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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

高校野球秋季大会 激闘続く。 東北大会では、青森山田・桜田がノーノーでライバルを蹴散らす。

2023年10月24日 | 高校野球

高校野球秋の陣が、
佳境を迎えています。

今年の夏は、
慶応がエンジョイ・ベースボールで全国制覇、
仙台育英は連覇こそならなかったものの2年連続で決勝の舞台へ。

両校の監督ともに、
令和の新しい野球のあり方を模索する監督で、
新機軸で作り上げたチームが甲子園で快進撃。
高校野球の変革を大きく意識させる大会となりました。

そして来年の選抜から、
いよいよ「飛ばないバット」が導入され、
高校野球の戦術も大きく変わるかもしれないという年になります。

その選抜への出場権をかけた高校野球秋の陣。
10月に入り、
いよいよその戦いも佳境を迎えています。

まず決勝が行われたのが東北大会。

この東北地区。
従来は選抜出場校が2校と決まっていましたが、
来春からは3校に増加しました。

ということで、
ますます各校も戦いに力が入ろうというものですが、
ここ数年東北地区で常にトップを争っていた仙台育英と聖光学院が、
「選抜出場のために落とせない」4強まで進出ならず。

決勝は青森山田と八戸学院光星という、
史上2度目の青森対決となりました。

この両校。
当然県大会でも決勝で激突していて、
その時は青森山田が7-4と快勝していました。

この2度目の対決は往々にして県大会の結果とは逆になることが過去は多かったのですが、
昨日の東北大会決勝では、
青森山田が3-0と完勝。

県大会に続いて八戸学院光星に連勝し、
選抜を確実にしただけではなく、
11月の明治神宮大会出場も決めました。

なんといっても光ったのは背番号10の桜田の好投。

なんとなんと、
ライバル光星打線を完全に抑え込んで、
ノーヒットノーランを達成してしまいました。

エース桜田とキャッチャーの橋場は、
中学時代日本一になった青森山田シニアからのバッテリー。

青森山田は、
00年代中盤ぐらいからライバル光星に押され始め、
それまで年中行事だった甲子園に届かなくなっていました。

そこで立ち上げた、
中高一貫での野球指導。

青森山田シニアを立ち上げて強化に努め、
ようやく近年その成果も出始めていました。

ライバル光星は常に全国を意識し、
全国レベルのチームを毎年作り上げています。

青森山田はようやくその厚い壁を破っての全国です。
今年の青森山田、かなり期待できそうですね。
東北勢の春の全国制覇に向けて、
視界は良好と言えるのではないでしょうか。

さらに八戸学院光星も選抜はほぼ確実。
こちらには夏の甲子園でも好投した、
エースの洗平が君臨しています。

こちらもかなりの実力を持っていますので、
アベック出場となった甲子園では、
「あいつらより先には帰れないぞ!」という気合で、
頂点を目指してほしいと思います。

そして3校目の選考。
これが難しい。

試合内容でいうと、
青森山田に準決勝で0-1の惜敗だった、
古豪の学法石川がいいようにも思います。

しかし学法石川は県大会3位での出場。
もいひとつの4強敗退校である一関学院は県1位での出場だけに、
そのあたりの比較でどっちに転んでもおかしくはありません。

学法石川は、
20世紀までは福島県で「1強」に近い立ち位置を染めていた強豪校。
名将・柳沢監督に率いられ、
70年代終盤からはほぼ毎年、
甲子園に出場するかそれに近い実績を残してきました。

しかしその柳沢監督が、
退任後の甲子園でアルプスで倒れ還らぬ人となってから、
学法石川は長く暗いトンネルに入ってしまったようで、
21世紀に入ってからは、
ほぼ甲子園出場は聖光学院で占められ、
何回か夏の大会の決勝に進むものの、
最後劇的な逆転を食らってまたも届かない・・・・・・という事が多かったように思います。

数年前から、
再建の切り札として、
仙台育英の名将・佐々木監督が監督に就任。
チームを鍛え上げてきました。

そして今年、
久しぶりに学法石川の淡いグレーのユニフォームを、
ふたたび甲子園で見ることができるかもしれません。


さて、東北大会と並行して決勝が行われたのは北信越大会。

こちらは近年のトレンドである、
石川県と福井県の強豪の一騎打ち、
という構図になりました。

北信越からの出場は2校ですので、
決勝進出が選抜の当確ライン。

そんな中、
準決勝のカードは、
石川1位の星稜 vs 福井1位の北陸
石川2位の日本航空石川 vs 福井3位の敦賀気比となりました。

いずれのチームも近年甲子園に出場して、
ブイブイ言わせているチームです。

1位対決は星稜が6-1と完勝、
そして第2試合は敦賀気比がタイブレークの接戦を4-3で制し決勝へ。

ということで、
北信越を引っ張っている2つの強豪校の対決となった決勝。

両投手の出来が素晴らしく投手戦となりましたが、
延長タイブレークで星稜がサヨナラ勝ち。
センバツ当確と明治神宮大会出場を決めました。

星稜は昨年監督交代劇がありましたが、
しっかりと強さを維持しているところは素晴らしいですね。
キッチリともう、チーム強化のシステムが出来上がっているといったところでしょうか。

