≪世界野球プレミア12≫
【準決勝】
日本 ● 3-4 〇 韓国
第1回の世界野球プレミア12は、
準決勝が行われました。
日本は『世界の大谷』が7回をわずか被安打1の完璧なピッチング。
しかし代わった救援陣が9回に韓国打線につかまり、
まさかの大逆転負け。
失意の敗戦となってしまいました。
何回か述べたように、
ワタシはこの大会が決して『世界一を決める野球のワールドカップ』的な大会ではなく、
勝ち負けにあまりこだわらずゆるくいい選手のプレーにこだわってみるというスタンスでした。
しかしながら、
やはり勝負が始まれば『勝ちたい』という気持ちは自然に湧き出るもの。
逆に言えば、
勝負を度返ししてボールゲームを見ても、
な~んも面白くない・・・・・
ということも実感しました。
だからというわけではないですが、
昨日は『サムライジャパン、頑張れ』と応援しながらテレビの画面に見入っていました。
そう思って見だしたものの、
昨日は1回から7回まで、
大谷のものすごいピッチングに完全に魅了され、
『大谷のピッチングを見る』ということの幸せを感じながらの観戦になりました。
食事も風呂も、
すべては日本の攻撃の最中に。。。。。
大谷のピッチングだけは、
しっかりとテレビの前に座って。。。。。
そんな感じの観戦でしたね。
何しろ彼の”本気”のピッチング、
凄かった!
今年のシーズンあたりから、
大谷のピッチングに”幅”のようなものが出てきたのは、
ヒシヒシ感じていました。
マウンド上で余裕が出てきた上に、
それぞれの持ち球を完全に自分で操れるようになって、
『マウンドから試合を支配する』
ピッチングが見られ、成長を実感できていました。
そしてこの日のピッチング。
『世界屈指の右腕』と断言できるぐらいの、
ものすごさでした。
今すぐ『メジャー入り』を表明したら、
100億を超える大争奪戦が繰り広げられるであろう、
”ピッカピカに光り輝く大投手”
になりましたね。
こんなピッチングが見られたことで、
ワタシは50%以上は満足しています。
しか~し。。。
残りの50%は、
どうしてもモヤモヤしたものが残ってしまいますね。
大谷をつないだ則本、松井、増井。
いずれもが韓国の”大波”に飲み込まれ、
我を失ったようでした。
まあ、
3人ともにまだまだ『プロ野球の顔』として過ごしてきた時間は短く、
年季が足りなかったのでしょうね。
試合後のインタビューで、
こわばった顔の指揮官は、
『すべてはワタシの責任』
と言い放ちましたが、
その通りです。
あなたの采配がすべて。
敗因は、あなたにあります。
しかしながら、
プロ野球で監督はおろかコーチの経験もなく、
修羅場を潜り抜けた経験のない人が、
1年に数回しか指揮を執らないポジションに座らされてあんな修羅場になったら、
やっぱりアタフタしてしまうのは、
仕方のないことですがね。。。。。
祭り上げられた感がものすごく強いこの侍ジャパンの監督人事。
気の毒な面もありますが、
『日本の野球を背負う』には、
やっぱり稚拙だと言わざるを得ません。
まだまだ、『日本プロ野球の顔』になるには、年季がいるよ。
言いたいことは山ほどありますが、
まあ、この大会に優勝することにそんなに深い意義を感じていないワタシとしては、
さほどのダメージはありません。
思い起こせば、
WBCで敗れた時は、
かなりダメージを負ったのですがね。
『テレビ用のイベント』
的な風情満載だった今年のこの大会。
まあ、
すべての試合に高視聴率を残せたから、
良かったんじゃないでしょうかね。
一番盛り上がる決勝戦に日本チームの姿がなかったのは大誤算だったでしょうがね。
総括するのも、
なんだか憚られる気持ちのする大会。
選手達は、
シーズンの疲れた体を引きずって、
よく頑張ってくれました。
これはこの夏行われたU-18のワールドカップの時も感じたことですが、
【目指すべき試合】
であった甲子園大会やプロ野球のペナントレースに全身全霊を傾けた後、
こんな感じの大会に気持ちを切り替えて臨んでくれたということに、
一ファンとして感謝の言葉しかないです。
勝敗は時の運。
野球というゲームは、
昨日のような不確実性のつまった、
先のわからないゲームであるということを、
また認識させられてしまいました。
そして、
それだからこそ面白い、
やめられない魅力を持つスポーツなんですね。
今回は、楽しませてもらいました。
エンターテイメントとしては、
一流でしたよ。
ありがとうございました。
それにしても、
やっぱり野球は、
やめられませんなあ。。。。。