日本シリーズ第4戦。
何か流れをつかめないでいたオリックスが、
盤石の完封リレーという「自分たちの戦い方」で初勝利。
ここから反撃だ!!
というのろしを上げる勝利で、
わからなくなってきました。
この日の第4戦、
オリックスの先発は山岡、ヤクルトは石川。
一見すると「打撃戦になる?!」という感じのマッチアップでしたが、
両投手が再三ランナーを出すものの粘りの投球を見せて、
相手になかなか得点を与えませんでした。
それでもオリックスは3回、
杉本にタイムリーが飛び出して先制。
そして1死3塁のピンチを迎えた5回には、
ここまで無失点の山岡をスパッと宇田川に代える継投。
そしてその宇田川がピシャリと抑えて得点を許さず。
その後は山崎颯、ワゲスバックとつなぐ盤石のリレーで、
ヤクルト打線を完封に抑えました。
それにしてもオリックスの救援陣。
シーズン中から思っていましたが、
昨日出た宇田川、山崎、ワゲスバックと、
誰もが155キロを超えるようなものすごい剛球を投げてきますから、
相手としてはたまったものではありませんね。
昨年と比べても、
救援投手陣の質は一段上がっている感じで、
見事に仕上げてきましたね。
ひょっとすると、
この日の完封劇は、
劇的にシリーズの流れを変えるかもしれません。
オリックスは今日、
残っていた「先発3本柱」の田嶋が先発。
一方のヤクルトは新人で今季1勝の山下が先発。
どう見ても”分”はオリックスにありそうです。
さりとて、
オリックスの打線がそう当たっているわけではないので、
ヤクルトとしては何とか打線が沈黙を破って得点を挙げていかなければなりません。
第3戦で機能した「1番山田・3番塩見」から、
昨日の第4戦ではそれまでの「1番塩見・3番山田」に戻しましたが、
機能しませんでした。
このシリーズ、
とにかく3番が全く機能しません。
昨日まで4試合、15打数0安打。
これでは打線が分断される形になって、
ヤクルトらしいつながる攻撃ができませんね。
第5戦以降は、
どんな手を打ってくるのでしょうか。
いずれにしても、
オリックスの投手陣はどの投手も水準以上。
簡単に打てる投手は、
ほぼ出てこないと思っていた方がいいでしょう。
ここまでオリックスは1・3戦に、
必勝を期して山本・宮城を先発させたものの敗戦。
しかし2・4戦、
大きな期待を持っていなかったであろう山崎福・山岡の二人が先発して無失点の好投。
嬉しい誤算もあるので、
今後も「どの試合でも投手は好投してくれる」の自信を持って臨めるはず。
ヤクルトも投手陣はそこそこ好投していますが、
やはりオリックスと比べると一歩劣るとみていいでしょう。
オリックス得意のロースコア、
継投逃げ切りというゲーム運びになれば、
それを打ち砕くのは至難の業。
さて、
第5戦以降は、
どのような戦いになってくるでしょうか。
このシリーズ、
先制点が本当に大きな意味を持つシリーズになりそうです。
ヤクルトもオリックスも、
打線はチャンスをつかみ損ねることが多い。
しっかりと1点1点を積み重ねた先にしか、
栄冠は待っていないという事を肝に銘じて、
しっかりとした戦いで勝ちに近づいていってほしいと思います。
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