第89回選抜高校野球大会。
戦力の分析をしたいと思います。
今年は東京と大阪の2大都市から2校ずつ代表が選ばれ、
その4校が話題を独占する形となりそうです。
しかしそれだけで終わらないのが高校野球。
大会に入ると、
どんなチームが飛び出してくるのか、
まったくわかりません。
他の競技よりも波乱が多く、
実力通りにはいかないのが野球という競技の特性。
さて、どうなることやら。
≪第89回選抜高校野球大会≫
【出場校戦力診断】
北海道・東北(3校) 投 攻 守 総合 ランク
札幌第一 (北海道) (2) 75 85 80 80 C
2年連続の春。昨夏の北海の活躍に刺激され、選抜初勝利から一気に上位を狙う。
仙台育英(宮城) (12) 85 85 85 85 B
エース長谷川と西巻で投は万全。発展途上の打の底上げができていれば、V争いに参戦も。
盛岡大付(岩手) (4) 85 85 80 80 B-
昨夏甲子園2勝で一皮むけた。まだまだチームが出来上がった印象ではないが、経験豊富な投で勝ち上がる。
関東・東京(6校) 投 攻 守 総合 ランク
作新学院(栃木) (10) 85 80 85 85 B
まだまだチームは出来上がっていない。そんな春でも、昨夏の”勝ち運”で上位狙う。
東海大市原望洋(千葉) (2) 85 80 75 80 C
プロ注目のエース金久保が頼り。監督含め、経験不足を補う勢いがほしい大会だ。
前橋育英(群馬) (2) 85 85 90 85 B+
昨夏の苦い経験を糧に上位を狙う。5枚揃う投手陣とアグレッシブな守備がチームの要。
健大高崎(群馬) (3) 80 90 85 85 B+
機動破壊含めた総合的な攻撃力は大会でも上位。絶対エースより継投策が肝の投手陣の”替え時”が命運を握る。
早稲田実(東京) (21) 80 90 85 90 A-
復活する打の早実。清宮・野村が打ちまくり、甲子園を味方につければV争いも可能とみる。
日大三 (東京) (19) 90 85 85 85 A-
主砲・金成の成長がカギか。投打の中心、エース桜井のスライダーは、”春の日大三”復活を告げる威力。
東海・北信越(4校) 投 攻 守 総合 ランク
静 岡 (静岡) (28) 90 80 85 85 B
エース池谷の投球が静岡に春を飛ぶ。前回ほどの破壊力はないが、足を絡めた攻撃にも威力。
至学館 (愛知) (初) 75 80 80 80 C
どこを切っても小粒なチームだが、それだけにまとまりと集中力は抜群。強豪に一泡吹かせたい。
福井工大福井(福井) (5) 75 90 85 85 B
打線の破壊力は満点。秋は履正社相手にも臆することはなかった。何とか投手陣に軸がほしい。
高岡商 (富山) (5) 80 80 80 80 C
全国で戦えるレベルにまで、戦力がアップしているのかが課題。穴はなく、大崩れは考えにくい。
近畿(7校) 投 攻 守 総合 ランク
履正社 (大阪) (7) 85 95 90 90 A
全国の頂点へ、完全に機は熟した。もともと『春の履正社』だけに、コンディションさえ整えば頂点は近い。
神戸国際大付(兵庫) (4) 90 85 85 85 B+
投手力中心に戦力は充実。V狙える布陣が揃う。甲子園で実力通り戦えれば、おのずと勝利は近づいてくるはずだ。
大阪桐蔭(大阪) (9) 85 90 90 90 A
今年も『王者』の戦いで挑む。あの春夏連覇のPLを思い出させる好チームで、覇権奪回は完全に視野に入る。
滋賀学園(滋賀) (2) 85 85 85 85 B
昨年の大躍進のメンバーがごっそり残り今年は昨年越えを狙う。エース神村は試合を作れる好投手。
報徳学園(兵庫) (21) 85 80 85 85 B-
退任する永田監督の花道を選抜制覇で飾りたい。戦力的には目立たないチームだが、報徳得意の粘りを持つ。
智弁学園(奈良) (11) 80 85 80 85 B-
選抜連覇を狙う。昨年とは違う打のチーム。戦力的に上位進出はやや疑問だが、昨年得た自信は大きい。
高田商 (奈良) (3) 75 75 75 75 C
昨秋敗れた履正社のおかげで転がり込んだ春。1勝への熱い思い叶えるには、エース古川の左腕の踏ん張りが要。
中国・四国(5校) 投 攻 守 総合 ランク
宇部鴻城(山口) (3) 80 85 75 80 C+
打撃中心で乱戦を制してきた秋。守備が整備される春の戦いで、秋と同じ戦いを狙うと落とし穴にはまるかも。
市呉 (広島) (初) 75 75 80 75 C-
4点取って3失点で勝つ。得意の展開に持ち込んで、自分たちの野球を大舞台でも展開したい。
創志学園(岡山) (3) 80 75 80 80 C
3季連続の大舞台で、その経験を活かしたい。戦力充実の昨年と違い、全員の勝利への執念と総合力で勝負。
明徳義塾(高知) (17) 85 85 90 85 B+
馬淵監督が狙う春の初制覇。鍛えこまれた攻守は出場校中屈指。あとは勝ち運に恵まれるかどうか。
帝京第五(愛媛) (初) 75 75 75 75 C-
小林監督の”帝京メソッド”で甲子園に殴り込み。初ともいえる全国の舞台で、輝きを放てるか。
九州(4校) 投 攻 守 総合 ランク
福岡大大濠(福岡) (4) 90 85 85 90 A-
鉄腕三浦とプロ注目・古賀のバッテリーで堂々の優勝候補。しっかり守ってロースコアで勝ち切れるゲームを目指す。
東海大福岡(福岡) (2) 80 80 80 80 C+
”接戦上等”の粘りのチーム。力の差で突き放される展開にならなければ、かなりやれる可能性がある。
秀岳館(熊本) (3) 85 85 90 85 B+
今年も大会の”隠れV候補”。昨年ほどの力は感じないが、田浦・川端の両輪が残り、選手の”野球力”は満点の評価。
熊本工(熊本) (5) 85 85 90 85 B
しっかり守って、足攻と小技で得点を奪うスモールベースボール。熊本の名門として、秀岳館より先に帰るわけにはいかない。
21世紀枠(3校) 投 攻 守 総合 ランク
不来方(東北・岩手) (初) 70 65 65 65 D
10人の部員でも、やるぞの気迫。昨年の釜石の1勝が刺激に。何とか甲子園で自分の野球をやり切りたい。
多治見(東海・岐阜) (初) 80 70 75 75 C
21世紀枠だが侮れない戦力。エース河地の巧みな投球と粘りの打線で、1勝と言わず2勝を狙えるチーム。
中村 (四国・高知) (2) 80 75 80 80 C+
”あの春”から40年ぶり。高知、明徳の強豪に堂々と競り勝った実力は、上位校にとっても全く侮れない。
次回は、大会の展望です。
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