プチステップ総研 

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島根県立大1年平岡都さん殺害事件

2010年01月18日 | 子どもの安全

前稿からの続き(文字数の都合上から前稿と割愛させていただきました。お許し下さい)

<犯行形態・犯行過程>

      単独犯

  被害者、又は遺体を運び込み、体や血を処理(特に、血)できる、人目の及びにくい自由な閉じた空間がある(倉庫、作業場)

     少なくとも死体遺棄現場となった山に登った経験があり、登山道を熟知している

     居住地は浜田市の中心部ではない(あるいは中心部の人は日常的に見知らない)

     居住地は農村部だけではなく漁村部も考えられる。あるいは、別な集落。

     あるいは遠隔の都市部。

 

<その他>

     被疑者は、長期の時間を置いても同種あるいはそれに近い事件を繰り返す可能性がある

 


島根県立大1年平岡都さん殺害事件

2010年01月18日 | 子どもの安全

 前稿から

<基本的性格等>

     性格的には粘液質な物事や結果に執着するタイプ

     年齢は2030 

<社会的属性>

     車が運転できる。広域的に動ける。

     夜間、自由な時間があり、気儘な行動が出来る 

     家族を持たない(独身)。または、家族はあっても、朝夜、特に夜間、独身的に勝手気ままに振る舞うことが出来る。

     人体各部、特に骨組みに関する知識を持っている。
  
何らかの生身のモノの解体的作業(肉・魚等)に従事している又はした事がある。

 

写真は浜田駅前交番前にて、平岡さんの立て看板は当時は見あたらなかった。


島根県立大1年平岡都さん殺害事件

2010年01月17日 | 子どもの安全

 

本稿も終わりに近づいた。我々が最も知りたいことや、それでは被疑者はどのような人間か、即ち、被疑者像の推定である。

現在、被疑者のイメージは拡散状態にあり絞り切れていない。事件を混乱させようという被疑者=犯人の思うつぼなのかも知れない。 

ともかく我々には、被疑者に行き着く情報が少なすぎる。警察も困惑している。マスコミも固まっている。そうした塞がり状況下で、被疑者に関する「霊感推定」まで出始めた(ネット情報)。現代という科学の時代において、「オイディプス神託」が支配したギリシャ時代への逆戻りだ。 

厳しく被疑者に関する情報の限られた中で、本稿はあえて今ある情報の中で被疑者像を推定してみたい。これまで述べてきたことと反する推理となるかも知れないが、本稿なりの一つの答えを提示したい。 

 <基本的性格等>

 <社会的属性>

 <犯行形態・犯行過程>

 <その他>

 

 この4つに分けてみた。次稿基本的性格等から述べていく。

 

 

 

 

 


島根県立大1年平岡都さん殺害事件

2010年01月16日 | 子どもの安全

 

被害者の殺害現場・遺体切断場所・被疑者居住地


 <生活拠点は何処か>
 1.浜田市内
 2.浜田生活圏内
 3.特定都市


 先の稿で「浜田生活圏」にまで、被疑者の生活拠点の推測は広がった。最期に、被疑者の予想される3つの生活拠点の内の最期の拠点として、事件とはさほど関わりがあるとは見られない、しかし被疑者の生活拠点として「全く可能性のないことはない」
2つの特定都市をあげておきたい。

具体的には、全国都市の中の ①広島市、②香川県坂出市の2市である。

北広島町は、被害者の通っていた島根県立大学のある島根県浜田市と広島県広島市を結んだ人口19955人の小さな町である。この町は商業圏としては、広島市に属し、町民の日常の暮らしは広島市に属する。この町の主要道路から脇にそれ山道を辿って行くと臥竜山に達する。

 

警察やマスコミは、一般的に死体があったところを中心に被疑者の生活拠点を探る。セオリー通りに行けば、広島県が被疑者生活地点探索の中心となる。しかし、今回事件の場合、被害者女子大生の生活拠点が島根県浜田市にあったこと、被害者=犯罪者の一般的行動原理として「県境=境界」を越えてまで犯行に及ばないのではないか等の推測から、セオリーを外れて広島県を被疑者の生活拠点として考えるという意識、被疑者を追い求める視線が広島県から外れているのが状況にある。

 

しかし果たしてそれでよいのか。<o:p></o:p>


 


島根県立大1年平岡都さん殺害事件

2010年01月15日 | 子どもの安全

 

1.      浜田生活圏内

 犯罪者のタイプとして、過去の調査研究を踏まえ、清永は①プロ、②セミプロ、③アマの3分類を提示した

(清永監修、彰国社「防犯環境設計の基礎」、3月刊)。

 

 今回の犯罪者に関しては、①遺体処理(着衣を残さず、遺体のみ分散処理する。夜間、山中に捨てる。晩秋に捨てる)の巧さ、②遺体切断の巧みさ、③その後に自分の痕跡を全く残さず逃走している等から考え、全くのアマではなく、といって常習性のあるプロでもなく、それなりの被害者の選択能力と被害者への接近能力そして事件を犯した後の逃走能力をいざとなれば発揮できる「限りなく熟練した犯罪者としての資質・能力」を備えた人間、即ち「セミプロ」的人物と考えることが出来る。

 

 セミプロ的人物とすると、清永が過去に行った「犯罪者の行動調査」を踏まえていうと、その犯行地選択は、①車を使い、②通勤地あるいは熟知した地点を結ぶエリアで、③距離にして半径30Kmの範囲内に住む者と推定される。今回事件に関していうと、日本海側にある交通機関のあまり発達していない、比較的日常的に遠隔地まで車で移動することの多い地域に関していうと、先ほどの30Kmは50Kmにまで押し広げることが可能と考えることが出来る。

 となると、最終的には、浜田市を中心に人々の行き来そして商業活動が営まれている「圏域」、即ち「浜田商業圏」で被疑者の生活拠点を考えねばならないであろう。

具体的には、以下の地図で示すエリアである。このエリアに広島県の一部まで加えたエリアを被疑者生活拠点」可能性エリアとして捉える必要があろう。