全国高校サッカー選手権 激闘 準々決勝

≪第100回全国高校サッカー選手権大会≫　～等々力・フクアリ～

【準々決勝】
大　津　（熊本）　１－０　前橋育英（群馬）
関東一（東京Ｂ）　１－１　静岡学園（静岡）
　　　　　　　　　PK4-3
高川学園（山口）　１－０　桐光学園（神奈川）
青森山田（青森）　２－１　東　山　（京都）


高校サッカーの激闘は準々決勝を迎えました。

第100回という事で、
特別な大会であるイメージの今大会。

”絶対王者”青森山田を追う三銃士、
大津・前橋育英・静岡学園が登場し、
激闘を繰り広げました。

大津と前橋育英は、
戦前から好勝負が期待された対決。

両校戦力的には全く互角と思われ、
勢いもある今大会。
どんな試合になるか興味は尽きませんでしたが、
試合を終始支配したのは前橋育英でした。

前半からどんどんパスをつないでゴールに迫る前橋育英に対し、
プレミアリーグの経験から技術の高いチームに攻められることには慣れている大津は、
全く動じずにしっかりとした守りで相手の決定機に得点を許しませんでした。

そして迎えた前半で唯一といってもいいチャンス。
ここで一村がしっかりと決め切って先制。

こうなると大津の強みが発揮され、
前橋育英は「攻めども攻めども」ゴールを割ることができずにタイムアップ。
大津が冬の選手権初となる4強に進出し、
「夢の国立」への切符を手にしました。

その大津と戦う切符を求めた第2試合。

この一戦も圧倒的に攻めて攻めて攻めまくった静岡学園が、
1－0とリードの後半４０分、
まさに一瞬のスキを突かれて関東一に同点ゴールを許してしまいます。

そして迎えたＰK戦。
ここではもう、
追いついた方の関東一側が「失うものは何もない」という感じであったのに対し、
静岡学園側はどこか固く、
連続でＰKを外して万事休す。
関東一がまさかのジャイアントキリングを演じて、
前々回優勝の静岡学園を破り、
開幕戦に続いて「2度目の国立」を手にしました。

高校サッカーでよくある強者に対して「べた引きで守りまくる」試合。
関東一がシュート2本なのに対して静岡学園のシュートは18本。
しかし1－0のリードから何度も決定機を迎えながら試合を決める追加点が奪えず、
一本のチャンスで決められて試合を失いました。

静岡学園としては、
全く負けた気がしない敗戦でしょうね。
それだけ関東一が体を張って守ったという事でしょう。

準決勝の第1試合では、
この準々決勝で相手の猛攻を耐えしのいだチーム同士の対決という事になりました。


等々力では”地元”桐光学園が出場。
2，3回戦ともに後半でビハインドを負いついてのＰK勝ち。
乗っているはずなのですが、
この日は大黒柱の山市を累積警告で欠いていたため、
どうしても中盤で球が収まらずに攻撃の形を作ることができませんでした。

前半風上で猛攻を仕掛けるも相手ＧＫのファインセーブやポストに嫌われることなどもあり得点を奪えず。
後半は高川学園が風上に立ち攻撃を仕掛け、
セットプレーで今話題の”グルグル”から先制点。

後半の途中からは桐光学園の足が止まりボールを支配され、
時折作るチャンスもシュートが浮きゴールを奪えず。
高川学園が準決勝に進出しました。

「全力応援」していた桐光学園の無念の敗退は残念でしたが、
それよりも「残念？？」だったのは、
この試合だけライブで中継がなかったこと。

ワタシは手元での配信で試合を追っていましたが、
大きな画面で家族みんなで応援することはかなわず。

他の3試合は中継があった（日テレ、テレ玉）のに、
なんでＴＶＫだけは夜9時からの録画放送なんだろう？？？？
本当に信じられん番組編成だわ。

青森山田は1点を先制されたものの、
全く落ち着き払って2点を返し逆転勝ち。

見ているともう、
ひとチームだけ高校生の中に大学生のチームが混じっているような感じで、
「格の違い」をまざまざと見せつけられた感じです。

東山も相当にいいチームだなあと感じましたが、
青森山田相手ではやっぱり分が悪かったですね。

ということで、
いよいよ土曜日には国立で久しぶりに高校サッカー準決勝が行われます。

「国立での高校サッカー」が40年近くにわたって染みついているワタシとしては、
「おかえり～～～～～」
と大きな声で叫びたい衝動に駆られるような準決勝です。

どちらかというと昔から決勝よりも、
1日で2試合が見られる準決勝がお気に入りだったワタシ。

チケットも取りました。

あ～もう待ち切れない。
何年ぶりだろう。。。。。