夢をカタチに~英語学習日記

実務翻訳者を目指し、英語学習中(本気モードオン)。
ケンブリッジ英検と英検1級取得が当面の目標。
無職だけどやるよ。

世にも奇妙な物語その2

2010-12-20 20:20:14 | その他
(続き)
その木は、瞬く間に村中、国中の噂となり、その国の殿様の耳に入りました。殿様は、こぶ爺さんを御前に召して、こう言いました。「そちの木は、大変立派に成長し、その木陰は大変涼しく、気持ちが良いそうじゃな。ひとつ、わしに譲らんか。」それを聞いて、こぶ爺さんはこう答えました。「殿様の頼みとあらば、なんなりとお応えしたいところですが、あの木は、わしの家の生まれ変わり。お譲りするわけにはまいりません。」物わかりのいい殿様は言いました。「なるほど、そちの言うことはもっともじゃ。ならば、ひとつ、そちの木の実をわしに分けてはもらえまいか。」こぶ爺さんは言いました。「お安い御用で。実はすべて殿様に差し上げます。」
その年の秋に、こぶ爺さんの木は、鈴なりの実をつけ、爺さんはその実を一つ残らず殿様にあげました。殿様は、もらった実を、国中のいたるところに植え、瞬く間に、その国は、大きな木が茂る、気持ちの良い国になりました。田畑で汗を流した百姓たちは、仲間と語らいながら木陰で一休みしました。その国の作物はよく実り、国は栄えました。殿様は、再び、こぶ爺さんを召して、言いました。「そちの分け与えてくれた木の実のおかげで、我が国は大変に栄えた。お礼に、そちに百万両しんぜよう。」これを知った意地悪爺さんは、かんかんに怒りました。「わしが家を焼いてやったおかげで、一儲けしやがって。くそったれが」そしてその夜とっぷり更けてから、意地悪爺さんは、こぶ爺さんの木の実をこっそり盗みました。そして、自分の田畑のすぐ横に、その実を植えました。
意地悪爺さんの植えた木の実は、なかなか芽が出ませんでした。なかばあきらめかけていたところ、ようやく小さな芽が顔をのぞかせました。でも、その芽は変な色をしていました。意地悪爺さんは気にもとめず、嬉々として水をやりました。
意地悪爺さんの木は、瞬く間に大きく成長しました。でも、なんということでしょう。その木の姿は大変おどろおどろしく、村人は誰も近付こうとしませんでした。また、その木は、あっという間に、意地悪爺さんの田畑を覆い、爺さんの作物は日照不足となりました。また、木が土の養分という養分、水分という水分を奪い取ってしまったため、あはれ、意地悪爺さんの作物は枯れ死んでしまいました。ガックリしている意地悪爺さんに、こぶ爺さんは言いました。「なんと気の毒な。ひとつ、わしの土地を分けますけえ、そこに作物を作りんさい。」これを聞いた意地悪爺さんは、「わしはなんと自分勝手な、愚かな人間なんじゃ。わしは申し訳ない。ありがたい。」と、涙をはらはら流しました。その涙が、おどろおどろしい木に、一粒、二粒とかかりました。
翌朝のことでした。意地悪爺さんの木には、世にも美しい花が、満開に咲き誇っておりました。村中、国中の人が押し掛け、意地悪爺さんの木は一躍大人気となったそうな。
とってんぱらりのぷう。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
march母ですが、何か (あ~や♪)
2010-12-20 22:40:07
おもしろかった。

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march母の感想。本人は、携帯とかPCは使い慣れていないため、marchが代理入力。親バカですが、何か?とゆうより、サクラです(o^_^o)
march父ですが、何か (とっしー)
2010-12-21 11:41:44
とっしーに、この物語を読んで感想を言ってくださいと頼んだところ、とっしーはこう答えた。
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読みたくない。

。。。ひどいわ!娘がせっかく創作(大半はパクリですが)したのに(T-T)
march姉ですが、何か (さ~ちゃん)
2010-12-21 11:46:55
さ~ちゃんの感想。
↓↓↓
ありがち。

バカヤロー、そのとおりだよ!次はもっと良いの書いて、うならせるから、首を洗って待っとけよ(^_-)~☆
march家愛犬ですが、何か (メッシ)
2010-12-21 12:20:49
ボク、ニホンゴ ワカラナイ

日本語だけじゃないだろ。でも、気持ちは伝わってるよね〓