精神病質
精神病質(せいしんびょうしつ、英:サイコパシー、Psychopathy)は、反社会的人格の一種を意味する心理学用語であり、主に異常心理学や生物学的精神医学などの分野で使わている。
精神病質者を英語でサイコパス(Psychopath)という。
類似する用語として、社会病質(しゃかいびょうしつ、英:ソシオパシー、Sociopathy)、社会病質者(しゃかいびょうしつしゃ、英:ソシオパス、Sociopath)がある。
行動遺伝学者デヴィッド・リッケン(David・T・Lykken)は反社会的人格をソシオパス的人格、サイコパス的人格、性格神経症の三つに大別し、ソシオパス的人格は、親の育て方などによる後天的なもの、サイコパス的人格は元来の性格、気質などの先天的なものとして位置付けている[1]。
しかし一般には、ソシオパスとサイコパスはほぼ同義なものとして扱われることが多い[2]。
注意点として、たとえばアスペルガー症候群が自閉的精神病質と呼ばれていたように、「精神病質(サイコパシー)」という言葉はかつては(主にヨーロッパにおいて)精神医学用語の1つとして、比較的広い意味で用いられていた。
現在ではそうした用法は廃れているが、今日の用法と混同しないよう注意が必要である。
またサイコパスは俗にサイコと略されることがあるが、この言葉には“サイコパス的(英:サイコパシック、Psychopathic)”という意味以外に“精神病的(英:サイコチック、Psychotic)”という意味も含まれることもあるのでサイコパスとは必ずしも同義ではない。
三省堂の大辞林によると「性格が逸脱し、そのために社会を困らせたり自らが悩むもの。性格異常」とある[3]。
連続強姦殺人犯、シリアルキラー(連続殺人者)や、重度のストーカー、常習的詐欺師・放火魔、カルトの指導者の多くがサイコパスに属すると考えられている。
さらに、窃盗/万引き、ドメスティックバイオレンス、幼児虐待、非行少年グループ、資格を剥奪された弁護士・検察官や医師、テロリスト、組織犯罪の構成員、金のためならなんでもやる人間、悪徳実業家なども当てはまることがある。
サイコパスは社会の捕食者(プレデター)であり、生涯を通じて他人を魅了し、操り、情け容赦なく我が道だけをいき、心を引き裂かれた人や期待を打ち砕かれた人、財産を奪われ尽くした人を後に残して行く。
良心や他人に対する思いやりに全く欠けており、罪悪感も後悔の念もなく社会の規範を犯し、人の期待を裏切り、自分勝手に欲しいものを取り、好きなように振る舞う。
その多くは刑務所内にいるが、社会に出ている者もまた多い。
その大部分は殺人を犯すことなく自分たちの業を押しつけてくる。
北米には少なくとも200万人、ニューヨークだけでも10万人のサイコパスがいると、犯罪心理学者ロバート・D・ヘア(en:Robert D. Hareは統計的に見積っている。
日本の法律「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の第5条では精神障害者と定義している。
[編集]特徴
ヘアは以下のように定義している
良心の異常な欠如
他者に対する冷淡さや共感のなさ
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が全く無い
過大な自尊心で自己中心的
口達者
現在は20項目(『HARE PCL―R第2版テクニカルマニュアル』)が新たに定められ、それを用いて個別診断で半構造面接を行い2時間半~3時間かけて評定をする。
サイコパスは異常であるが病気(いわゆる精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。
そのため、現在では精神異常という位置づけではなく、人格障害とされている。
しかし、以前は精神病質の定義についてはっきりとした概念がなかったことから、家庭内暴力を起こしたりする者に対して、精神病質であると一概にまとめられてしまい、これらの人々に対するロボトミー手術などの不用意な脳外科手術が行われ、手術をされた患者の人格や精神上不安定になるなどが起こるなど、医療上の人権侵害が行われた。
現在では、「人格障害」という言葉に置き換えられている。
