もワンハンドキャッチがあったし（アリゾナ地元紙では"Cirque du Soleil"とまで書かれてる）、ランアフターキャッチで大きく稼いだ41ヤードゲインもあった。

　それ以外のWRとの差が如実に出た試合でもあったなあと。ロバーツはもっと数字伸ばせたはずだしデュセットは最近目立たなくなってる。4番手以降はさらに差がある。

　TEヒープ　　2回 35ヤード　1TD（13ヤード）
　TEキング　　2回 12ヤード
　TEハウズラー　　2回 27ヤード　1ファンブルロスト
　TEドレイ　　0

　ヒープがパスキャッチするとやっぱりスタンドが盛り上がる。キングもしっかり貢献。ハウズラーは落球があったしせっかく21ヤードゲインしたのに相手FSトーマスにボールをもぎ取られてしまった（記録はファンブルロスト）。もうちょっと安定して活躍できるようになってほしい。

□
　OLはランはトータルで31回131ヤード（平均4.2ヤード）、被サックが2回、被QBヒットが3回。サックは1つ目はMLBホーソーンのブリッツにブロッカーがいなかった、2つ目はRGハドノットがDTブランチ（昨シーズンまでアリゾナにいた）に1対1で押し負けたもの。それ以外にプレッシャー受けたときはQBスケルトンが対処できた。

　RTは今週もブリッジスが先発。キースは試合前日にIRに入りました（CB補充のため）。前週の後半からRGがハドノットに代えてルトゥイが出てたけど、今週はハドノットがずっと出てました。LTブラウンのパスプロテクションがかなり安定してたと思う。来シーズンに向けてはRGをパワーのあるルトゥイに戻して、OTを補強。それで良いと思う。

　LTブラウン　　反則2回罰退20ヤード（パーソナルファール、フォルススタート）
　RTブリッジス　　反則1回罰退5ヤード（フォルススタート）

□
　Kフィーリー　　FG 3/3（○41ヤード、○43ヤード、○28ヤード）

　オーバータイムでの決勝FGを含めて3本を確実に決めた。きちんと調べてないけどドームでは1本も外してないと思う。特に41ヤードは直前にパーソナルファールで15ヤード罰退させられたのにしっかり成功してくれた。キックオフは6回蹴ってすべてエンドゾーン到達、うち4回がタッチバック。でもリターンされた2回は47ヤードと37ヤード返されてる。

　Pザスタディル　　パント7回平均46.3ヤード　inside20y 2回　最長56ヤード

　相手PRが5回平均8.4ヤードだったのでネット平均は40.3ヤード。まあまあ良かった。