こにばーちゃん&お子ちゃまさくら ゆっくり行こうね♪

2015年、16歳になった典型的長女キャラのコニーと売れ残りだった典型的末っ子キャラのさくら6歳の日々。

老いと向き合う 2  ~気管虚脱~

2015-06-01 10:34:10 | ワンの健康コニー


本日のテーマは気管虚脱です

実際の発作時の記述があります。

内容が重くなるのはいやなのだけど

重いものになってしまうし、そして間違いなく長くなっちゃうでしょう…


こにばーちゃんは只今アイス枕をしてスヤスヤねんね中


こにばーちゃんのめでたい誕生日パーティが二日も延期したその理由

27日当日は、息子ちゃん初の平日夜の練習試合で延期。

28日…パーティをするつもりでいたこの日。

コニーの急変。

これは、かーさんの甘えが招いたものだと思う…ごめん、コニー。

無知は怖い。経験不足も怖い。

結局なぁんにも解ってなかったんだ。かーさんは。

自戒を込めて。




               




春になり、気温湿度が上がり始めた途端、去年と同じく呼吸するときに口を開けて

はぁ はぁ はぁ

と息が激しくなり始めたコニー。

かーさんは、去年の春から夏を思い出して

あぁ また嫌な季節が来ちゃった…

ついこの間まで、気管虚脱だなんて忘れちゃうくらいの毎日だったのに…

と暗澹たる思いになっていました。



去年の夏、一度だけチアノーゼを起こし夜間救急に駆け込んだ事がありました。

この時は酸素室に入り、2時間ほどで元気に家に帰りました

夏休みは一路北上して、標高の高いキャンプ場にも行き、湖で泳ぎ(もとい、風呂のように浸かり

バーベキューの網に残った肉汁を舐め回し…

こにさく家恒例の夏を過ごすことができました。





気管虚脱といっても 気温に気を付けていれば大丈夫そうだな。

チアノーゼが起きても徐々にだったし、酸素吸入さえ遅れなければまずは大丈夫なんだなって

そんな間違った認識をかーさんは持ってしまったのでした。



      



多少のはぁはぁ以外は冬から変わらずの日常を送っていたけれど

誕生日の3日ほど前、どういうわけかいつもより長かった夜散歩の帰宅後に

突然意識を失って崩れ落ちてしまったコニー。



まさか まさか まさか

今 が その時 だっていう?

抱き上げて

冷やなきゃ!?とよぎっても

怖くて

ほんの数秒すら傍から離れることも出来ず

家族を呼ぶ声も出せず 息を飲み込んで

あまりに急な出来事に、頭が真っ白になりました…

もうほとんど聴こえないだろう耳元で 呪文のように

大丈夫、大丈夫、かーさんここに居るから。

大丈夫、怖くないから。大丈夫だから。

そんなことしが言ってあげられませんでした。

でも、ありがたいことにすぐに意識が戻ってきてくれました。

傍にさっきまで使っていたアイス枕があったのが幸いだったのかもしれません。



何が原因だったのか、今となっては解らないけれど

(先生は貧血かな、とのご意見でした)

きっと湿度を甘く見た かーさんの、ミスだ。

途中で帰らせなかった かーさんが悪いんだ。



その後、体を冷やせるだけ冷やし 5分後にはいつも通りのコニーが戻って来てくれました。

一年の時を経て、確実に老いが来ていることを感じて

去年と同じつもりでいたらダメだなって思ったのに。



なのに かーさんは また 失敗をした。



      