一方敗れた敦賀気比も、
試合内容から言っても北信越2校目の枠での選抜出場は確実。

この敦賀気比、
秋の新チームに移行する前、
東監督が辞意を表明して大きなニュースになりました。

しかし保護者や学校から強い慰留を受けて翻意。
この新チームでも指揮官を続け、
さっそく選抜の切符をもぎ取りました。
さすがは名監督。

常に甲子園ではいい戦いをする敦賀気比が、
今回はどんな戦いを見せてくれるのか、
今から楽しみです。


その他の大会も、
盛り上がっていますね。

力強い歩みを止めない北海が大本命の北海道大会。
準々決勝でその北海は、
前チームで春夏甲子園出場を果たしたクラーク国際と対戦しましたが、
コールドで葬り去って4強へ。

そして4強で激突するのは、
まさに「下剋上球児・北海道版」ともいえる別海高校。
さあ、どんな戦いになるでしょうか。

第2試合は、
東海大札幌と帯広大谷の激突です。


関東大会は「選抜当確」の4強に向け、
激しいバトルが展開されています。

ワタシの見立てでは例年よりもレベルの高い今年の関東大会。
まず2校、4強を決めました。

作新学院はスーパーシードで出場したこの大会、
キッチリと準々決勝を勝って当確ランプをともしました。

旧チームでは投手に苦しみましたが、
ようやく溜めに溜めてきた「大器」小川が覚醒。
彼のピッチングが本格化するようだと、
もともと打線にも力はあるだけに、
選抜では大ブレークも予感させます。

そして同じく名門の常総学院も、
初戦で専大松戸、そして2戦目で花咲徳栄と、
甲子園常連校を撃破して4強に進出してきました。

今大会、打線が絶好調です。
島田監督もようやくその采配に”慣れ”が見えるようになり、
木内監督時代のような「常総強し」になってきましたね。


今日は準々決勝残りの2試合。
いずれも県大会優勝校同士の激突です。

中央学院 vs 健大高崎
桐光学園 vs 山梨学院

どちらも面白そうな対決です。


近畿大会は順当に強豪が勝ち進んでいますね。

大阪桐蔭、履正社の「全国屈指の2校」をはじめ、
昨センバツ準優勝の報徳学園や常連の近江、
近年躍進が目立つ京都国際などが勝ち進んでいます。

こんな中ワタシが注目していたのは、
和歌山から出場の耐久と田辺。

いずれも高校野球界で名が通った学校ではありませんが、
じっくりチームを熟成させてこの近畿大会に出場してきました。

何しろ智辯和歌山、市和歌山の2校がツートップを形成する和歌山。
甲子園出場は非常に厳しい中、
しっかりと県大会を勝ち抜いてきました。

田辺は惜しくも京都国際に延長タイブレークの末敗れましたが、
耐久は週末に、3季連続甲子園出場中の社と激突します。

これに勝てば8強入り。

近畿の枠は6校、
そして近年は明治神宮枠も取ってきて1校増の7枠が定番。
8強入りしておけば、
望みは大きく広がるだけに、
何とか頑張ってほしいと思っています。


東海大会では、
鍛治舎監督の県岐阜商は8強で敗れ選抜出場は厳しくなりました。

愛工大名電を中心に、
同じ愛知の強打の豊川なども面白いチームで、
今年から1枠増の3枠を4強のチームで争います。

東京大会では、
全くわからないのですが、
なんだか日大鶴ケ丘の戦いぶりが突出していいように感じます。
初めての春の選抜出場が成るのか?

優勝したら選抜は当確、
準優勝ならその確率は、まあ30%ぐらいかな。(昨年まで2年間東京代表が東京・関東の最後の枠を取りましたから、今年は関東が取るのではと思っています。)

その他早実と早大学院も勝ち進んできています。

やっぱり夏の慶応の大フィーバーに触発された?
来年は早稲田の年だ・・・・・ってか?!


ということで、
どこまで行っても高校野球おやじのワタシ。

様々なプロスポーツを楽しく見ながらも、
やっぱり高校野球から離れることはできませんね。

どんなチームが出場してくれるのか?
選抜を心待ちにしています。



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