AN Co.,Ltd. HairSalon PR Staff Blog

株式会社AN美容室広報スタッフです!五反田にあるラグジュアリーな当社のプライベートサロンや美容情報などお届けします!

【株式会社AN】美容師の働き方から見るパラレルキャリア【ヘアサロン×パラレルキャリア】

2024-04-11 09:00:00 | 日記

こんにちは。

株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。

 

4月は出会いと別れの春。

みなさんの周りでも、異動や転職など変化があった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

弊社・株式会社ANが運営するヘアサロンでも、3月末に一人のスタイリストが退職しました。

理由は、業務を頑張ってきた故の腱鞘炎。

資格の学校に通い実技の練習も重ねるなど、自身のスキルアップのために日々頑張っていた彼女ですが、腱鞘炎が悪化した結果、美容師を続けることができなくなってしまいました。

一般的に美容師の仕事は、シャンプーやカラーリング、マッサージなどで指や手首を酷使して腱鞘炎になることが多く、またカットでは腕から手先までを細かく使うため、手首痛といった症状が出て、退職される方も少なくないそうです。



美容師のような手に職をつける仕事は、需要がある限り職に困らない一方で、自分が健康で働けることが必須で、身体を壊してしまうと働くことができないという難しさがあります。

自分の意思とは関係なく急に働けなくなったり、大好きな仕事を離れなければならないのは可能な限り避けたいことですよね。

そんな中、25年以上前にP.F.ドラッカーが提唱した「パラレルキャリア」という言葉をご存知でしょうか。


参照:https://www.amazon.co.jp/dp/B0084066BA/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_8ZWGBP1HX7FSYJPX02CA

 

この言葉は、株式会社ANでも推奨している考え方ですが、ドラッカーの著書『明日を支配するもの』にて「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」と定義されています。

自分が取り組んでいる複数の仕事に、本業と同様の気持ちで向き合っていくという意味を持つため「副業」ではなく「複業」と言い表されることもあり、弊社代表取締役社長の向山かおりが大事にしているビジョンの一つでもあります。

 

またパラレルキャリアの本質は、人生を豊かにするためのものであったり、自己実現につながるものなので、自分の好きなことや興味のある分野でパラレルキャリアを築くことが多い点からも、お金を得ることが目的である副業とは異なると考えられています。

 

人生100年時代と言われる昨今、定年退職の年齢が引きあがる一方で、企業の平均寿命は20年程度とも言われ終身雇用という考え方がなくなってきました。

そんな不安定な時代だからこそ、自分の力で安定を勝ち取るためにも、株式会社ANではパラレルキャリアを推奨しています。そして一つのスキルに固執せずあらゆる業界で活躍する人を育て、輩出することもビジョンの一つとしています。

 

パラレルキャリアは、現在の職業関係なく、誰でも築くことができるキャリアです。

一度きりの人生だからこそ、最大限望み、様々な選択肢を持って全力で努力し続けることで、私自身も自分の人生を理想のものになるようデザインしていきたいと考えています。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回もお楽しみに。

 


【株式会社AN】人が紡ぎだす縁を大切に♪五反田ヘアサロンの日常【サスティナブル】

2024-04-03 09:00:00 | 日記

こんにちは。

株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。



2024年に入って早3か月。五反田にある当ヘアサロンでは、人とのご縁を感じる出来事が盛りだくさんです!

 

年が明けた1月には、ビルのオーナーさんにご挨拶。

普段私たちの方がお世話になっていますが、何とお年賀としてみかんやリンゴ、ラーメンなどのふるさと納税品を、オーナーさんがスタッフ一人ひとりにプレゼントしてくださいました。

今まで人からお年賀をいただいたことがなかったので、誰かからプレゼントをもらうことってとても嬉しいんだなと思いました。新年から心温まる出来事に、2024年もお客様に全力で笑顔を届けよう!と、スタッフのやる気も一気に向上する出来事でした。

 

そして2月には、株式会社ANの代表取締役・向山かおりが経営する飲食店に、サロンのスタッフ全員で食事に行きました。

創作沖縄料理とナチュラルワインのマリアージュを売りにしたお店で、料理・お酒が美味しいのはもちろんのこと、何よりもスタッフの明るさと細やかな気配りがとても印象的でした。

提供する商品やサービスの質が良いのは大前提ですが、やはり関わる人がどんな人かによって、また行きたい!会いたい!と思えるかどうかに影響するのだと感じました。



普段から人とのつながりを大事にしている私たちは、お客様にも最上の時間を提供するために、毎月必ずミーティングを行うなどサロン内でのコミュニケーションを密にとり、お店をより良くするためにどうすればいいかを話し合っています。

