救急では適切なトリアージが大切

限られた人員でより多くの患者を救うために必要な判断基準

救急外来で大切な院内トリアージとは?

2020-05-12 06:08:56 | 日記
救急ナースが勤務する救急外来では、院内トリアージという作業が発生します。院内トリアージとは、災害や大きな事故が起こって同時に複数の患者が出た時、それぞれの患者の状態から手当の優先順位をつける事です。トリアージでは、患者の手当の優先順位を4段階に分けます。

患者が死亡しているもしくは救急不可能な状態、 重篤で生命の危機があり早急な処置が必要である状態、早急な処置は必要でない患者もしくは処置が必要である状態、軽症な状態の患者、これらの4段階で患者の手当の優先順位を評価します。

現場にいる医療従事者の人数によって異なりますが、一度に処置できる患者の人数には限りがあります。限られた人員で適切な医療を提供するためにも、院内トリアージは多くの患者の命を救う為の大事な作業です。軽症の手当であれば看護師が行うことができるので、医師はより重篤な状態の患者の手当が行えます。

トリアージの判断はトリアージの研修を受けている人でなければ行うことができません。トリアージの判断は基本的に医師が行います。しかし、医師がいない場合には看護師がトリアージの判断を行う必要があります。

救急ナースがトリアージナースの研修を受ける為には、救急外来や救命救急で最低3年の経験が必要と決められています。3年以上の経験のほか、豊富な知識や技術が求められるトリアージ。トリアージの研修を受けたいと思っている人は、適切な教育制度が設けられた病院で救急ナースとしての経験を積みましょう。
救急ナースの現状については、こちらでもまとめられています。