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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第87回選抜高校野球  準決勝の見どころ

2015年03月31日 | 高校野球

選抜高校野球は準決勝。
あと2日を残すのみとなりました。

実力伯仲の準決勝。
四強に残ったすべてのエースが、
今大会では素晴らしい投球を披露しています。

しかし疲れもたまってくる四試合目。
彼らが果たして、
これまでと同じような投球をすることができるのでしょうか。

それとも、
四強進出校のすべてが戦前には『強打のチーム』と謳われていたので、
ここに来てその真価を発揮するのか。

果たしてどのような試合になるのでしょうか。



≪第87回選抜高校野球大会≫

【準決勝の見どころ】


第1試合   大阪桐蔭 vs 敦賀気比


総合力高い大阪桐蔭に、敦賀気比の平沼が挑む。


夏春連覇に向けて、
これまで東海大菅生、八戸学院光星、常総学院という力を持ったチームをなぎ倒して4強まで進出してきた大阪桐蔭。

今年のチームは、
昨夏の優勝チームと比較すると、
まだまだ打線の仕上がりは100%とはいかないものの、
エース田中を中心とした『アグレッシブな守り』が売り物。

大きく崩れることがないという意味では、
むしろチーム力は昨夏を上回るかもしれない。

対する敦賀気比。

昨夏の甲子園準決勝で、
序盤大きなリードをもらいながらエース平沼が崩れて大量失点して敗退。
悔し涙にくれた雪辱を誓う。

平沼は今大会で県岐阜商・高橋と並んで大会屈指の好投手との前評判だったが、
この大会が始まってみると『その噂以上』の安定感を誇る投手に成長していた。

力のある速球と外角のスライダーの出し入れ、
そして巧みなコンビネーションなど、
『投手としての要素をすべて備えている』
と言っても過言ではない好投手。

その『安定感抜群』の投球のみならず、
平沼は打ってもチームの大黒柱。

いずれにしても今日の試合、
大阪桐蔭を倒すためには、
平沼のこれまで以上の奮闘が望まれる。

敦賀気比は準々決勝でサヨナラ勝ちを収めて、
チーム全体は上昇気流にあるので、
その力を結集したい。

トップの篠原が当たってきて、
林中・平沼の中軸につなぐ打線が機能し始めたのは明るい材料。
平沼がしっかり相手を抑えて、
中軸がチャンスを生かすというオーソドックスな試合展開に持っていって勝利をつかみたいところだ。
勝負は3点以内というのが敦賀気比のゲームプランか。

大阪桐蔭としては、
中軸に当たりの止まった準々決勝では、
6・7・8番が試合を決めた。

上位・下位の区別のないオーダーが組めるところが最大の強み。

あとは青柳・藤井らの中軸に当たりが出てくれば、
得点力はぐっとアップするはずだ。
その点では準々決勝で福田に当たりが出てきたのは明るい材料。

細身のエース・田中のスタミナに若干の心配はあるものの、
昨夏のような『打ち合い上等』という展開には持ち込めそうにないので、
ロースコアで試合を展開させ、
得意の『後半じわじわと相手にプレッシャーをかけ続ける』展開が望まれる。

展開は読めるが、
勝敗は非常に拮抗している力関係から、
予想は難しい。

2-1か3-2。
そんな試合になりそうな気がする実力派同士のレベルの高い戦いだ。


第2試合   浦和学院 vs 東海大四

大沢の好投にすべてがかかる東海大四。守りきる展開で金星を狙う。



東海大四は、
三試合でわずかに2失点。
冬場に大きく成長したエース大沢を軸に、
整備された守備力で僅差のゲームを競り勝ってきた。

新しいチームの姿を見せている今年のセンバツだが、
やはりチームの看板は打線。

今大会当たりの出ていない打線が、
難攻不落の浦和学院エース・江口にどう立ち向かっていくかが試合の焦点。

下位打線に若干の弱さが感じられるので、
この試合は上位がどう江口を攻略していけるか。

しかしながら、
ベストメンバーならスタメンに8人の左が並ぶ打線だけに、
左腕からボールの出し入れで勝負してくる江口は、
攻略するには骨の折れる相手であることは間違いない。

オーソドックスな攻めを信条とする東海大四だけに、
ポイントは立ち上がりの悪い江口の初回をどう叩くのか。

リードすれば準々決勝の健大高崎戦のように、
相手の焦りを誘いながら試合を進めていけそうだ。

対するのは盤石の戦いぶりを見せる浦和学院。

ここまでの三試合、
浦学でイメージされる『強打』を見せるシーンは少ないものの、
しっかりと『勝負のポイント』を抑えた試合運びをしているところは、
『負けないチーム』としての面目躍如。

この試合もいつもと同じように、
前半から狙い球を絞って、
相手エースにずっと『いやな感じ』を抱かせながらプレッシャーをかけていくという試合運びをもくろんでいるだろう。

浦学として一番危惧されるのは、
準々決勝の健大高崎のように、
相手を『組しやすし』というイメージで見てしまうことかもしれない。

試合に入ってそのイメージが出てしまい、
結果競り合う展開になった時、
そこから試合中に修正するのは至難の業。

いわゆる『ズルズルと・・・・』という試合になってしまいかねない。

これまで何度も甲子園で煮え湯を飲まされ続けてきた森監督は、
そのあたりのことは十分に心得ているだろうが、
選手に『心のスキ』はないのか。

特に秋の明治神宮大会での直接対決では6回コールド、10-0と圧勝しているため、
そのあたりがやや心配な面か。

実力では浦和学院が大きく上回ると思われるが、
東海大四が前半に大沢投手が粘り、
中盤から後半にかけてリードを奪いという展開になると、
準々決勝の再現もあり得るとみる。

さあ、
いよいよ決勝に向けての戦いの始まりです。


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