咸 31-4 本田済著「易」
心を正しくして、その正しさが持続する(=貞)ならば吉となり、九四の立場としてあるべき筈の悔いも消滅するであろう。もし心定まらず憧憧(うろうろ)と往きつ戻りつして、正を守りえず、私欲の対象にだけ感応していたのでは、広大な範囲の対象と感通することはできない(象伝、光大=広大)。せいぜい限られた仲間だけが、その人の気持ちに応じ従うだけであろう。
心を正しくして、その正しさが持続する(=貞)ならば吉となり、九四の立場としてあるべき筈の悔いも消滅するであろう。もし心定まらず憧憧(うろうろ)と往きつ戻りつして、正を守りえず、私欲の対象にだけ感応していたのでは、広大な範囲の対象と感通することはできない(象伝、光大=広大)。せいぜい限られた仲間だけが、その人の気持ちに応じ従うだけであろう。