アルゼンチンへの移住

これから移住を検討する人に何か役に立つ情報を届けたいと思います。

移住のきっかけ

2016-05-04 02:05:49 | 被爆回避
なぜアルゼンチンにしたのかというと色々と理由があるが、

何がきっかけだったかと言われれば、やはり福島の原発事故

があったから。あの事故がなければ、ほぼ間違いなく今も

日本で暮らしていただろう。



このデータは、事故当時暮らしていた自宅(関東西部)の庭

の土壌を市民測定所に持参し出てきた数値。

見えにくいが、赤くマークしてあるところにセシウム合計

245±36.0Bq/㎏ とある。

事故後、2年と3か月が経った時点なので、直後はセシウム

134の半減期から計算すると300を軽く超えていたはず。

果たしてこの数字を見て、ある程度正しく意味がわかる人が

日本にどれだけいるのだろうか。恐らく全人口の1%にも

満たないのではないだろうか。

特に日本では男性の会社への帰属意識やマスコミの鵜呑み度

が高く、あの事故の事はもう過去の事にしたいといった

ところだろう。

こう言う私も事故後2年間は政府、マスコミを信じ、関東

でも影響が少ないエリアでもあったので、問題なく住み続け

られると思っていた。

しかし、その後ネットやチェルノブイリに関する書籍、

WHOと世界原子力機構との癒着に関する動画を見るなどして

放射能の恐ろしさを知ることとなった。

そして自宅の土地の数値が予想していたよりも高く、さらに

情報を集め、50Bq/㎏以下でないと子供の健康に良くないと

いうチェルノブイリを経験した医師と物理学者の共通の見解

を知った。その5倍、事故当時は6倍を超える土壌汚染のある

自宅に住み続けるという選択は無くなった。

みんなのデータサイト

上のサイトで直近の各地の汚染具合が見れる。

事故後、すでに5年が経過しているのに東京東部の葛飾区で

1000、同様に未だに多くの人が住む福島市では10000を超え

ている。原発は決して人類が足を踏み入れてはいけない

ものであった。

相当に暗い話題で始まってしまったブログだが、被爆回避

でアルゼンチンに移住を検討されている方に役立つ情報を

お届けするのが一番の目的なのでご容赦いただきたい。


こちらアルゼンチンにも残念ながら原発が2基稼働している。

しかも、何を血迷ったか、首都ブエノスアイレスと第二の

都市コルドバの近くの1基ずつ。単に送電の効率を優先した

だけでしょうが、大地震と津波が当該地には無いことで

日本と違ってリスクは軽減されるが、、、

しかし、今は関東在住時よりも汚染の心配が遥かに少ない

空気、水、食材がある環境で無事に暮らせていることに

感謝したい。


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2 コメント

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Unknown (まる)
2016-05-20 04:12:17
アルゼンチンのハイパーインフレの諸悪の根源は45年のペロン政権でのばら撒き福祉による財政悪化とエネルギー関連のインフラ設備や国営原油企業や鉄道の放置です。
首都ブエノスアイレス人口密度が非常に高く、消費する電力はとてつもないです。地方へ行くと5年前は夏になると地域住民がエアコンを起動する暑い時間帯にブレーカーが落ちたりしてました。
高コストなエネルギー問題を前に国内生産物が海外で競争できず国内需要が有るにもかかわらず、輸入をシャットアウトしないと国内に残っている数少ない企業が倒産しかねない。
これが現状です、これからはきっとアルゼンチンの政治や外交が正常化していって国内生産が増えると思いますけど、必ずぶつかるであろう最大の壁は国として如何に電力や燃料を低価格で国内消費へ提供するかでしょうし、その為にはやはり原発が一番手っ取り早い近道ですがアルゼンチンは南部の名門科学大学、バルセイロで人材も豊富なのでいち早くクリーンな電力エネルギー供給システムを開発して欲しいと願うばかりです。
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Unknown (aragr)
2016-05-20 09:30:24
まるさん
分かり易くご説明いただき、有難うございます。とても参考になりました。ただ、原発は決して低コストで電力を提供できるものではありません。放射性廃棄物の処理や管理だけを考えてもかなり割高、ましてや一度事故を起こせば、そのコストは天文学的で、多くの人の人生を狂わせます。決して人間が足を踏み入れてはならないものです。ぜひとも、クリーンエネルギーの開発に期待したいところですね。
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