完走しました（霰）

やっと、完走することが出来ました。初参加でした。拙いものばかりですが、すべての歌が自分の断片のようで、読み返すと不思議な気分です。そして完走できて、素直にとても嬉しいです！また来年も参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。

100：終（霰）

幾つもの終わったものを皮膚の下に忍ばせ全ての朝を迎える

099：茶（霰）

赤箱のイヴ・サンローラン吸いながら明日をみていた御茶ノ水駅

098：ベッド（霰）

眠れない夜にベッドは外界と内を隔てる蛹に変わる

097：話（霰）

目が覚める３秒前に聞いていたアリスと猫のひそひそ話

096：模様（霰）

いつまでも風は流れて残せない空の模様をまぶたに隠す

095：裏（霰）

路地裏の時は滲んで薄暗い喫茶店で飲むオレンヂジュース

094：社会（霰）

缶ジュース片手に午後のひだまりに鳩の社会を覗きみている

093：祝（霰）

窓越しにきみの居場所を占ってケーキを焼いて祝う週末

092：ホテル（霰）

退屈と空を眺める 静けさと時間だけ有るホテルの部屋で