盆栽は隠居じいさんの遊びってのは昔の話。
今、いやちょっと前から、盆栽はじいさんの嗜好品からファッションに敏感な人たちの嗜好品に変わってきています。
先日東京都美術館で開催されている第97回国風盆栽展へ行ってきたんだけれど老若男女、国籍もさまざまな人たちが鑑賞していました。
盆栽の素晴らしいところは生きた木を過去から受け継いでくるというところ。
以前の所有者は一つの木をアートとして仕上げていく。
盆栽は年月をかけて自分の思い描いている姿に作っていくんですよね。
相手は生き物だから伸びた葉、枝を剪定し針金を枝に巻いて形を作っていきます。
基本的な形はあるんだけれど、やっぱりセンスですよね。
この展覧会は国風展覧会で国風とはその国特有の風習、文化を意味する言葉。
そしてレベル、格式共に日本では最高に値する盆栽展覧会です。
盆栽は生きているアート、受け継がれる生きたビンテージだと感じています。
ボクはファッションに敏感な方じゃなく、じいさんの部類に入るんだけれど、
いくつか盆栽をアートとして作っています。
ボクの盆栽もこれから未来の誰かが引き継いでいってくれるのかな。
そんなことを考えながら小さな盆栽と向き合って語り合っています。
それではまたね。