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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

強豪同士の激突! その結末は

2016年07月15日 | 高校野球

先週末あたりから本格的に各地で試合が始まった高校野球の地方予選。

今週はまだまだ大会序盤という地方も多いので、
強豪同士の戦いは多くありません。

そんな中でも、
各地で波乱は演出されているようで、
各地方大会の結果を見るのが、
ワクワクするような怖いような。。。。。。

昨日は西東京大会と神奈川大会で、
強豪同士の対決がありました。

西東京大会は3回戦で、
日大三 vs 佼成学園
という対決がありました。

この両校、
今年こそ秋春に実績をさほど残せていませんが、
昨春の東京大会では決勝のカードであったほど、
ここ数年は地区の『両雄』であるほどのチームです。

日大三は言うに及ばず、
佼成学園も毎年バランスの取れた好チームを作ってきます。

2012年夏は、
両校が決勝で激突。

前年度全国制覇校である日大三を、
佼成学園が9回2死まで追いつめるという展開でしたが、
そこから日大三の金子主将が起死回生の逆転打を放ったという、
『伝説の一戦』
を戦いました。

その両校がなんと3回戦で激突。
日大三はシード校なのでこの試合が初戦。
それまで2試合をいい勝ち方で来ている佼成学園に対して、
さしもの百戦錬磨、日大三の小倉監督も、
『一番嫌なところで当たった』
と感じてきたことでしょう。

そして試合はものすごいことに。
ランニングスコアは以下の通り。

佼成学園 000 008 001 -9
日大三  000 050 014×-10

なんともはや、
ものすごい試合でした。

三高の打線が爆発した5回、
『もしかしたらコールド?』
ということすら浮かぶ展開でしたが、
すぐさま6回表に佼成学園が大反撃。

4点を返した後、
代打が逆転満塁弾を叩き込んで一気に逆転。

そのまま3点差で試合は9回へ。

しかしそこで、
佼成学園は勝利を意識しちゃったんでしょうね。

一方の日大三は、
『あれだけ練習してきたのに、初戦なんかでは終われない』
という意地とプライドだったでしょう。

9回裏に大逆襲。

残念ながら中継がない試合だったのですが、
それはすごい『解き放たれたパワー』だったようです。

一気に同点に追いつくと、
最後はセンターに犠牲フライが上がってゲームセット。

今年も西東京の有力校の一つに数えられる日大三が、
終わってみれば『いい形』で勝ち4回戦に進出しました。

両チームには、
惜しみない拍手を送ります。

こんな序盤で当たるようなチームでは、
決してありませんでした。
抽選のいたずらが、
大激戦を生みましたね。


一方の神奈川県大会。

こちらも初戦で、
横浜創学館と横浜商大という、
県内強豪同士が激突しました。

創学館はこのところずっと神奈川の強豪としての地位を確立。
『いつ初出場?』
と期待されているチームで、西武秋山らを輩出。

商大は平成に入ってから夏の甲子園に2度出場。
メジャーリーガーの田沢らを輩出した強豪校です。

両校ともに今年も、
夏に向けてすばらしくチームを仕上げてきていて、
波に乗れば甲子園を十分に狙えるチームでした。
その結果です。

横浜商大  003 000 003 - 6
横浜創学館 001 110 103×- 7


こちらは最終回までのしのぎあいを、
創学館・佐藤が劇的なサヨナラ3ランで決着をつけました。

劇的としか言いようのない、
一生忘れることのできない結末でした。

創学館はこれで乗ってきそうですね。
力のあるチームだけに、
台風の目になる可能性が十分だと思います。


一方の商大。

昨年チームを強豪に育て上げた金沢監督が退任。
新たな監督での船出となった大会です。

ここ数年、
本当に夏の大会での組み合わせに恵まれていないこの横浜商大。

昨年は初戦で前年度準優勝校の向上と激突。
見事に破って名門の矜持を見せたものの、
すぐさま次戦で”神奈川のプライド”横浜商と対決して敗れました。

一昨年は”ハマトラ”横浜隼人と激突。

ということで、
今年で3年連続で、
強豪私学チームと初戦で激突するという不運に見舞われています。

180校を超える学校があるのに、
なぜこうも強豪との対戦が続くのか。。。。

毎年上位進出の実力を十分に持ったチームだけに、
来年こそは組み合わせに恵まれてほしいものです。


なんにしても、
強豪同士が序盤戦、特に初戦で激突した場合、
両校の意地がぶつかり合って、
普段以上にものすごい戦いになりますね。

これが夏の大会の醍醐味です。

そういえば去年は、
大阪大会の初戦で『甲子園の決勝?』と間違えるような、
大阪桐蔭vs履正社
の激突もありました。

昨日の全国の試合をざっと見ても、
茨城では明秀日立vs石岡一
という対決がありました。

県内NO1といってもいい古豪にして初の春の関東大会に出場した”公立の名門”石岡一と、
青森・光星学院から金沢監督を迎えて野球部の強化に乗り出した”新興私学”の明秀日立という、
好対照な対戦でしたが、
明秀日立が1点を守り切って1-0の勝利。
今年は常総学院への挑戦権を得たいところです。

兵庫では県内屈指の実績と実力を誇る報徳学園が、
県内屈指のエース・才木を擁する須磨翔風と激突しました。

しかし試合は報徳が完勝。
仕上がりの良さを見せましたね。
なんとか今年は、2010年以来の夏の甲子園をつかみ取りたいですね。

思えば、現在全日本大学選抜の”抑えのエース”を務める田村(立大)が1年生の時以来、
夏の甲子園から遠ざかっているんですね。

福岡では春季九州大会を制して今夏も本命に挙げられていた福岡大大濠が、
初戦で姿を消しました。

岩手ではあの花巻東が、
既に敗れてしまうという大波乱。

まさに『一寸先は闇』のガチンコトーナメント戦です。

さあ、
この週末には沖縄で代表が決まります。

大激戦の沖縄を制するのはどこか?
そしてほかの地区でも、強豪が続々登場します。


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