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明確なポリシーを持たずに更新していくblogです。まぁほとんど映画鑑賞blog、コメント、トラックバック歓迎です。

いま、会いにゆきますを観てきました

2004年11月09日 | 映画館での映画
心があったかくなって、ほろっと泣ける作品でした。

「世界の中心で愛をさけぶ」以来、涙腺がゆるくなってきているのでしょうか
この作品でも泣きました。でも「せかちゅう」(笑)とは違って、作品に入り
込んで愛しい人を失う悲しさで泣いているのではなく、同じく愛しい人を失う
のですが不思議にあったかい気持ちになって、涙がふとこぼれるという感じ
でした。たぶん「せかちゅう」はアンハッピーエンドだったのですが、この
作品は結局はハッピーエンドで終っているからかなとも思いました。

話は梅雨のはじめ、最愛の妻に先立たれ、一人息子の佑司(武井証)と一緒に
生活していた秋穂巧(中村獅道)の前に去年死んだはずの妻、澪(竹内結子)
が記憶をなくした状態であらわれる。澪は息子佑司にむけて、自分で書いた
絵本に雨の季節になったらアーカイブ星という所から戻ってくるということを
書いていた。まさに一年後の雨の季節に澪が現れ、そんな澪を佑司と巧は
暖かく迎え入れて、3人での生活は始まる。記憶はないが最愛の妻が戻って
きたことを喜ぶ二人。記憶が戻らない状態の澪に自分達の恋の思い出から結婚
出産までを話す巧、やがて二人はふたたび恋に落ちる。しかし、澪の書いた
絵本には、6週間後、雨の季節が終ったら澪はまたアーカイブ星に帰って
しまうと書いていた。しかし二人の心に残る思い出を残して、澪は去って行く
運命にあった。
とネタバレほとんどなしで書くとこんなストーリーです。

この作品の好きな点は、意外とこまかな設定(ディテール)には触れられて
いないこと。それでいて作品に違和感をあたえない。これは脚本家の腕なの
だろう。たとえば、澪の死因や巧の病気のこと。作品中では、澪の葬儀の
シーンはあるが、なんで死んだのかは明確にはされていない。そして巧が
大学時代に発病したという病気。ひとごみに行けない、めまいなど体調不良
を起こすということからパニック障害?とも思ったが、ある日突然なにかが
プツンと切れたとあり、それ以降通院をしているが、病名はあきらかに
なっていない。ほんとだとそういうことは話の流れから最初の方に説明する
ようなシーンや連想させるようなシーンがあるのだが、そういうものもなく
しかしそれでも話がキチンと進行していくのがよかった。この脚本を書いた
のが岡田恵和、なんだ、やっぱスゴイはずだ。NHK朝ドラの大ヒット作
「ちゅらさん」や「ビーチボーイズ」、「アンティーク」などなど数多くの
大ヒット作を生んでいるヒットメーカーではないか。監督も土井裕泰
こちらもTBSで「GOOD LUCK!!」や「愛していると言ってくれ」、
「Love Story」など大ヒット作ばかり手掛けている名ディレクター。
この作品に心うたれてしまうのもある意味当たり前といえば当たり前か。
ストーリーの後半の方で、ぐいっと強引に話のつじつまがあうようになって
いくんですが、僕はキライじゃないですね、こういうオチもありかなと思い
ます。(どういうオチかは観てみてください、賛否両論ありそうだけど。)

主演の中村獅道は、最愛の妻が戻ってくるという、ちょっと微妙な役を
すごーくいい演技でやっていて、かなり引き込まれました。
いやーこの人やっぱすごいわ!同じく主演の竹内結子は、うーん。。。
すごいイイんだけど、なんかこの人こういう役多くないか?とも思って
しまった。まさに今回も黄泉帰りなわけですし(笑)ほんとに微妙な役を
うまく演じていて、二人がほんとうに愛しあっている夫婦に見えました。
あと息子の佑司役の武井証くん、彼もイイ演技してます!カワイイです。
あと脇を豊かなキャラクターの俳優陣がかためてますね。主治医には
小日向文世、ケーキ屋の店主に松尾スズキ、佑司の担任の先生はYOU、
佑司の同級生には美山加恋(僕と彼女と彼女の生きる道で名演技を披露して
いた子です)高校時代の佑司は、平岡祐太(スウィングガールズの男子生徒
を名演)などなどです。

最後にエンドロールでORANGE RANGEの「花」が流れた時、
あぁーいい映画だったなぁという余韻にひたっていました。
かなりの満足度高で、これはおすすめです!!

次のブログにも感想がのっています。
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