昨日、
しびれにしびれた甲子園の第4試合が終わったのが5時半を大きく超えた時間。
インタビューやレビューを見ていたら、
あっという間に時間は午後6時。
「おっと」
ということで、
チャンネルをすかさず回し、
パ・リーグの首位攻防戦である西武vs日本ハムの試合を観戦しました。
この大事な三連戦の初戦。
ほぼ満員の大観衆、
そして珍しく涼しい気候の中、
西武の先発マウンドに上がったのは”エース”菊池雄星。
相手の先発が今季わずか3度目の先発の2年目・堀。
そういえばこの堀クンの甲子園での熱闘を、
2年前に甲子園で見たなあ・・・・・なんてことを思い出しながら、
「まあ今日は頂きだろう」
とみているとアラ大変。
今年も何度も何度も「しっくりいかない」と言いながら投球フォームをいじりまくる菊池が、
この日もまた明らかに『変えてきたな』というようなフォームで投げるも、
やっぱりしっくりいかずにあっという間に2点を先制されました。
なんだかその姿を見ていて、
ちょっと前に見ていた平安と日大三の試合やらを思い出し、
複雑な気分になってしまいました。
疲れがありながらこの試合の大事さを骨の髄までわかり、
気迫を見せてピンチを摘み取っていく平安の小寺クンや、日大三の河村クン。
そして第二試合の金足農・吉田クンの『気迫のピッチング』。
球の走りが悪いとか、
コントロールが定まんないとか、
そんなことは一切お構いなし。
とにかく「点さえやらなきゃ、負けねえ!!」
と気迫で相手を抑え、
その気迫にバックが奮い立つ!!!
そんな「野球を見ていて、一番興奮する」シーンをてんこ盛りで見せられていたため、
その後のプロ野球の、
ま~しらけること。。。。。。
フォームがどうたらとか、
球の走りがとか、
この大事な首位攻防戦にゃあ、
かんけ~ね~って~の。
相手の投手を見て、
『こんな若造に、絶対負けるわけにゃあいかねーんだ』
と気迫の投球を見せなきゃ、
エースじゃね~って~の。
エースと呼ばれる資格、
あるの?????
そしてやっとこさ打線が気迫を見せて逆転した後、
またまたすぐに同点に追いつかれ、
その同点ヒットで明らかにがっくりした姿。
その後連打を食らって簡単に逆転される姿。
あ~あ
って感じですよ。
この日スポーツ紙には、
菊池がMLBにこのオフポスティングで行くという記事が、
でかでかと掲載されていました。
まあ、行くのは勝手。
最初からそれ前提で入団しているので、
それをどうこう言う気は毛頭ありません。
しかし、
ピッチングについては、
本当に文句があります。
エースと呼ばれたいのであれば、
背中で見せてくれよ。
マーくんやダルビッシュ、
菅野なんかは本当に『背中で見せてくれる』エースですよ。
西武でいうと松坂は、
やっぱり大事な試合では気迫を見せてくれて、
背中でナインを引っ張っていましたよ。
『今はチームのことしか頭にない』
という言葉が本当に空疎に、
ワタシの中で響いています。
155キロ投げるとか、
すごいキレのスライダーを投げるだとか、
それは『投手としての能力』であって、
『エースであるかどうか』とは全く関係ないこと。
エースと呼ばれるからには、
エースと呼ばれるピッチングが求められます。
そのことが、
なんか本当に沁みてしまうような、
高校野球で見た凄い興奮が台無しになるような、
なんだか白けた夜でした。
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