そのことで、精神科病院への収容がされるようになった。
よく、精神病質と社会病質が混合されているが、ヘアによると精神病質と反社会病質は似て非なるものであると記している。
精神病質の原因と考えられているのは前頭葉の障害であるとされ、健常者の脳波とはまるで違う脳波を見せる。
精神病質は遺伝病だとされる意見が主とされている。
逆に、家庭・周囲環境や障害に因る心身の衰弱によるものなどによる、精神病質に似た性格異常は仮精神病質(偽精神病質)とされ、精神病質とは識別されている。
エミール・クレペリンによるとサイコパスのひとつに「空想虚言者」という類型がある。
【想像力が異常に旺盛で、空想を現実よりも優先する】
一見才能があり博学で、地理・歴史・技術・医学など、何くれとなく通じていて話題が豊富であるが、よく調べるとその知識は他人の話からの寄せ集めである。
【弁舌が淀みなく、当意即妙の応答がうまい】
好んで難解な外来語や人を脅かす言説をなす。
【人の心を操り、人気を集め、注目を浴びることに長けている】
自己中心の空想に陶酔して、他人の批判を許さない。
自ら嘘をついて、いつのまにかその嘘を自分でも信じ込んでしまうのである。
[編集]サイコパスチェックリスト
「サイコパスチェックリスト」は専門家が使う場合でも相当に複雑な臨床診断の道具であり、自分自身やそばにいる人をこれを使って診断してはいけない。
この診断にはしっかりした訓練と、正式な採点方法が必要である。
DSM-IVでの行為障害や反社会性人格障害の診断とPCL-Rで示されるサイコパス概念の違いは、人格というより、情動に着目することによってDSM-IVの診断を発展させたところにある。
DSM-IVの診断では、単に反社会的行動をとる人たちという幅広い、それに至る多くの道があるという集団が同定されてしまう。
Psychopathy Checklist (PCL)
1. 口達者/表面的な魅力 12. 乱交的な性関係
2. 過去におけるサイコパスあるいは類似の診断 13. 幼少期からの行動上の問題
3. 自己中心性/自己価値の誇大的な感覚 14. 現実的で長期的な計画の欠如
4. 退屈しやすさ/欲求不満耐性の低さ 15. 衝動性
5. 病的に嘘をついたり人を騙す 16. 親として無責任な行動
6. 狡猾さ/正直さの欠如 17. 数多くの結婚・離婚歴
7. 良心の呵責あるいは罪悪感の欠如 18. 少年時代の非行
8. 情緒の深みや感情の欠如 19. 保護観察あるいは執行猶予期間の再犯の危険が高い
9. 無神経/共感の欠如 20. 自分の行動に対する責任を受け入れることができない
10. 寄生虫的な生活様式 21. 多種類の犯罪行為
11. 短気/行動のコントロールの欠如 22. 薬物やアルコールの乱用が反社会的行動の直接の原因ではない
各項目は、「0,1,2」の3点法で採点し、臨床的には合計点で評価する。点数が高いほどサイコパスの特質を多く持っていることになる。
(改訂版)
The Psychopathy Checklist-Revised (PCL-R)
1 口達者/表面的な魅力 11 放逸な性行動
2 誇大的な自己価値観 12 幼少期の問題行動
3 刺激を求める/退屈しやすい 13 現実的・長期的な目標の欠如
4 病的な虚言 14 衝動的
5 偽り騙す傾向/操作的(人を操る) 15 無責任
6 良心の呵責・罪悪感の欠如 16 自分の行動に対して責任が取れない
7 浅薄な感情 17 数多くの婚姻関係
8 冷淡で共感性の欠如 18 少年非行
9 寄生的生活様式 19 仮釈放の取消
10 行動のコントロールができない 20 多種多様な犯罪歴
それぞれの項目は、0~2点で評定、総計で0~40点に分布する。
成人で30点を超えるとサイコパスとされ、20点未満であるとサイコパスではないとみなされる。
子供のサイコパス傾向についての基準はあまり確立していないが、27点がカットオフ値。
サイコパスの2因子モデル
因子1:対人/情動面 因子2:衝動的/反社会的行動面 因子3:どちらにも含まれない項目
1 口達者/表面的な魅力 3 刺激を求める/退屈しやすい 11 放逸な性行動
2 誇大的な自己価値観 9 寄生的生活様式 17 数多くの婚姻関係