 

例えば、すべてのお客様に安心して快適に過ごしてもらうために、シャンプーケープはいつも新しく買い替えることで、衛生面や匂いなどが気にならないように配慮をしています。

また最近は、ありがたいことに利用者の年齢層が広がり、子どものお客様やお子様連れのお客様が増えてきています。そこで、子ども用の椅子を購入し足が届かない小さなお子様も安心して座れるような店内整備に取り組みました。

「ヘアサロンは子どもをどこかに預けないと行けない」、という風潮を無くし、お子様連れでも気軽に立ち寄れる空間づくりを目指しています。

 

また、お客様だけでなく美容師の働きやすい空間づくりも大切ですよね。

一日に何十人ものお客さんを相手にする美容師にとって、手荒れは避けては通れない悩みだと思います。手があれてしまうことで、ハサミが持てなくなり、最終的にはシャンプーや染毛・パーマも出来なくなってしまう美容師もいるとか。

ヘアカット前にお客様の頭を洗うことは避けられないので、せめてシャンプーやコンディショナーだけでも身体に良いものにしようと考え、当ヘアサロンではオーガニックシャンプー・コンディショナーを取り入れています。

それによって、美容師の手荒れを防ぐだけでなく、お客様の髪にも良い影響を与えるようにしています。



 

そして何より当ヘアサロンは、技術だけでなく美容師達がみな明るく、お客様一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとりながら施術をしているため、居心地の良い時間と空間を提供することに定評があります。

来た人達全員に満足していただけるように、これからもスタッフ一丸となってより良いサービスを追求し続けます。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回もお楽しみに。


【株式会社AN】老化につながる!?冬バテを引き起こす自律神経の仕組み【セルフケア】

2024-02-01 09:00:00 | 日記

こんにちは。

株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。



ここ数年、メディアでも聞くようになった「冬バテ」という言葉。

みなさんご存知ですか?

 

真夏に、40℃近くなる室外とクーラーが効く室内の出入りを繰り返すことで、
室内と室外の温度差により自律神経が乱れて、食欲低下や身体のだるさなどの症状が出るのが「夏バテ」。

 

冬バテも、室内と室外の寒暖差によって起こる自律神経の乱れが原因と考えられています。

しかも夏よりも冬の方が日中と夜間の気温差が大きく、暖房によってさらに寒暖差が大きくなることで自律神経が乱れ体調を崩しやすくなるのです。



■そもそも自律神経とは?

自律神経とは、その名の通り「身体が自律的に働くための神経」です。

自分の意思とは関係なく、呼吸や心拍、退社など人間が生きる上で不可欠な活動を維持するために24時間365日、休むことなく働き続けています。

体内のあらゆる臓器の働きを制御し、ストレスなどに応じて身体を微調整しながら最適な状態に保っているのです。

 

そんな自律神経は「交感神経」と「副交感神経」によって成り立っており、交感神経は主に起きているときや活動するときに優位に働く神経になります。

反対に副交感神経とは、休息やリラックスしているときに優位に働く神経です。

交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割を果たし、全身の臓器を動かしてくれているのですが、このバランスが崩れることによって様々な不調を引き起こします。



■自律神経が乱れる原因

冬バテの主な症状としては、しっかり寝ているのに疲れがとれない、頭痛・肩こりの悪化、倦怠感があり怒りっぽくなるなどが挙げられます。そしてこの冬バテが長引くことで免疫力が低下し、季節性の風邪に感染する可能性が高まるのです。

 

そんな冬バテを引き起こす自律神経の乱れにはどんな原因があるのでしょうか。

 

①身体的・精神的ストレス

まず一つに、過労や睡眠不足、または音や光、温度などの周囲からの刺激が原因となる身体的なストレス。そして人間関係や仕事におけるプレッシャーといった精神的なストレスが原因として挙げられます。

 

②昼夜逆転などの不規則な生活リズム

「体内時計」と言うように、人間の身体は規則的なリズムに沿って動いています。

しかし皆が忙しくしている現代社会では、慢性的な寝不足や昼夜逆転、そして休日に寝だめして回復を試みるなどの不摂生が多く見られます。それにより体内時計が狂ってしまい、自律神経のバランスを乱す原因になっているのです。

 

さらに、ここ数年一気に普及したリモートワークも、自律神経が乱れる原因の一つなんだとか。

満員電車に揺られるというストレスは減りましたが、時間が自由になったことで逆にコントロールできなくなり、生活リズムが崩れたり、運動不足になったりして自律神経が乱れやすくなっているそうです。

