MVNOは大手通信キャリア(ドコモやauなど)の回線の一部を間借りすることによってサービスを提供しています。
しかし実はMVNEという事業者がキャリアとMVNOの間に入って、ドコモなどの回線へ接続し、ユーザーを管理し、通信制御をし、それをMVNOに卸しています。
いわば「MVNOの元締め」です。MVNEがMVNOも兼ねる場合も多いです。
MVNEの役割
総務省のガイドラインではMVNEはMMO(大手キャリア)とMVNOの間に入って以下の業務を行うことになっています。
・MVNOの代理人として行なうMNOとの交渉や端末調達
MVNOはMNOに対して、どのように回線接続するかなど折衝を行なう必要があります。また、日本の場合には携帯電話そのものがMNOから発売されていますから、これを調達したい場合なども折衝が必要になります。このような交渉をMVNOに代わって行なう業務が考えられています。
・MVNOの課金システムの構築・運用
MNOからは、MVNOに対して「通話明細情報」などの情報が提供されますので、これを管理し、顧客に課金するといった業務が必要になります。これをMVNOに代わって行ないます。
・アプリケーションプラットフォーム提供
現在の携帯電話は、通話だけでなく、たとえばメール機能やWeb閲覧機能も利用できます。このため、たとえばメールサーバーやWebシステム構築などの業務を行なうMVNEも必要になってくるでしょう。
・MNNOの顧客に対しての、ユーザーサポート業務の提供
MNOとの折衝の業務にもからみますが、障害情報など利用者へのサポートを行なうために必要な基地局やネットワーク等の障害情報や通信サービスに関する、その他の障害情報をMNOから受け、エンドユーザーに対応することもMVNEの業務に含まれます。
・MVNOに対するコンサルティング業務
MVNOの事業展開にとって何が必要なのかなどの診断、アドバイスをして、必要なシステムなどを導入します。
・MVNOに代わって、MNOと接続して、MVNOに卸電気通信役務を提供する
自前の通信設備を利用し、MVNOとMNOの間にたって、MNOからMVNOへの回線卸業務を行なう事業者もMVNEの業務としてガイドラインでは想定されています。
(ケータイ用語の基礎知識)
したがって、格安SIMでMVNO各社と契約すると言っても「ドコモと直の相互接続なのか、MVNEからの卸なのか、その再販なのか」という3形態が考えられます。また「どのMVNE系列であるのか」によってサービスの品質が違ってきます。
しかし実はMVNEという事業者がキャリアとMVNOの間に入って、ドコモなどの回線へ接続し、ユーザーを管理し、通信制御をし、それをMVNOに卸しています。
いわば「MVNOの元締め」です。MVNEがMVNOも兼ねる場合も多いです。
MVNEの役割
総務省のガイドラインではMVNEはMMO(大手キャリア)とMVNOの間に入って以下の業務を行うことになっています。
・MVNOの代理人として行なうMNOとの交渉や端末調達
MVNOはMNOに対して、どのように回線接続するかなど折衝を行なう必要があります。また、日本の場合には携帯電話そのものがMNOから発売されていますから、これを調達したい場合なども折衝が必要になります。このような交渉をMVNOに代わって行なう業務が考えられています。
・MVNOの課金システムの構築・運用
MNOからは、MVNOに対して「通話明細情報」などの情報が提供されますので、これを管理し、顧客に課金するといった業務が必要になります。これをMVNOに代わって行ないます。
・アプリケーションプラットフォーム提供
現在の携帯電話は、通話だけでなく、たとえばメール機能やWeb閲覧機能も利用できます。このため、たとえばメールサーバーやWebシステム構築などの業務を行なうMVNEも必要になってくるでしょう。
・MNNOの顧客に対しての、ユーザーサポート業務の提供
MNOとの折衝の業務にもからみますが、障害情報など利用者へのサポートを行なうために必要な基地局やネットワーク等の障害情報や通信サービスに関する、その他の障害情報をMNOから受け、エンドユーザーに対応することもMVNEの業務に含まれます。
・MVNOに対するコンサルティング業務
MVNOの事業展開にとって何が必要なのかなどの診断、アドバイスをして、必要なシステムなどを導入します。
・MVNOに代わって、MNOと接続して、MVNOに卸電気通信役務を提供する
自前の通信設備を利用し、MVNOとMNOの間にたって、MNOからMVNOへの回線卸業務を行なう事業者もMVNEの業務としてガイドラインでは想定されています。
(ケータイ用語の基礎知識)
したがって、格安SIMでMVNO各社と契約すると言っても「ドコモと直の相互接続なのか、MVNEからの卸なのか、その再販なのか」という3形態が考えられます。また「どのMVNE系列であるのか」によってサービスの品質が違ってきます。
MVNEはどの会社がやっているのか
MVNEをどの会社が大手キャリアとどのような契約で事業を展開しているかは公開されていません。しかしAPN情報などによってMVNEはどこの会社が担っているのかの実像がかなり分かってきました(参考:https://blogram.net/2014/09/09/docomo-mvne-mvno/)。
OCN、IIJ、b-mobile、Freebit、BIGLOBE、So-net、InfoSphere、FENICS、WIRERESS GATEがMVNEであることが分かっている。それ以外の会社のMVNO回線(楽天モバイルやDMMモバイルやBIC SIMなど)はこれらMVNEから卸された商品を再販しています。
