インジゴブルー

独り言です

世界バレー epilogue

2007-02-24 11:14:23 | Weblog
あちこちwebめぐりをしたり、ビデオや本を読んで、自分の中に記事にする文章が浮かんでくるまで時間がかかってしまいます。2007年のワールドリーグの情報が続々と出始めてるので急いでまとめようと思うんですが、まず石島選手の情報を、1月25日に試合に出た後の記事に「日本人選手、石島を次の試合に使えるめどが立った・・・」そのとうりに27日試合に1セットでて、4得点しています。2月3日4セット目スタメン2得点、2月7日3セット目スタメン6得点(内ブロック1)、2月10日1セット目よりスタメン11得点(内ブロック4)2月13日2セットスタメン9得点(内アタック8)、2月15日12得点(内サーブ2)、2月22日2セットスタメン6得点、がんばってますね、現在ULBは15チーム中3位、(ミリンコビックのいるCIMEDOは1位タイ)です堺ブレイザーズも頑張って貰いたいですね。プレミアリーグももちろん見てますがオンエアされたものだけですし公式に載るデータを見てるぐらいです。大体の感想は大きな弱点のないチームが上位にいるということですかね、FIVAの技術集計とは違いますし、データはデータにすぎないのですが、技術集計の順位を点数にして合計点数の少ない方から並べてみると<東レー合成ーサントリーJTーパナーブレーNECー三好>実際の順位とは重なりません。2位から5位はこれからどんなふうに修正してくるかで変わってきますがまず4強にはいることですね。                                      でも勝負はデータだけでは決まらないんですよね。世界バレーのデータをあれこれいじりながら、ブラジルがデータ的にはアタック決定率以外はさほど飛び抜けていないのに強いのはなぜか?データ的には完璧に近いロシアが何故勝てなかったのか?日本が少しでも強くなるヒントが隠されていないかと、ずーと考えていました。その前にロシアのガイッチ前監督ですが解任されたのは世界選手権7位の結果をうけてのこと、厳しいですね。セルビアの監督は4位の結果が評価されて継続、イタリアのモンタリ監督も継続、ここも色々あるみたいですが情報が集められないので・・・
ロシアはニュースなどの要約した記事ではなく、直接のインタビューが見られるのでいいんですが問題は自分の英語の読解力。世界選手権後の結果に対するインタビュー、解任が発表された後のインタビュー、Scevchenko氏の解任についてのコメント、後任監督選びについてのインタビューを読みました。ポーランド戦の負けが最大の誤算だったとしています。いくつかのミスと不公平なジャッジに原因があるとしています。Scevechenko氏は私的な見解としながらもセッターとアタッカーの微妙なミスマッチを指摘していました。今回ベテランのウシャコフをはずして若いグランキンとマカロフを連れて来てましたから、ワールドリーグのファイナルでロシア戦を見たときウシャコフが出ているのにびっくり、95年のワールドカップで控えのセッターとして出てるビデオがあるんですが若干21歳・・ガイッチ監督になってから、どんなチームをつくってくるか楽しみにしてたんですが、ワールドリーグで見たチームは個人の高い能力をいかした昔風のバレーでした。ロシアの監督に就任した当時にロシアのスーパーリーグにおける技術集計を各クラブから集め分析して代表選手選考の参考にしたようです。その時重視するのは<レセプション、><ブロック><アタックアフターレセプション><アタックアフターディフェンス>だといっています。そしてスパイカーリベロ共レセプションは70%以上エラーは10以下、アッタッカーの決定率はMB75%、スパイカー60%、オポジット55%、それぞれ失敗は5%未満を基準に考えている。注目しているのはリベロはVerbov,スパイカーはKorneev,Tetyukhin,Kosarev,Poltavsky,Baranov,特にBaranovに注目しています。
セルビア・モンテネグロのような、ディフェンスのしっかりしたミスの少ない完璧なチームを作ろうとしていたんでしょうね。今のところ後任監督はShipulin氏とAlekno氏に絞られていて3月1日にはわかるはずです。ガイッチ監督のロシアに残したものは、ディフェンスの大切さ、近代バレーにおける正しいフィジカルトレーニングの大切さ、そしてこれからのロシアをささえるであろう若い選手に貴重な経験を積ませたことだと、ロシアの現場のバレー関係者のコメントがありました。ロシアバレーの未来に注目したいと思っています。
一方ブラジルのバレーは、ガイッチ監督がレセプションは70%以上セッターに返すべきだと考えているのと対照的に世界バレーの全ラウンドのレセプションの平均はロシア66.7%(1位)ブラジル55.52%(8位)日本57.71%(5位)、ブラジルの入っていたプールにサーブが強い国が入っていたこともありますが、根本的に考え方が違うような気がします。ブラジルがレセプションを軽視しているわけではありません。レセプションは返せる時は確実にセッターにそれ以外の時はセッターに返すのが目的ではなく次の攻撃につながる返し方、セッターがボールの下に入れるように高く上げそれをリカルドがアタッカーにトスとして配分する、レセプションが乱れるのも想定内、またセッターもコートのどこにボールが上がってもトスにしてしまう能力がないといけませんが、またブラジルのバレーはバレーのリズムが何パターンもあるような気がします。ガイッチ元監督の言っていた、<アタックアフターレセプション><アタックアフターディフェンス>の決定率がいいのはもちろん、そのスピードも速くしている上に、絶妙なリズムのゆれがあるので、相手チームは自分たちのバレーが出来なくなってしまい自滅しているような気がします。ロシアの関係者がブラジルバレーを評してこのようにいっています。<エレガントなコンビネーション><ありえないスピード><ユニークな個人のテクニック>
日本はどの方向をめざして行けばいいんでしょう。またどの方向をめざしてるんでしょう。


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