また、会社に行けば情報のやり取りが容易にでき、周囲の人が何をしているのかも把握しやすいですが、リモートワークによって誰かに気軽に訊ねることができずストレスを抱える人も少なくないと言われています。




自律神経が乱れることで、冬バテを超えて「自律神経失調症」となり、吐き気や全身のだるさ、手足のしびれ、めまい、うつ症状などを発症することもあるそうです。

また、自律神経の乱れによって血流が悪くなり、その結果、肌や髪の毛をつくる細胞に十分に栄養が行き渡らないことで、肌のターンオーバーへの影響や腸内を悪化させ、実年齢よりも老けて見えるようになるとのこと。これは女性にとっても男性にとっても、なんとか改善したいですよね。



■自律神経のバランス改善に効くヘッドスパ

近年ヘアサロンだけでなく専門のお店も登場するほど話題になっているヘッドスパ。

頭皮をじっくりとマッサージすることによって頭の緊張をほぐし、ストレスや疲れを解消することができると言われています。

また頭皮をもみほぐすことで血行が促進され新陳代謝が活性化。健康な髪の育成や頭皮のトラブル予防も期待できるといった、嬉しい効果もついてきます。

 

自律神経には交感神経と副交感神経があるとお伝えしましたが、

静かな環境で頭をマッサージすることで、副交感神経の働きを活発にし、それによってストレスや不安を軽減したり、睡眠や消化などの健康に関わる機能を改善したりするという効果が見られます。

 

お店に通うことが難しい場合は、お家でのセルフマッサージも効果があるそうです。

特にシャンプーする時にマッサージも習慣化できれば、忙しい毎日にも取り入れることが出来そうですよね。

その際は、シャンプー剤を頭皮に長い時間つけるのは頭皮へのダメージにつながるため、2分を目安に手早く行うのがオススメです。

頭皮を洗うのではなく「頭蓋骨を洗う」イメージで、奥深くをしっかりと動かすのがコツとのこと。

 

<参考>
https://precious.jp/articles/-/35948
https://www.kao.com/jp/haircare/health-of-scalp/20-10/





日々忙しい現代社会。

弊社代表・向山かおりも、目標を掲げチャレンジする人を応援したいという想いを持ち、向山自身が誰よりもハードワークしながら、株式会社ANを経営しています。

生き生きとした毎日を送るためには健康が何よりも大切であると実感しているからこそ、身体と心を健康に保つために日々のケアが必要だと、私たちも常々教わっています。

 

最近ではロードバイクに乗り始めるなど、日に日に若々しくなっている向山を見習い、日常のちょっとした時間でのセルフケアを習慣づけることで、より一層生き生きと、ワクワクする日々を送っていきたいなと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回もお楽しみに。

 

参照:
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/selfcare/autonomicnerves-02/#d06
https://www.tokyo-hospital.com/archives/27090/#:~:text=%E5%A4%8F%E3%82%88%E3%82%8A%E3%82%82%E5%86%AC%E3%81%AE,%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82


【株式会社AN】「信念は継続」を体現して、びわ湖や地元地域へ貢献し続ける「株式会社JINEN」【ヘアサロン×サスティナブル】

2024-01-29 09:00:00 | 日記

こんにちは。

株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。

 

先日、滋賀県出身の友達とお茶をしていた時に興味深い話を聴きました。

滋賀県が誇る日本一大きな湖、琵琶湖。

面積は約670平方キロメートル。湖岸の周りは200km以上あり、自転車ではなんと1泊2日かけてやっと一周できるほどの大きさとのことです。

伊吹、鈴鹿、比良など1,000mを超える山々に囲まれる中央に位置する琵琶湖は、これらの山々に降った雨や生活等から出る水など、県内の約96%の水が集まっています。

そして生まれてから40万年以上経つ過程で、琵琶湖の生物の一部は独自の進化を遂げ、世界で琵琶湖にしかいない固有種が生まれるほどになりました。現在では1,700種以上の水生動物・水生植物が生息し、そのうちの60種以上が琵琶湖の固有種だそうです。

 

そんな琵琶湖を守るため、県では1970年代後半、主婦層を中心に粉せっけんを使うことを推奨する「石けん運動」が県内全域で展開され、1980年にはリンを含む合成洗剤の販売や使用の禁止、工場排水を規制する条例が策定されました。その後、7月1日が「びわ湖の日」に定められ、県民が琵琶湖への想いを共有し環境を守る取り組みをする日になっているそうです。

