SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

エースと呼ばないで!

2018年08月18日 | プロ野球

昨日、
しびれにしびれた甲子園の第4試合が終わったのが5時半を大きく超えた時間。

インタビューやレビューを見ていたら、
あっという間に時間は午後6時。

「おっと」

ということで、
チャンネルをすかさず回し、
パ・リーグの首位攻防戦である西武vs日本ハムの試合を観戦しました。

この大事な三連戦の初戦。
ほぼ満員の大観衆、
そして珍しく涼しい気候の中、
西武の先発マウンドに上がったのは”エース”菊池雄星。

相手の先発が今季わずか3度目の先発の2年目・堀。
そういえばこの堀クンの甲子園での熱闘を、
2年前に甲子園で見たなあ・・・・・なんてことを思い出しながら、
「まあ今日は頂きだろう」
とみているとアラ大変。

今年も何度も何度も「しっくりいかない」と言いながら投球フォームをいじりまくる菊池が、
この日もまた明らかに『変えてきたな』というようなフォームで投げるも、
やっぱりしっくりいかずにあっという間に2点を先制されました。

なんだかその姿を見ていて、
ちょっと前に見ていた平安と日大三の試合やらを思い出し、
複雑な気分になってしまいました。

疲れがありながらこの試合の大事さを骨の髄までわかり、
気迫を見せてピンチを摘み取っていく平安の小寺クンや、日大三の河村クン。
そして第二試合の金足農・吉田クンの『気迫のピッチング』。

球の走りが悪いとか、
コントロールが定まんないとか、
そんなことは一切お構いなし。

とにかく「点さえやらなきゃ、負けねえ!!」
と気迫で相手を抑え、
その気迫にバックが奮い立つ!!!

そんな「野球を見ていて、一番興奮する」シーンをてんこ盛りで見せられていたため、
その後のプロ野球の、
ま~しらけること。。。。。。

フォームがどうたらとか、
球の走りがとか、
この大事な首位攻防戦にゃあ、
かんけ~ね~って~の。

相手の投手を見て、
『こんな若造に、絶対負けるわけにゃあいかねーんだ』
と気迫の投球を見せなきゃ、
エースじゃね~って~の。

エースと呼ばれる資格、
あるの?????

そしてやっとこさ打線が気迫を見せて逆転した後、
またまたすぐに同点に追いつかれ、
その同点ヒットで明らかにがっくりした姿。
その後連打を食らって簡単に逆転される姿。

あ~あ

って感じですよ。


この日スポーツ紙には、
菊池がMLBにこのオフポスティングで行くという記事が、
でかでかと掲載されていました。

まあ、行くのは勝手。
最初からそれ前提で入団しているので、
それをどうこう言う気は毛頭ありません。

しかし、
ピッチングについては、
本当に文句があります。

エースと呼ばれたいのであれば、
背中で見せてくれよ。

マーくんやダルビッシュ、
菅野なんかは本当に『背中で見せてくれる』エースですよ。

西武でいうと松坂は、
やっぱり大事な試合では気迫を見せてくれて、
背中でナインを引っ張っていましたよ。

『今はチームのことしか頭にない』
という言葉が本当に空疎に、
ワタシの中で響いています。

155キロ投げるとか、
すごいキレのスライダーを投げるだとか、
それは『投手としての能力』であって、
『エースであるかどうか』とは全く関係ないこと。

エースと呼ばれるからには、
エースと呼ばれるピッチングが求められます。

そのことが、
なんか本当に沁みてしまうような、
高校野球で見た凄い興奮が台無しになるような、
なんだか白けた夜でした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 激闘、熱闘! 甲子園の夏は... | トップ | 甲子園準々決勝 激戦、激戦... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

プロ野球」カテゴリの最新記事