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ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

ハジマリ・・・

2014年09月11日 03時05分51秒 | 宝物・いただきもん・捧げものの間
あたしが東京に向かう日

大谷は 休みをとって前日から大阪に帰って来た



『大谷 先生やのに ええん そんな嘘ついて休んで』

『まぁ たまには ええやろ うそも方便や』

『大谷 あんた えろうなったなぁ ちゃんとことわざ使えるンや』

『にゃにぃおぅ』

『大谷先生の う そ つ き』

『それをいわれると痛いなぁ オカンにもちゃんと口止めしといたから
 ばれんとは おもうけど 自分でもそんな嘘 あかんなぁーって』


大谷は おかんが病気で 入院する とか なんとか ゆうて休みをとったらしい

そんな ベタ ほんまに先生のくせにあかんやんな

しかも あたしとお泊りで新大阪のホテルにおるなんて 生徒が聞いたらブーイングや

でも ほんまは うれしい
大阪から旅立つ日に大谷がおるなんて

あたしは 横にいてる 大谷に つぶやく

『なあよかったのに見送りなんか』

『あほ彼女が一旗上げにいくのに 彼氏が 見送らな どうすんねん(笑)』

『だってさっ』
あたしは なんか 泣きそうな気分になる

『お前は 気にすんなオレが勝手にしとることやから(笑)』
大谷は いつもと同じように笑う

明日は始発にのる。
もう時計は11時をまわっとった。

大谷は あたしを 気遣っていた

『あしたは、早いからはよ、寝よか?』

『大谷、あたしらしばらくあわれんからあたしに・・・・・・・』
あたしは 顔を真っ赤にしながら 目で大谷に訴える
<大谷のすべてと あたしのすべてを いろんな所に刻みこんでほしいねん>

大谷に あたしの気持ちがわかったのか もともとおんなしやったのか
あたしをひょいっと お姫様抱っこしてベットにほおりなげた。

『そんなんしたら寝られんようになるで(笑)
 覚悟しときや・・・オレの全部やるわ・・・』

大谷は 男前に うなずいた




★彡 ★彡 ★彡

翌日

新大阪の駅

新幹線のホームは 朝もやにけむっとった

いろんなところに向かう人達の群れが
なんや騒がしい

この人は 東京 名古屋 広島 福岡
みんな忙しそうに トランクとかもって右に左にうごいとる

『はぁ-』
吐息だけが白く
次の季節を予感させとる

あたしは始発で東京に向かう


大谷に 名古屋迄一緒に新幹線乗ろゆうたけど却下された

『オレはゆっくり近鉄特急で帰るわ』
(★近鉄特急に乗ると2980円ほどで2時間ちょいかけて名古屋に戻れます)

そう大谷は 淋しく わろた ようなきがしてん けど
そんなことは絶対 声にはせぇへん。

『はぁあああああああ-』
ひとつ大谷が あくびをする。

『大谷ねむいん?』

『ちょっと眠いなぁ~誰かさんがオレに甘えるからなぁ』

『なにゆうてんの。大谷やってあたしにって
もうええわ朝から恥ずい』

『なんも恥ずいことないで(笑)』

あと10分

あたしは無意識に時計に目をやる

『リサやるからには頑張れ!
ミクロティチャーはいつでもお前の味方やで(笑)』

大谷が無理してるんは よくわかんねん

『淋しくなったらいつでも名古屋にいってもええかな?』

『もちろんや いっても やない 大谷先生の所に帰ってきてええか?やろ』
口を真横にして にぃっと笑う
あたしの大好きで いとしい 大谷の笑顔や

ヤバイ あたし泣く 泣いてしまうよ
こんなとこで 泣いたら 大谷心配してまう

あかん 泣いたら あかんよ

その時アナウンスが駅に流れる

<東京行き始発は霧の為少し遅れています。少々お待ち下さい。
 到着がわかりましたら お知らせいたします>

『大谷 電車おくれとるって』

『そうみたいやな、このまま・・・』
(電車なんか こーへんかったらええんや)

『えっ?』

『きゃーへんかったらええのになぁ~なんてな(笑)
嘘・・・・嘘お前もそんな顔すんな あーあ今日大谷先生2つも
 嘘ついとるわ あかんなぁ』

『大谷あたし・・・大谷と』
(離れたくない けど 仕事も・・・やりたいねん ごめん)

『あほ リサ んな顔すんなや。ぶっさいくになるで』


<遅れていました東京行き5分遅れで到着いたします。今しばらくお待ちください>
と アナウンスが流れた。

『もう くるんやて・・・・』
大谷がつぶやいた。その声は 肩は すこし震えてた。

『そうやな・・・くる みたいやんな』
あたしも つぶやいた。涙腺が爆発しそうや
そのまま あたしらは無言になる

あんなこと こんなこと 次の約束 将来の・・・・
いいたかったのに 伝えたかったのに

『リサ・・・』
こんな人の多いホームで大谷が あたしを抱き締める

『リサ・・・オレさっきまでやっぱり引き止めたかった
 おまえおらんかったら あかんばっかしおもてた』
抱き締めるその腕の力がだんだん強くなり 大谷の思いの強さを表しとるようやった
あたしは この腕から 少しだけ はなれてしまうんやな・・

『大谷 あたしは どこにおっても 大谷だけやで』
『オレもリサだけやで・・・・・』

めっちゃ 恥ずかしがりのくせに
大谷はキスをしてきた。 みんなみとるのに・・・大谷


そんな時

電車がホームに流れて来た

あたしは 笑顔を作る  へんな笑顔になっとったかもしれん。


『じゃあ、大谷』

『おぅリサ行ってこい』

『いってくる』

『ほな行ってこい』
大谷に送り出されて一歩踏み出した

扉が閉まる瞬間

『リサ・・・・・○○○○・・・』
最後の言葉がドアの開閉音にかき消された

あたしはドアから 離れられずに 大谷をみとった
何度も何度も手をふる


手を降ってあたしの門出を祝ってくれる大谷 が小さくなって見えんようになった
最後の言葉は またいつか聞ききたい

あたし絶対頑張って大谷の所に帰ってくる



★彡★彡★彡

あかん あかんなあ オレ

笑ってあいつ見送ろう思ったのにな

なんか 泣いてしもたわ。

オレは 今日の 最後の嘘を実行した。

近鉄になんか 乗らん

次の新幹線で名古屋に戻った
(近鉄って嘘ようついたわ)

リサが旅立った後のレールを通って オレも名古屋の日常に帰っていく
これからのことは わからんけど



オレもあいつに負けんように頑張らんな

ハジマリは ここからや

end

曲紹介


 ★ハジマリ★ V6 アルバム ボイジャーより

朝焼けにけむった 駅のホーム
行きかう人の群れ 騒がしくて
はずむ吐息はもう 白くなって
やがてくる キセツの色に染まる

ベンチに腰掛けて始発を待つ
僕らは 少しだけ寝ぼけながら
やがて来るその時 忘れるよう
くだらない会話を つづけていた
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND55627/index.htmlを
参照ください

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みなみ)
2014-09-11 05:54:27
オトナになるってせつないなぁ
がんばれ、大谷!
リサも負けるなー!
返信する
Unknown (パチリス)
2014-09-11 11:08:19
これせつない・・・。リサの夢は応援したいけど、やっぱり2人は一緒にいて欲しいなと改めて思ったよ(>_<)
返信する
Unknown (arisa)
2014-09-14 03:33:34
貢物作品
いかがでしたか(笑)

2人はずっと笑っててほしいよね
返信する

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