4 病的な虚言 10 行動のコントロールができない 20 多種多様な犯罪歴
5 偽り騙す傾向/操作的(人を操る) 12 幼少期の問題行動
6 良心の呵責・罪悪感の欠如 13 現実的・長期的な目標の欠如
7 浅薄な感情 14 衝動的
8 冷淡で共感性の欠如 15 無責任
16 自分の行動に対して責任が取れない 18 少年非行
19 仮釈放の取消
サイコパスの3因子モデル
尊大で虚偽的な対人関係 感情の欠落 衝動的/無責任
どの因子にも含まれない項目
1 口達者/表面的な魅力 6 良心の呵責・罪悪感の欠如
3 刺激を求める/退屈しやすい 10 行動のコントロールができない
2 誇大的な自己価値観 7 浅薄な感情 9 寄生的生活様式 11 放逸な性行動
4 病的な虚言 8 冷淡で共感性の欠如
13 現実的・長期的な目標の欠如
12 幼少期の問題行動
5 偽り騙す傾向/操作的(人を操る) 16 自分の行動に対して責任が取れない
14 衝動的 17 数多くの婚姻関係
15 無責任 18 少年非行
19 仮釈放の取消
20 多種多様な犯罪歴
サイコパシー・チェックリスト(PCL-R)をめぐる論争
サイコパシーの尺度の一つとして、PCL-Rは確かに有用ではあるが、PCL-R が「サイコパスの定義」と誤解されることが危惧されており、特に犯罪歴に関する項目が含まれている点に関しては強い批判がある[4]。
これに対して、ロバート・ヘアらは、「サイコパスであるためには、広義の意味で反社会的 (英:antisocial) であることは必須であるが、犯罪的 (英:criminal) であることは必ずしも必須ではない」と認めている[5]。
これにより、かつてハーヴェイ・クレックレーがその著書「The Mask of Sanity (正気の仮面)」で示唆した、非犯罪的サイコパスないし“成功した”サイコパス[6]の存在が再認識された。
[編集]『診断名サイコパス』によるサイコパスの概要
同書の原題は「WITHOUT CONSCIENCE」(良心の呵責を覚えず)である。
現在のサイコパスとは日本で言われていたロボトミー時代の精神病質とは定義が違う。
本書のヘアが言うところによると、サイコパスは他者に愛着を持ち辛く、良心(不安感)に乏しく、加えて攻撃的(反社会的)な人物であるとされる。
これは先天(器質)的な脳障害で、異常なほど強力な防衛機制(不安に対処する能力)が働くので不可抗力とされるが、後者の反社会性は後天的な要因であるため強化(矯正)可能と見ている。
一方ソシオパスは後天的要因(反社会性)のみが濃いとされ、多くの「ストーカー」はこれに属するということになる。
なぜならストーカー行為は相手に愛着を持たなければ長期間(一ヶ月等)の継続的なストーキングは不可能だからである。
本書のヘア曰く、サイコパスのストーキングは激しい怒りの衝動で突発的に引き起こされ1日か2日で終わるという。
[編集]『サイコパス-冷淡な脳-』によるサイコパスの概要
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[編集]サイコパスは情動障害
[編集]反応的攻撃と道具的攻撃
[編集]背景
[編集]有病率
[編集]合併症
[編集]原因
[編集]機能的障害
[編集]認知的仮説の検討
[編集]神経学的仮説の検討
[編集]反応的攻撃のみの認知神経学的仮説
[編集]サイコパスの認知神経学的仮説
[編集]サイコパスを引き起こす因果モデル
[編集]統合的情動システムモデル(扁桃体、島皮質)
[編集]扁桃体機能不全仮説
[編集]残された難題と結論
注意欠陥多動障害(ADHD)との合併
自閉症との関係
道具的攻撃のリスク増大に関連する生物学的基盤を持つ障害はサイコパスだけである
[編集]サイコパスまたはその疑いがある人物/事件
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マリー・ベル事件
テッド・バンディ
ジョン・ウェイン・ゲイシー
ヘンリー・リー・ルーカス
ケニス・ビアンキ
エリック・カートマン
チャールズ・マンソン(カルト)
ジム・ジョーンズ(カルト)
石井四郎[7]
小平義雄
おせんころがし殺人事件
永山則夫
大久保清
小野悦男
トリカブト保険金殺人事件
