黒烏Crow(クロウ)

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またもや小説創刊号

2008年06月21日 13時56分06秒 | Weblog
今回 この小説が良く見方が分からない人のため
ご説明します ほぼ毎日少しずつ小説を更新してます
どこかの携帯小説とはちがくて
週刊雑誌のようなのを ほぼ毎日やってると思ってください
(あり)の表示があるときは小説ありと言うことで
番号は巻数的なものです
そして
もう一度おさらいのため
最初から昨日の32までで 追加はありません
ではごらんください
ただ 相当長いです



<彼氏>
男の名前は直樹 今、直樹は自分の部屋に入るまでは
何事もないよと自分に言い聞かし
だけど 頭の中では先ほどのやり取りがぐるぐる回る

そして、ただいまを言ったかどうかさえ覚えてない
自分の部屋に入ると
ベッドに向かいながら
持っていた荷物を力が抜けたようにボトボト落としていった
そしてベッドに倒れこんだ

うつむき顔を少し上げると 小さな声で
>直樹「分かっていたんだ、分かっていたんだけど・・・・」
この先を考えると・・
>直樹「これからどうしよう」
しばらくは何も動く気になれない 引きこもるのも手だな
しかし 
>直樹「どうでもいいや なんもないや」

>直樹「わかっていたんだ・・・」

少し前の話
大好きで大好きでたまらない 人へ告白しようと待っていた
こういう時はどのように言えばいいのだろうか?
いつもあいさつを交わす程度の あの子
直樹は今までのあの子との事を回想していた
はじめて 会ったとき 見たとき 衝撃が走った
これは運命なのか?
いや運命などはありえない
だけど

あんなかわいい子は見たことが 無いくらいかわいい
芸能人でたとえると そう!誰もいない
アイドルよりも かわいいとされるあの子を
目の当たりにしたときは 神様どころではなく
ありとあらゆる それに ありがとうと言った
あの子が 近づいてくる・・・

どうしよう?どうしよう?
偶然だが その子との距離は 目の前まで近づいた
偶然ではないのかも 勝手に足が進んだのかも
いや そのありとあらゆる者(神とかね)が そうさせたに違いないと 言い聞かす
何か言わなくては・・・ありきたりだが あいさつだ これを言うことにより
第一印象で自分はどう思われてるのか?と
あいての態度でも いい子なのか?を客観的に見るためだ
と 思ったのは あいさつの後のこじつけだった

頭が真っ白になる中 あいさつだけが脳裏に降りたのだ
>直樹「おはよう!」あっ!言ってしまった・・・しまった
絶対に変なヤツだと思われたよ
>女の子「おはよう ございます」ニコ!
直樹はあわてて 笑顔を返す
引きつったような顔になってしまった
その日の仕事は上の空だったのは言うまでも無い

いつも その子に会えるとは限らないが・・・
わざと待つことはやめたのだ
なぜなら 運命ならば また遇えるはずだから
自然の流れに身を任す
これでだめなら運命ではないのだ

とか言いながら近くのコンビニに行ったり
だめだと思いながら偶然を装っていた
しかし運命とはひにくな物で ほとんど会えなかった
やはり嫌われてるのだろうか
そして・・・
何日か過ぎたある日 運命の瞬間がやってきた
あきらめかけていた直樹の目に映ったものは
(うっひょ~~あの子だ)
よし今日は・・・今日しかない・・・
だめもとだ・・・
ちょっと浮かない女の子の表情・・・
そんなの 気にしてられない ピンチはチャンス
(どこかで聞いたセリフだが)
>直樹「おはよう ちょちょ・・ちょっといいかな?」

>女の子「?・・」クビをかしげた
何か分からない様子のようだ
ホントは分かってて・・わざとらしい ウイなヤツだ
と思ったどうかは忘れた

やはり定番だがこのセリフしかない
>直樹「すいません 学校行く途中なのに・・・ 
え~・・・ え~と・・・・
(何を言ってるんだオレ ココまで来たんだ だめもとだ この子も困ってるし)
あの~・・・


スキです・・・」
この部分だけちょっと声が上ずってしまった
とうとう言ってしまった 
あぁ~終わりだ~オレとこの子の行事“あいさつ”が終わった~
さて この子の反応はいかに?


