SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

選抜出場校 こんなこと思い出してしまいました2021 その7(最終回)

2021年02月14日 | 高校野球

さあ、最後は21世紀枠です。

≪選抜出場校の思い出7≫

21世紀枠  八戸西 (東北・青森)       初出場
                        夏出場なし

21世紀枠  三島南 (東海・静岡)       初出場
                        夏出場なし

21世紀枠  東播磨 (近畿・兵庫)       初出場
                        夏出場なし

21世紀枠  具志川商(九州・沖縄)       初出場
                        夏出場なし

今年の21世紀枠は、例年は3校の枠のところですが、開催されなかった明治神宮枠の分1校増えて、4校が選抜されました。北から南まで、バラエティに富んだ4校がバランスよく選抜されたのですが、4校に共通点があります。それは、4校ともに春夏を通じて甲子園初出場だということ。そして4校ともに「ぎりぎりで甲子園を逃し続けた歴史」を背負い悲願を達成したというよりも、新たな高校野球の形を持って登場してきた学校というイメージが強いですね。ということで、ワタシはこの4校については、ほぼ語る言葉を何も持っていません。なので、今回は21世紀枠で印象に残ったチームをいくつかピックアップしてみたいと思います。

2001年に始まった21世紀枠。07年までは2校ずつ、それ以降は基本3校ずつが選ばれるようになっていて、東西1校ずつ+αという形での選考がなされているようです。地域別ではやはり「厳しい条件の中で創意工夫をして・・・」というのがコンセプトでもあるので、北海道・東北で20年間に16校が選出されています。逆に都市部である関東・東京からはわずか5校の選出にとどまっていますが、巷間言われているのは、これは関東の高野連に熱意がないから・・・・なんてことです。しかしまあ、北海道・東北は道県の数に比較すると本当に一般枠での出場校数が少ないので、そのあたりでバランスをとっているということも言えるのではないでしょうかね。でもそれだと、寒冷地でしかも結構な学校数もあり一般枠が多いわけでもない北信越がわずか3校にとどまっている説明にはならんなあ。。。。さらに11年以来10年も選ばれていないって。。。。。県の数、学校数ともに少ない四国から9校も選ばれているのも、なんでだろう。う~ん、選考基準は、永遠の謎だなあ。。

さて、そんな中で21世紀枠の最高成績は、初年度01年の沖縄・宜野座と09年利府の4強です。特に宜野座は、本当にセンセーショナルなチームでしたね。比嘉投手の「宜野座カーブ」に、相手の打線は面食らってましたね。そして、選抜準決勝で敗れた仙台育英には、その夏甲子園でキッチリお返しをしましたから驚きました。それも選抜とまるっきり逆スコアである7-1での完勝。『甲子園の神様って、ホント粋なことやるなあ』という風に思ったことを思い出します。このチームのキャプテンだか誰かに、バントが素晴らしくうまい選手がいたことも、思い出しましたね。利府高校は、少し苦い味のする思い出とともに残っています。SNS時代だなあと思うような「舌禍」を少し相手チームに対して起こしちゃったんですよね。「21世紀枠・公立校・快進撃」であったことから勝手に「さわやか」なイメージを作られていたのですが、ね。。。。。

やっぱり21世紀枠は「選ばれし学校」なので力勝負になったら分が悪いのは自明の理。ということで、オリンピック精神ではないですが「出場することに意義がある」という感じでとらえられていることも無きにしも非ずで、甲子園の勝率は高くはありません。甲子園で「乾坤一擲の好ゲーム」をやった学校は少ないのですが、いくつか「まさか」を演じてくれたチームもありました。古いほうから順を追っていくと、まずは05年の一迫商。前年夏8強に進出して、その春も優勝候補の一角に上がっていた東京の修徳に真っ向から挑んで堂々と倒したゲームは圧巻でした。08年には安房が城北に、成章(ヤクルト・小川がエース)は駒大岩見沢に、そして華陵は慶応にそれぞれ勝ち、史上初めて(というか、今のところ空前絶後)の「21世紀枠3校そろい踏み」で勝利を上げました。それぞれが守りをしっかり固めて、ロースコアゲームの競り合いを制しての勝利。見事としか言いようがありませんでした。特に華陵はずっと押されながら耐えて耐えて、有力校にも挙がっていた慶応を1-0で完封したのには、しびれました。ちなみに慶応はこの悔しさをバネに厳しい神奈川の夏を制して甲子園に戻ってきて8強に進出しました。10年の向陽(和歌山)は中国チャンピオンの開星に勝ち、相手指揮官に「腹を切る」とまで言わしめました。15年の松山東も見事。好投手大江(巨人)を攻略して二松学舎との接戦を制し、2回戦でも準優勝した東海大四を最後まで追いつめました。

21世紀枠は、とにかく「やってやるぞ」の気概を見せて試合に臨めば、何が起こるかわからない高校野球、ましてや試合経験が十分でない春先の試合ということで、「まさかの勝利」を手にすることもかなわない夢ではないと思います。どの学校も、例外なく大応援団を送り込んでくるこの聖地・大甲子園での大舞台。一生に一度の出来事かもしれないこのキラキラした瞬間を、十分に楽しんでもらえたらと思っています。


さて、今年も終わりました。

選抜出場校に対する、ワタシの思い出をつらつらと書き綴ってきました。
最近は間をあまりあけずに出場する学校も多いので、前の記事をそのまま引用して書いたことも多くなっています。まあ、その学校の思い出といっても、『甲子園で見た思い出』しかないのでね。
初出場校、特に春夏初出場校については、当然のことながら「甲子園での思い出」は一つもないわけで、
それゆえ、その周辺とか関連の思い出を書き述べています。

今年の選抜は3月19日開幕。
例年と違うところは、1か月前にすでに抽選を行うという他競技に倣った方式に変えたことと、
それから同一県以外の学校はすべてフリー抽選ということでしょう。
フリー抽選とはすなわち、
同地区の学校同士が初戦で当たる可能性もあるということです。
例を挙げれば、大阪桐蔭vs智弁学園、中京大中京vs県岐阜商
などが初戦から激突する可能性があるということですね。

夏の選手権ではしばらく前からこの方式なのですが、
ついに選抜もそうなりました。
ワタシはそれのほうが自然だと思っています。
あんまりくじを引く前から「あれはダメ、これはダメ・・・・」といってもね。

そういえば夏の選手権、
以前は「東西対抗方式」で、
石川県と福井県のところで線を引いて日本全国を東西2ブロックに分けて、
「初戦は東西の対抗戦」という感じで対戦を決めていたものでした。
懐かしいですね。


ということで、
なんだかんだといっても、
このコロナが収束しない限り、
なかなか通常モードで大会を楽しむこともできないと思います。
は~早く収束の方向になってくれないかな。

選手たちにとっては、
「一生に一度の晴れ舞台」かもしれない甲子園の高校野球。
どうか・・・
どうか・・・
開催の方向にもっていってほしいものです。

頼みましたよ、あまびえさん。


ということで、今年もこの連載、終わりで~す。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 選抜出場校 こんなこと思い... | トップ | スポーツ雑感 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事