甲子園は第7日。
この日の第二試合で、
全チームが登場しました。
ということは、大会も半分が終わったということですね。
この日の注目はなんと言っても優勝候補筆頭、
連覇を狙う仙台育英の戦いぶり。
相手は昨夏準決勝で対決した、
同じ東北のライバル、聖光学院。
東北大会では何度も対戦している両校、
試合前から気合い満点で、
ヒリヒリした雰囲気で試合は始まりました。
仙台育英の先発は左腕の田中。
聖光学院は技巧派左腕の小室。
試合は初回から動き、
仙台育英が先頭の好打者・橋本が塁に出てチャンスを作ると、
ボークやフィルダースチョイスで先制。
聖光学院は少し意識過剰になったか、
細かいミスが続いて先制されると、
続く2回には二死二三塁から、
上がったフライをセンターとショートが譲り合って痛い2点タイムリーとしてしまいました。
何かから回りという感じの試合になってしまったのが、
聖光学院にとっては痛かったですね。
なんとか前半一点でもリードして試合を進めたかったと思いますが、
結果前半から追いかける展開となり、
後手を踏む試合になりました。
仙台育英は、
とにかく落ち着いて試合を進める姿が印象的でした。
何事にも慌てず、騒がずの姿勢が徹底されており、
王者の風格を漂わせていました。
仙台育英は完全にひとつからを破り、
新たなステージに上がっていっている感じですね。
そして3-2と一点差で進んだ試合の中、
初戦で打ち込まれた湯田が見違えるような好投を見せ、
若干不安視された守備もレベルの高さを見せつける展開となり、
「攻守に不安なし」
を見せつけてくれましたね。
そして7,8回には初戦でも見せた強打が炸裂。
終わってみればライバル聖光学院を攻守に圧倒して8-2の完勝。
これはもう、
死角はないですね。
「強い!」
のひとことです。
このチームがあの駒大苫小牧以来の連覇を達成するのか否か、
それがさらに注目になってきました。
第一試合は東北同士の対戦、
第二試合は関東同士の対戦と、
この日は同地区同士の戦いが三試合。
東北勢が4校、関東勢が3校と偏った割には、
かなり観衆も入った印象です。
第一試合では八戸学院光星が完勝、
第二試合では専大松戸が凌ぎ合いを制して3回戦に進出しました。
第三試合では49代表校のしんがりで九州国際大付が登場。
この「最後まで待つ」チーム、
かなり調整が難しそうで、
これまでも数多のチームが苦戦を強いられてきましたが、
この日も力があるとされた九国の打線が爆発せず、
最後までペースを掴めずに終了、
あっという間に終わったという感じで甲子園を去りました。
注目のスラッガー、佐倉は爆発せず、
3回の甲子園でアーチをかけることはできずじまいでした。
勝った土浦日大はいい野球をしましたね。
初戦のタイブレーク勝ちに続いてこの日は完封勝ちと、
チーム全体が乗ってきている感じです。
さあ、
各チームとも二試合目に入り、
胸突き八丁の戦いが続いていきます。