>「えっ?」
ちょっと困った様子の女の子
>直樹「ず~と前からスキでした」
あ~もうだめだ この顔だめだ
(女の子は作ったような笑顔で)
>女の子「ごめんなさい 今付き合ってる人がいるの でも~あたしはそういうの好きだよ めげないでね もしかしたら 心変わりがあるかもね」
>直樹「ホント!・・・でも ま  まぁそうだよね かわいいもんね ごめんね」
何をオレはあやまってるのか?
でも結局だめってことか・・・

>直樹「ありがとう そういってもらえるだけで 癒されるよ
ごめんね 学校行く途中で ジャ!」
>女の子「ジャ! でもいつも同じ服なんだね」
>直樹「えっ?いつも?これ?まぁ作業服だからね」

手をふり女の子は行ってしまった
直樹はふと思った・・・
やっぱり かわいいな
ふられたけど・・・
っと言うことは付き合う前なら よかったのか?
最初に会ったときなら 良かったのだろうか?
いつもって?
やっぱりオレを見ていたんだ・・・・
直樹は有りもしない
空想をしていた

オレ「や・・やぁ 君かわいいね 付き合ってる人とかいるの?」
あの子「初めて 会ったのに・・・いきなりなんなの?」
オレ「一目ぼれってホントにあるんだね 今日まで君を待っていたよ」
なぜかオレは渋いキャラだ
あの子「えっ私?」
オレ「そうそう君以外 誰が? 見て見て あっちの子とか どう見ても・・・・?
ってな感じでしょ?」
あの子「ププッ おもしろ~い」
オレ「だろ~ どうボクなんてどう・・・・Do?」
直樹はドゥ?と言い直した
あの子「あの・・・私でよかったら・・・」
オレ「もちろんですよ・・・君じゃないと・・・・」
・・・・・ってあれ?

直樹は周りも気にせず自分の世界に入っていた
やっべー少ししゃべってたかも?
ん~こっぱずかし~
とっとと行こう さ~て仕事仕事
ってコレもしゃべってた
1人なのに・・・

そして仕事は途中でサボることにした
直樹は半分何も覚えてないまま車に乗って
家に向かった
でも・・・そういうの好きだよって どういう意味だ・・・
このとき直樹は気付いてなかった これから起こりうる奇跡を・・・

車の中でふと幼いころの事を思い出していた
オレは小さいころからだめ人間だった
今もだけど
もしあの時にもどって あの時の失敗を未然に防げていたら・・・


でも・・・そのあとのオレの多少なりとも良かった出来事も無くなってしまうのだろうか?
いやしかし ちょっとなら問題ないだろう・・・
しかし あの時のアレはどこにしまったのだろうか?
どこを探しても無くて友達を疑い 怒られた記憶が甦る

などとくだらない回想をまぜた妄想をしていた
まてよ あの子が付き合うもっと前までいけたら・・・・
でも あの子とはどうせ付き合えないな・・・

などとやはり アホみたいなことを考えて赤信号に差し掛かった
その時 運転席の横のマドをドンドンたたく 謎のおじさんが 現れた
謎というのは 大げさかも知れないが
髪の毛はボサボサ
ヒゲものび放題
しかもちょっと汚い
そして極めつけは
メガネだ ただのメガネじゃなく 細かいところを見るためなのか
小さい望遠鏡のような物がついていた
え~外で そのメガネ?
直樹はちょっと笑ってしまった
だがおじさんは必死だった

何度も何度もドンドンたたいてきて
>おじさん「ちょ・・・を・・・てくれ」
マドを閉めていたため 良く聞き取れなかった
おそらく
ちょっと話を聞いてくれと言ってるに違いない
いやそれ以外ないでしょう
と思いながら
ちょっといやだったがマドを少しだけ開けた
するとおじさんはあわてるようすで
少し開いたマドに向かうように顔を横にして口をそこに近づけながら言った
>おじさん「頼むコレを預かってくれ」

>直樹「何だそれ?」
小さな箱を渡された たとえるならルービックキューブくらいの箱だ
>おじさん「とにかく たのむお礼はちゃんとする」
直樹はお礼という言葉に弱い
それに 小さい箱なのでイザとなれば捨ててもいいし
とにかく お礼が気になる
>直樹「ま・・・まいっか いいよ」
「それじゃ頼む」と言葉を残しおじさんは消えていった
これどうすんだよ

あのやろう 名前も教えていかねーし
オレの事もわからねーだろう
ん?まてよ って事は返さなくていいって事かな?

直樹は直帰をためらいどこか人目につかないところに車を移動させた
まるで悪いことをするかのような こっそりした態度を取ってしまった
もっと堂々としていいのだが・・・
って悪い事ジャン

もっとこそこそしようよ
しかしコレどうしよう?