そんな時代を先取りしたサスティナブル県・滋賀県に、「石けん運動」のバトンを受け継いで次世代に繋げていきたいという想いを持つ「株式会社JINEN」という会社が2021年に設立されました。

株式会社JINENの始まりは、代表取締役の井本敏洋(イモトトシヒロ)さんが経営する美容室「エイブルビヨウシツ」。

過去に井本さんご自身が美容師を続けられなくなるほどの薬剤アレルギーが出てドクターストップを受けてしまったため、自分が美容師として働ける場所をつくるためにオーガニック商品や刺激の少ない薬剤を扱い始めたそうです。

すると、同じようにアレルギー体質や肌のトラブルを抱えたお客様が実は多くいて、少しずつファンが増えていきました。さらにはお客様だけでなく同様の悩みを持つ美容師も多くいることが分かり、「美容師を続けたいけど体質的に続けることが難しい」というスタッフが少しずつ集まって、結果的にオーガニックサロンと言われるようになったのだそう。

自然と人が集まり、今の形に成っていったため、同様の意味合いを持つ禅の言葉を借りて「JINEN(=自然)」と会社名を付けました。



■主軸事業である「美しいびわ湖石けん」

完全無添加のサスティナブルな全身シャンプーで、生分解性に優れ、県内の96%の水の終着点である琵琶湖にも優しい洗浄剤です。植物から採れるクエン酸で作られているため、軋みを中和しつつ髪への負担も少なく作られています。


参照:https://eiburu.thebase.in/items/62056274



また香料も、有機栽培にこだわる「近江おごとハーブガーデン」のアロマ精油を原料に配合し、滋賀産植物の香りを楽しめるようになっています。

滋賀県産原料を使用することで、地産地消・地域活性・地球保全という様々な観点で社会や地球にプラスの影響を与えるサポートをしています。

 

開発にあたって動物実験を行わない選択をしていたり、売上の一部を琵琶湖の保全団体に寄付していたりと、製品を使用するお客様も、導入サロンの美容師さんも地球全体もより良くなるような働きかけを意識されているのです。


参照:
https://eiburu.thebase.in/items/62056274
https://ogotoherbgarden.com/



■地域への貢献

株式会社JINENの魅力的な取り組みは、商品開発だけに留まりません。

地域に貢献することを大切にしている同社は、日本屈指の音楽フェスであるイナズマロックフェス(滋賀県)に、地域の美容室仲間と集まりエイブルビヨウシツとして毎年出展しています。

そこで得た、ヘアアクセサリーの販売やヘアアレンジによる収益の一部を、琵琶湖で爆発的に増えているオオバナミズキンバイという外来植物の除去のために寄付しているそうです。

またサッカーチーム「レイラック滋賀」の選手たちのヘアカットを担当することで、美容師として地元のサッカーチームと関わり支援することを続けていたり、草津市パワフル交流会への参加を通して、エイブルビヨウシツで行っている医療用ウィッグの販売・似合わせカットや、ヘアドネーションチャリティー活動の広報活動を行ったりしています。


参照:https://beauty.hotpepper.jp/slnH000238838/



会社名の元にもなった、禅の言葉「自然(じねん)」。日々の積み重ねで結果がついてきたり、周囲から認められたりするという意味を持ちます。井本さんにとってとても共感できて信じることができる言葉だからこそ、同様の意味である「信念は継続」という言葉を企業理念として掲げているそうです。

 

弊社、株式会社ANの代表・向山かおりも、「信念の法則」を大切にしてどんなに小さなこともコツコツ継続し続けることで、自己実現することを叶えてきました。

弊社の企業理念でもある「地球×人」「事業×人」「人×人」を常に軸にしながら、「信念の法則」を持って社会への貢献をこれからも継続してまいります。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

また次回もお楽しみに。

参照:https://www.eiburubiyoushitsu-jiji.com


【株式会社AN】理容室業界にもSDGsの風を!理容師と大学生のコラボレートによって生まれた「SDGs Barbers」とは?【SDGs

2023-12-14 09:00:00 | 日記

こんにちは。

株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。

 

前回の記事でも「日本サステナブルサロン協会(JSSA)」の認証を受けたヘアサロンをご紹介しましたが、国・民間組織を合わせると非常に多くの認証制度があります。

その中でも、全国の理容師と大学生がタッグを組み立ち上げられた認定事業があります。



それがSDGs Barbersです。

始まりは今から2年前。

2020年に世界的に感染症が広まり、たくさんのお店が休業を迫られる状況下で、少しでも前を向けるようにと、全国各地の理容師と近畿大学生が手を取り合い、今だからこそできることを、と2021年に「SDGsを考えるプロジェクト」が立ち上がりました。



