【約束』石田伊良isidaira
池田小学校の衝撃的事件!鎮魂歌にすぎないかもしれないけれど..
生き残った子供たちにエールを贈り亡くなった子供たちの魂を鎮めたい!
自分に何か出来ないかと..真剣に思い描かれたのが動機とされている。
生活の中でどこにでもありがちな内容の7つの短編終結!タイトルは「約束」
理不尽な毎日の苦しみから立ち上がって明日と言う人生に帰る事が出来るよう
今はうつむいていてもいいからきっといつかは顔をあげて前に進もうよ!
と丁寧かつしっかりとした邪魔にならない言葉で作者はこころ伝えてくれた!
そして..涙を誘う。
凍りそうで夢の続きを喪失しそうな..毎日。
痩せたこころにメッセージをそっと置いて。
読み終えて..
「約束」この二文字は重すぎて時には負担になる場合もある。
それでもここでのタイトルは清く澄んで耀いて見えた。
音楽は作者の手を離れて聴く人の耳に優しく溶けて色付けされる。
文字も作者の手を離れて感じる人の心の世界にそれぞれの思いを運んでくれる。
「約束」この言葉この小説と同じように今は軽く言葉にしておこう。
約束..叶えたい!夢!この手にある幾つもの約束そして夢!
誰もが止まってしまった「時」をそっと動かしてくれるそんな気がした。
追伸:かばんの中にそっと忍ばせて気負わず読めるところも魅力!
7つの短編なので気まぐれで開くことも許されるのが嬉しい。
さて次は「1ポンドの悲しみ」