麻原彰晃
神戸連続児童殺傷事件(行為障害)
和歌山毒物カレー事件
北九州連続監禁殺人事件
[編集]猟奇的だがサイコパスではないと診断された人物/事件
エド・ゲイン
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(多重人格)[8]
[編集]関連作品
[編集]精神医学等学術書および類する書籍
『診断名サイコパス』(1993年) - ロバート・ヘア(著)、早川書房
『サイコパス-冷淡な脳-』(2005年) - ジェームズ・ブレア(著)、福井裕輝(訳)、星和書店
『良心をもたない人たち 25人に1人という恐怖』 - マーサ・スタウト(著)、木村博江(訳)、草思社
『サイコパスという名の怖い人々』(1999年) - 高橋紳吾(著)、河出書房新社
『社内の「知的確信犯」を探し出せ』(2007年) - ロバート・D・ヘア/ポール・バビアク(著)、ファーストプレス
[編集]小説・ノンフィクション
『羊たちの沈黙』 - トマス・ハリス(著)、新潮文庫
『黒い家』 - 貴志祐介(著)、角川書店
『悪の教典』(2010年) - 貴志祐介(著)、文藝春秋
『プルタルコス英雄伝〈上〉、アルキビアデス伝』 - プルタルコス(著)、安藤 弘(訳)ちくま学芸文庫、筑摩書房[9]。
『マオ 誰も知らなかった毛沢東』 - ユン・チアン(著)、講談社
『時計仕掛けのオレンジ』 - アンソニー・バージェス(著)
『名もなき毒』 - 宮部みゆき(著)、文春文庫
[編集]ゲーム・映画・ドラマ
『デッドライジング』 - ゾンビの襲来で精神に異常をきたした人間「サイコパス」が主人公に襲い掛かる。
『サイコ』 - アルフレッド・ヒッチコック監督
『ハンニバル』(2001年) - リドリー・スコット監督
『ウォール街』(1987年) - オリバー・ストーン監督 - マイケル・ダグラス演じるカリスマ投資家、ゴードン・ゲッコー。“成功した”サイコパス ("Successful"Psychopath) の一例とされる[10]。
[編集]コミックス・アニメ(該当キャラクター)
エリック・カートマン - 『サウスパーク』
ヤザン・ゲーブル、ハマーン・カーン - 『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』
キシリア・ザビ、ジオン・ズム・ダイクン - 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』
パブテマス・シロッコ - 『機動戦士Ζガンダム』
カテジナ・ルース - 『機動戦士Vガンダム』
フル・フロンタル - 『機動戦士ガンダムUC』
デートリンデ・エッカルト - 『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』
アンドリュー・フォーク、ヨブ・トリューニヒト - 『銀河英雄伝説』
田中宏作品
佐々木俊明 - 『BADBOYS』
松尾安三 - 『BADBOYS』『BADBOYS グレアー』
嵜島昇喜郎 - 『BADBOYS グレアー』
五十嵐けん - 『莫逆家族』
『女神の鬼』にて島行きとなった不良キャラクター全般
赤城欣市 - 『1・2の三四郎 2』
日向光 - 『ジャッパシュ』
夜神月 - 『DEATH NOTE』
兵藤和尊 - 『賭博黙示録カイジ』
虎子光秀一郎 - 『BE FREE!』
神竜剛次 - 『男組』
柏葉英一郎 - 『タッチ』。作品中では殆ど登場しない。
フクベエ(服部) - 『20世紀少年』
ヨハン・リーベルト - 『MONSTER』
ムスカ(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ) - 『天空の城ラピュタ』
天馬人道 - 『押忍!!空手部』
白鳥遥 - 『総理の椅子』
董藤卓也 - 『太陽の黙示録』
真淵拓馬 - 『宮本から君へ』
海津龍一、石垣切人 - 『青き炎』
恩田さゆり - 『マイナス』
柳田 - 『フローズン』
松岡英治、美東慶時 - 『カメレオン』
館井 - 『ゴリラーマン』
神田賢治 - 『代紋TAKE2』
高遠遥一- 『金田一少年の事件簿』
[編集]脚注 / 出典