プロジェクト発足当初は、理容室内でのSDGsへの取り組みは浸透していない現状がありました。というのも、理容師は剃刀を使うなど国家資格が必要になる職業のため、美容師に比べ若手で理容室に勤務する人が少なかったり、店舗数が増加傾向にある美容室と比較して理容室の店舗数は年々減少し美容室の半分以下になっていたりすることもあり、世の中で流行っている取り組みをタイムリーに導入することが難しい状況が要因として挙げられます。

参照:厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/22/




そこで、全国の理容師と学生たちで考えたのが「理容室でできるSDGs目標の仕組みづくり」です。業界内になかなか浸透していないSDGsに関する取り組みをチェック項目にして、一つでも多くクリアを目指すというルールをつくることによって、目標が見えてきて達成しやすい流れをつくることに成功しました。

そんな29のチェック項目のうちの一部を紹介します。

 

SDGs目標③:すべての人に健康と福祉を
・子供110番のステッカーを店のドアに貼る
・顧客の健康チェック

SDGs目標④:質の高い教育をみんなに
・教育支援活動のために売り上げの一部を募金にあてる

SDGs目標⑤:ジェンダー平等を実現しよう
・ユニセックスのお店であることを発信(女性の顔剃りをアピールするなど)

SDGs目標⑥:安全な水とトイレを世界中に
・ケアル(SDGs Barbersが開発した頭皮用化粧水)を使うことによって、朝のシャンプーとの機会が減りスタイリングを楽にして水を節約

SDGs目標⑦:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
・電気をできるだけLED化する

SDGs目標⑧:働きがいも経済成長も
・育児をしながら働ける場所をつくる
・一度現役を引退した理容師を再雇用する

SDGs目標⑨:産業と技術革新の基盤をつくろう
・新たな商品の開発を続ける

SDGs目標⑩:人や国の不平等をなくそう
・多言語の接客マニュアルを準備する

SDGs目標⑪:済み続けられるまちづくりを
・誰もが安心、快適に通えるサービスの提供を続ける

SDGs目標⑫:つくる責任 使う責任
・ヘアカラー材のアルミチューブをリサイクルする

SDGs目標⑬:気候変動に具体的な対策を
・水の消費量を減らす(シャンプーをトリートメント成分含有のものに変更するなど)

SDGs目標⑭:海の豊かさを守ろう
・プラスチックごみを減らす
・詰め替え用のシャンプーや商材を積極的に使う

SDGs目標⑮:陸の豊かさも守ろう
・店の外に髪の毛がでないように工夫(鳥の足に髪の毛が絡まるのを防ぐため)

SDGs目標⑯:平和と公正をすべての人に
・新人でも意見が言いやすい風通しの良い職場をつくる

SDGs目標⑰:パートナーシップで目標を達成しよう
・大学とのパートナーシップ




上記チェックリストを踏まえ、顧客への健康に対する意識の啓発活動や、大学生と理容師による産学連携規格の推進、カラーチューブリサイクルなど多くの取り組みが実際に行われ始めました。

 

プロジェクト発足から1年の2022年現在、SDGs Barbersの認定店は西日本を中心に18店舗にまで広がっています。

他にも多くの認証精度がある中で、地域に密着している理容室という業界は、個人店も多くそういった取り組みに着手できていないところが多い現状です。その状況を少しでも解決すべく、理容室にターゲットを絞って、理容室独自の仕組みづくりを考案したのは、大学生ならではの柔軟な発想ゆえかもしれません。



「最初の『輪』は小さいかもしれないが、それでも地域に根付き、暮らしに密着した仕事である理容業を通して『SDGs Barbers』の取り組みが広がって、いつか大きな 『輪』になれる事を目指している。

これが、SDGs Barbers発足当初の想いです。

 

この想いは、目標を掲げチャレンジする人とのコラボレートにより相乗効果を発揮することを目指す、株式会社ANの理念にも通ずるものがあるように思います。

人との繋がりを通し、世の中に個人ではなしえない新たな価値を提供すること。

そして事業という、人や社会への貢献を通じて自己を磨き、学び、さらに成長していくこと。

私たちも事業を通して、人や社会の新たな可能性を生み出し続けていきます。




ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

また次回もお楽しみに。

参照:https://sdgsbbs.hp.peraichi.com/