SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

西武優勝へマジック点灯! 何よりも、その戦う姿勢がうれしい。

2018年09月18日 | プロ野球

ワタシがソフトバンクを心底うらやましいと思っていたこと。
それは、
彼らの戦う姿勢。

恐れず、侮らず、
そして常に全力で勝利に向かって行く。

そんな姿を常々見せられて、
「ああ、彼らには勝利のDNAが確実に根付いているんだなあ」
と思っていて、
それがとにかくうらやましかった。

対する西武。

低迷を始めたころから、
とにかくチームが一つのベクトルを持って、同じ目標に向かって戦うということがないチームに映り、
「本当にこのチームは勝利、優勝を目指して戦っているのか?」
と嘆くことばかりでした。

西武グループが日の出の勢いだった80年代~90年代まで、
西武ライオンズも「勝利のDNA」を持ち続けて、
黄金期を迎えていましたが、
グループ全体が迷走を始めたと同時にチームも「勝つということを追求しない」という姿に変わっていったのではないかと思ったほどでしたね。

かつては「金満球団」といわれながらも必要な戦力は整えていつも戦いに臨んでいましたが、
今や「貧乏球団」と揶揄されるに至り、
一生懸命に育て、応援してきた選手たちはFA、ポスティングなどで今や遅しと球団を後にする日を指折り数えて待っているという感じになってしまいました。
FA・ポスティングでチームを去った選手、
本当に枚挙にいとまがありませんでした。

それでも「黄金時代の残り香」で2010年ぐらいまでは何とかパ・リーグでも上位を争っていましたが、
それから先はもう、
見るも無残な姿をさらしていましたね。

OB達も話を聞く都度に嘆き節ばかりで、
他のチームの指揮を執った秋山、伊東、大久保なども、
他球団にいたからこそわかる、
その真の弱体化を嘆いていました。

そんな中での今年の戦いでしたが、
「育て、勝つ」
という広岡・森イズムを色濃く受け継ぎ、
さらにそこに野村・落合などのエキスも注ぎ込んだ辻発彦という名指揮官が昨年から指揮を執り、
チームの若手を本当にしぶとく育て続けてチームの柱とし、
そこにベテランを腐らせることなくその力を融合させて、
いいチーム作りをしてくれました。

そして何より、
チームに「勝つために闘う」ということを徹底させたのが大きかった。

チームは負けながら成長するよりも、
勝つことで多くを学ぶということが多いというのを、
昨年、そして今年の戦いで証明してくれました。

チームの軸として秋山、浅村らを指名。
そこに山川、源田、森、外崎らの若手を本当にしぶとく、
タフな選手に育てながらチームになくてはならない存在へと引き上げました。
そしてそこに、
不調でたびたび試合から外されながらも決して干さずに、
ここぞという場面で仕事をするベテランとして重用したのが中村、栗山、炭谷など。

これらのすべてが実にうまいバランスでかみ合って、
打線はまさに西武球団ができてから最強の布陣となりました。

そしてこの打線が、
現在でも全くといって良いほど整備できていないリーグ最弱の投手陣を支え、
何とバランス感覚抜群のSBを破り、
優勝できるというところまで、持ってきました。

「本当にこのチームが、優勝までたどり着けるのか??」

ワタシだけでなく、
多くのファンがそんな気持ちを持っていたのではないでしょうか。

8月まで2位である日ハムとさほどゲーム差は広がっていませんでしたが、
ファンはこの時点では何となく余裕もあったりしながら、
野球を楽しんでいました。

それはとりもなおさず、
「絶対に勝てないだろうなあ・・・・・・」
と思っている常勝軍団のSBが追ってきていなかったから。

しかしそのSB。

けが人が続出しながら、
8月上旬からまさに猛烈な追い込みを見せて、
「これはもう、負けないんじゃないか?」
なんて言いながら西武ファンが恐れをなしていると、
11.5ゲーム差から、
10ゲーム、9ゲーム、8ゲームとどんどんゲーム差が縮まってきました。