[ヘルプ]^ Lykken,D.T."The Antisocial Personalities", Psychology Press, 1 edition (May 3, 1995), 7頁。
^ たとえば、マーサ スタウト著「良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖」(原題「The sociopath next door(隣のソシオパス)」)では、訳者あとがきにも述べられているように、ソシオパス、反社会性人格障害、サイコパスがほとんど区別されていない。
^ Yahoo!辞書 ※以上は古い定義であり、近年様々な臨床心理テスト・脳機能の分子レベルまでおよぶ数多くの研究の積み重ねにより、サイコパス解明の方向が大きく進展している。
日本では、DSM-IVによる分類に囚われ、いまだにサイコパスを正確に把握している学者は少数派である。
従って、司法従事者等の認知も乏しい。
^ Skeem JL, Cooke DJ,"Is Criminal Behavior a Central Component of Psychopathy? Conceptual Directions for Resolving the Debate", Psychological Assessment, Volume 22, Issue 2, June 2010, Pages 433-445.
^ Hare RD, Neumann CS."The role of antisociality in the psychopathy construct: Comment on Skeem and Cooke (2010)", Psychological Assessment,Volume 22, Issue 2, June 2010, Pages 446-454.
^ 但し、クレックレー自身は“部分的サイコパス(英:Partial Psychopath)”という言い方をしている。
このタイプのサイコパスは、例えば、ロバート・D・ヘア/ポール・バビアク著「社内の「知的確信犯」を探し出せ」(原題"Snakes in Suits: When Psychopaths Go to Work (スーツを着た蛇たち:サイコパスたちが仕事に出かけるとき)") において、「デイヴ」というキャラクターを用いて素人向けに説明されている。
^ 『サイコパスという名の怖い人々』(1999年) - 高橋紳吾(著)、河出書房新社より。なお、石井以外の(少なくとも)軍医にもその傾向が強く疑われる者がおり、戦後日本医学会の重鎮となったり、ミドリ十字・厚生省人脈に繋がることが、多数の「第七三一部隊」に関する書籍にて確認できる。
^ 被疑者の精神鑑定は3名が独立して行ったが、その1名、高橋紳吾が『サイコパスという名の怖い人々』の中で、被疑者の複数の人格出現により他の人格の記憶が欠落していたり、小視症の兆候(「ねずみ人間」という表現)などから、サイコパスとは区別して鑑定を上梓している。
^ サイコパシー研究の先駆者ハーヴェイ・クレックレーは著書「正気の仮面 (The Mask of Sanity)」、第5版、355頁において、同原書のアルキビアデス伝を引用しながら “アルキビアデスは、この数十年間当惑と驚嘆をもって我々がサイコパスと呼ぶようになったところの壮大な例であったかもしれないと強く示唆する多くの点がある”と述べている。
^ "Handbook of Psychopathy", Christopher J. Patrick PhD (Editor), The Guilford Press; 1 edition (October 18, 2005), 23, The "Successful"Psychopath, Jason R.Hall & Stepen D. Bennings, Conceptualization of noncriminal psychopathy, 460頁。
[編集]関連項目
サイコキラー
反社会性人格障害-日本での病名
人格障害
ロボトミー
ロボトミー殺人事件
[編集]外部リンク
精神病質(サイコパス) psychopath - サイコドクターぶらり旅
カテゴリ: 精神医学