誰かに後を付けられてないだろうか?
直樹は周りをよーく見渡した
だれもいないようだが しばらく様子を見ることにした
風が吹いて車が揺れてもドキっとしたり
木の陰が無性に怪しかったり
普段はミニスカートとか通るとジロジロやらしい目で見たりするが
あのスカートの中には隠しカメラがあるんじゃないかと
疑ってみるが 結局見ることに・・・
などと緊張感があるのかないのか
(だが直樹は もう足を踏み入れてるのだ)

おもむろに携帯を取り出し メールを打ってるフリをした
そうだな1時間くらい待って
帰れば車も少なく 後を付けられても大丈夫だろう
だがこういうときの時間はものすごく永く
1分しか経ってないのに何時間も経ったような気がしていた
早く見たい気持ちと
あのおじさんは誰なんだろう?
怖い人なのだろうか?と
こんなプレッシャーは何だろう?
お腹が痛くなってきた

もういいや 見ちゃえ
どうにでもなれ

やはり そぉ~っと 開けた方がいいのだろうか?
もし 爆弾だったら?さっき後ろの席に投げたのまずかったかな?
とにかく 丁寧に開けよう

直樹は箱を見て驚愕した

なんと箱が壊れてる
しかもボロボロの紙でできた箱だった
小学生のころテキ等に切ってセロハンテープをベッタベタに貼り付けて
作ったのを思い出す
ププっ
「コレもひどいな~」

まてよ もう箱のすき間からなにやら飛び出してるではないか
ん?なんだこれ?
腕時計のようだが・・・

デジタル時計だなだけど 表示が何列かあるのはなんだろう?
他に何があるか隅々まで見てみた

ココにもボタンが
ボタンにGOの文字のもある
上のほうにある表示のそばにpresentと書いてある
なんて意味だろう?直樹はアホだった
そして下の方はThe pastと書いてある
なんじゃこりゃ!?
さらに良く見ると
あることに気がついた


上側の表示は今、つまり現時刻をさしている
そして下側は・・・なんだろう全部0表示だ
これってストップウォッチかな?
それにしても
上側同様 西暦まで記されている
西暦まで計るのか?
どんなストップウォッチだ これじゃ ただの時計じゃないか
もしかして・・・・・
直樹の目が真剣になり
眉間にしわがよった
ジャジャーン(効果音を自分で言った)
「これってタイムマシーンじゃないのか?」

なんでやねん!って自分につっこんだ
じゃじゃぁ
GOのボタン押してみろよ
と自分に問いかける

・・・・・直樹はためらった
いや・・・もしもだよ・・もし漫画一 ジャ無く
万が一にもホントだとしたら
・・・それは無いけど
無いけどもだよ・・・
やっぱり気になる
一応10秒前にセットして
GOを押してみよう
(直樹くんその前に説明書は?)
そんな作者の声が聞こえるはずも無く
よしセット完了
ロケットの秒読みをするかのように
10からカウントダウンが開始された
10.9・・
・・・・1   
って10秒前に10カウントって
カウント前にもどるのか?

まぁとりあえずもう一度10秒前にセットして
「GHOOOOOOOOO」(ボタンを押した)

ちょっと沈黙が続いた
次の瞬間!
うわぁ~
過去に戻っ・・・・て無い
戻った?良くわかんないや
ホントかよあのおやじ(もう友達感覚だ)

しかし何の抵抗も無かったな 良くマンがとかだと
背景が揺れて人が消えるみたいな感じだが
やっぱり戻っていのが妥当と考えよう

しかし
なんとも無い
うわぁ~とか言ったりして
オレ面白い
10秒だからか?

念のため 再チャレンジしてみよう
よし会社を出た時間にセットしてみよう
ピピピっ
10:00(はやくね~か だったら朝からサボれよ)
よしスイッチオン
そして次の瞬間!!!!!!
「うわぁ~~」
直樹は地面にたたきつけられた
「いつつつ・・・ケツいって~」
そうそこに車は無かったため
座っていた位置からしりもちをついたのだ
今度のはホントのうわぁ~だった
「うわっ なんだ?なにが起こったんだ?」
あれ?車は?ここは?・・・さっきの場所だ・・・よ・・・な?

コレって何だホントにタイムマシーンなのか?
いや まだまだ分からんぞ
ただ車がなくなっただけかもしれない なにか確かめる方法は??????


ひらめいた コノ時間の自分自身に会えばいいのだ
いや
まてよ
・・・・・



もしタイムマシーンだとして
何の抵抗も無かったな 良くマンガとかだと
背景が揺れて人が消えるみたいな感じだが
って まいっか

しかし車がない
しまったしまった
元にもどろう・・・

直樹はひらめいた
だれもいないのにチョイ斜めをむいて笑った
これだこれがpresentが現在に帰るボタンだ
・・・に違いない
よしポチっと 

あれ?あれ?車が戻らないぞ?
現在なのか?
やっぱり車だけなくなったとか?
えっ?
まさか過去にしかいけないの?
うっそ~どうしよう?


★この続きは また明日以降です