そして迎えたヤフオクでの3連戦。
「一つでも勝てば、突き放せる」
との思いもむなしく”予想された通りの”3連敗。

それも最後は追いつかれての延長サヨナラ満塁ホームランというド派手なもの。

ゲーム差は5に縮まり、
そこから1週間、
粛々とゲーム差は縮まっていって木曜日を終えた時点では3ゲーム差までなりました。

もともと西武に関してはネガティブ思考のワタシ。

「金曜日に負けると2.5差かあ。。。。。するとまた3タテ食らうといよいよ逆転かあ。。。。。」
なんて考えていました。
何しろこの土曜日からの3連戦、
あちらの先発が千賀・大竹・ミランダというここ最近ではすべて西武がやられている3投手がまさに”満を持して”登板する予定。
対するこちらの先発は、郭・今井・ウルフの3人。

「なんじゃ、こりゃ」

って感じの、まさにミスマッチ的な3連戦って感じでした。

何しろこちらの3人、全員合わせても今年わずか8勝!!!
3人の平均防御率は7点台、8点台????

「勝てるわきゃ、ね~だろ」

って感じのマッチアップに見えました。

おまけにこちらは、
戻ってくるはずの外崎は「まだ無理」ということで戻らず、
おまけに頼みの浅村の腰痛がかなり悪い状態という情報。。。。。。。。

幸いに金曜日の楽天戦は楽天さんの気力がイマイチだったので何とか取って、
3.5差でこの【天王山】を迎えました。

ポジティブな情報は、
「この3連戦は本拠地の戦い」
ということだけ。


『打線にすべてを託して』
望む3連戦でした。


すると。。。。。


「事実は小説よりも奇なり」って、
誰が言ったんだか、
本当にこんなことって、あるんだあ……という三日間でした。


打線が初回から大爆発。

3点、4点、4点と3試合で初回に何と11得点。

大量援護をもらった先発投手が、
何とか粘りに粘って相手の打線を抑えて、
まさか、まさかの3連勝を決めてくれました。

もちろんその中には、
SB・柳田選手の試合前のアクシデントや、
今宮選手の負傷退場などがありましたが、
それでもまさか、この大事な試合でこんな大爆発してくれるなんて。。。。。

今年の打線は、
すごいですね。
おみそれしました。

昨日の試合は、
初回に栗山の満塁アーチが出て4点を先行。

そしてそれからは、
SBの”バズーカ”甲斐捕手の肩に、
何度も何度も2塁盗塁を阻止されましたが、
それでも走り続けたというところに、
今年の西武打線の並々ならぬ自信と気合を感じてしまいました。

そう、それでいいんです。

積極性を忘れたら、
西武が西武ではなくなってしまいます。

”山賊打線”でも”獅子ぶる打線”でもいいけど、
積極果敢な攻撃で相手をビビらせる今年の西武の特徴が、
とてもよく出た試合でしたね。

第1戦の勝利投手が郭、
第2戦が今井、
第3戦はアクシデントのウルフに代わって小川が好投。

セットアップ・抑えにはマーチンとヒース。

よく見たら、
今年の開幕はおろか5月下旬ぐらいまでは、
誰一人として名前を見かけなかった人たちが、
投手陣を支えています。

「新陳代謝」
とよく言いますが、
ドラスティックな投手陣の再編によって、
ようやく「形」も見え始めてきました。

一昨年は岸(楽天)、昨年は野上(巨人)、牧田(パドレス)と、
わずか2年でも3人もの「超主力投手」が去ったものの、
何とか形って作れるものなんだなあ。。。。。。
そんな風に思っています。

今年もシーズン終了後に菊池が去る予定ですから、
ここからまた、
新たな投手が台頭してきてその穴を埋めるしかありません。
しかし、
何とかなるでしょ。

そんなこんなで、
あのSBに3連勝。

同時に優勝へのマジック11が点灯。
何とか優勝への道が、
見え始めています。

しかしまだまだ、
ライオンズのファンは安心しているどころか、
ビビりが取れません。

「いつまた、SBがものすごい勢いで逆襲してくるんじゃ・・・・・・」

そんなことを思っています。

来週にはもう、
新たなSBとの3連戦が待っています。

ここでやり返される可能性、
なんだか結構ある気がして、
『え~い、何ネガティブになっとるんじゃ!!!』
と自分で自分を鼓舞しています。

さあ、いったいどうなるのか。

1週間たったら、
「ああ、先週は夢のような時間だったなあ」
とならないように、
『気迫と優勝にかける思いの強さ』で、
最後まで突っ走ってください。

期待しています。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« セ・リーグのこの大混戦、ど... | トップ | 山本キッドの訃報、鹿島のACL... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

プロ野球」カテゴリの最新記事