OCNをMVNEとするMVNO
OCN モバイル ONE
ぷららモバイルLTE
ASAHIネット LTE
Tikiモバイル LTE
@モバイルくん。LTE
NifMo
IIJをMVNEとするMVNO
IIJmio 高速モバイル/D
IIJモバイルサービス/タイプD
BBエキサイトモバイルLTE
BIC SIM
hi-ho LTE typeD シリーズ
Toppa! ポータブルカード
DMM mobile
Tikimo SIM
BBIQスマホ SIM d
ケーブルスマホ シリーズ
イモトのケータイ
Wonderlink LTE(Iシリーズ)
Wonderlink LTE(Aシリーズ)
b-mobileをMVNEとするMVNO
b-mobile X SIM
楽天ブロードバンド LTE(エントリープラン)
JTA SIM
楽天ブロードバンドLTE(エントリー2!プラン)
スマOFF
FreebitをMVNEとするMVNO
DTI ServersMan SIM LTE
U-mobile
freetel mobile フリモバ
もしもシークス
OMOTENA – SIM
BIGLOBEをMVNEとするMVNO
BIGLOBE LTE・3G
So-netをMVNEとするMVNO
So-net モバイル LTE
NUROモバイル LTE/3G
InfoSphereをMVNEとするMVNO
InfoSphere モバイルライトプラン for「フレッツ」
Tikiモバイル(LTEライト)
SANNET LTE
楽天ブロードバンド LTE(エントリープラス)
ポインティSIM
SkyLinkMobile
T-SIM
インターリンクLTE SIM
楽天モバイル
もしもシークス
FENICSをMVNEとするMVNO
@nifty do LTE
Wonderlink LTE(Fシリーズ)
WIRERESS GATEをMVNEとするMVNO
ワイヤレスゲート WiFi+LTE | ワイヤレスゲート
MVNEとMVNOの関係を考えるにあたっての注意点
このように格安SIMを取り巻く通信業界は三重構造になっていますが、注意しなければいけないのはMVNEからの再販で売っているMVNOだからといって品質が劣るとは限らないことです。それはMVNEとの契約内容に依ります。そしてこの契約内容は公開されていません。
だから、通信状況によってはMVNEのIIJよりもBIC SIMが速いこともあり、逆もまた然りである。MVNOはサービス面や価格面で差別化を図っているので、MVNEではない会社を選んでも失敗するとは限りません。
MVNEの会社を選ぶメリット
ただ、多くの場合はMVNEも行っている会社のMVNO回線の方が評価が高いことも事実です(MVNEも自社にとって損な契約はMVNOと結ばないでしょう)。
そしてMVNE業者によってかなり回線の品質に差が出ています(FreebitがMVNEのMVNOはネットでの評判が総じて悪いです)。
格安SIMを使ってみて回線に不満があったなど他社のMVNOに乗り換えるとき、このMVNOの元締めたるMVNEの回線の違いは意識した方が良いです。
DTIのSIMからU-MobileのSIMに乗り換えてもFreebitがMVNEなのは同じなので、通信制約は同じくらい受けるかもしれません。MVNOに不満があってSIMを乗り換えるときは、異なるMVNEにしてみるというのも手です。
プロバイダもこんな感じになっています
携帯通信でなぜこのような三重構造がと思われるかもしれないが、実はブロードバンドのプロバイダもこれに近い形になっています。
Freebit社などは社名は聞き慣れないかもしれませんが、日本全国の300以上の中小インターネットプロバイダの回線を取り扱っている事業者です。知らず知らずにFreebit社の回線を利用している人は日本全国に沢山います。
インターネット通信業界はこのような商慣習になっているので、回線選びにもご注意下さい。
ただ、多くの場合はMVNEも行っている会社のMVNO回線の方が評価が高いことも事実です(MVNEも自社にとって損な契約はMVNOと結ばないでしょう)。
そしてMVNE業者によってかなり回線の品質に差が出ています(FreebitがMVNEのMVNOはネットでの評判が総じて悪いです)。
格安SIMを使ってみて回線に不満があったなど他社のMVNOに乗り換えるとき、このMVNOの元締めたるMVNEの回線の違いは意識した方が良いです。
DTIのSIMからU-MobileのSIMに乗り換えてもFreebitがMVNEなのは同じなので、通信制約は同じくらい受けるかもしれません。MVNOに不満があってSIMを乗り換えるときは、異なるMVNEにしてみるというのも手です。
プロバイダもこんな感じになっています
携帯通信でなぜこのような三重構造がと思われるかもしれないが、実はブロードバンドのプロバイダもこれに近い形になっています。
Freebit社などは社名は聞き慣れないかもしれませんが、日本全国の300以上の中小インターネットプロバイダの回線を取り扱っている事業者です。知らず知らずにFreebit社の回線を利用している人は日本全国に沢山います。
インターネット通信業界はこのような商慣習になっているので、回線選びにもご注意下さい。
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