28日は、曇り

室温は18度。肌寒い。

湿度は60~65%くらい。

この温度・湿度なら今日はクーラー無しで大丈夫そうだな~。


この 判断が すべての 間違いでした。


6時半ごろ、胃液を嘔吐。

お腹空きすぎてしまったかな、と思いました。

2回、3回…

嘔吐の度に呼吸がどんどん荒くなって行く。

ひゅー、っっぐ。

胸だけでなく腹部も激しく拡縮し、ぐっぽんぐっぽんと音を立て始めた。

空気を吸おう、吸おうとして、精一杯吸い込んで。

必死に吸おうとするばするほど 気道は激しくつぶれたのでしょう。

急激にチアノーゼまで進んでしまった。



夕方になると湿度も上がりがちで、はぁはぁがひどくなる傾向があったのに

クーラーも点けず、気が付けば湿度がいつもより随分と高くなっていました。

部屋が冷えていれば、湿度をもっと低くコントロールしていれば

ああまでひどくはならなかったんじゃないかと思います。



      



即、獣医さんへ。

鎮静剤とステロイドの注射、そして酸素チューブを口元に。

去年夜間救急に行ったときは、ステロイドを打ったらみるみる楽になって行くのが解りました。

なのに、今回はその様子が見られない。

鎮静剤を追加。

でも、呼吸は少ししか楽になっていない。

少し楽になったコニーは

帰りたい。って

おぼつかない足取りでウロウロしようとしてじっとしていてくれない。



黙って見ていたとーさんが

帰りたがってるよ、もう連れて帰ろう

ここにいても、落ち着かなくて多分今以上良くならないよ って。



でも かーさんは

先生、どうして、酸素室へ入れてくれないの?

酸素室の方が状態が良くなるのは明白なのに…

去年の救急病院ではすぐに入れてくれたのに どうして?

そんな想いでいっぱいになってしまっていました。



      



先生は結局 今回の治療でコニーを酸素室には入れませんでした。

私も口に出して 酸素室へとは 最後まで言えませんでした。



気管虚脱の子は、酸素室に入ることで症状が緩和しても

出した途端また苦しくなり…

酸素室の外では生きて行けない…

そんな状態になってしまうことがあるそうです。

…でも、病院の酸素室を独占し続けることはできません。

残る選択は、辛い辛いひとつだけです。

だから、酸素室の外で出来る限りの治療をしてくださって

そして家に早く連れて帰ってあげた方がいいと…

先生は、酸素室に入ったが最後、 酸素室外で生活できなくなる可能性をコニーから感じていたのでしょう。



      



気管虚脱の診断が下りた時に

先生はとても辛そうな表情をしているように見えました。

その症状や予後のこと

激しい発作で窒息死を招く前に

オーナー判断で苦痛から解放してあげることも考える必要がある厳しい疾患なこと

先生が診た、気管虚脱で虹の橋へ行った子たちのこと

ちゃんと聞いて

家族で話し合って

いろんな覚悟をしていたつもりでした。

出来ていると思っていました。



でも かーさんはあの時

コニーは酸素室入ったって大丈夫。

出てきて逆戻りになんてならない。

誕生日のお祝いまだしてないよ。

元気になって、美味しいお肉食べようよ。

今日が その日 じゃない。そうでしょ。

そんな思いで…あがいていて。



その時 冷静だったとーさんの

早く連れて帰ってやるのが一番コニーが望んでることだろう?って一言で

気持ちを決めました。



そして、 鎮静剤の座薬とステロイドを処方してもらい帰途についたのでした。



      



会計の時、先生からお話いただいたこと。

コニーちゃんの歳や、今の全身状態を考えてね…

今日のはね、

いつ呼吸が止まってもおかしくなかったくらい。

経験上、気管虚脱だけじゃない感じがする。

多分、喉頭麻痺もあると思う。

コニーちゃんじゃなかったら、止まってたと思う。

生きてるのが不思議なくらい。なんであれで生きてられんだってね。

本当に強い心臓を持ってる。

その位の状況だってこと。

何かあったら電話して。対応できる限りするから。

一応夜間救急にも、連絡は入れておくから。

でも夜間救急へ行ったら、

あそこは救命のための施設だから…

酸素室へ入れるだろうから。

その先の覚悟もしておいてください…と。



かくいうコニーは車に乗った途端、帰れると安心したのか

まだチアノーゼは完全に治まってはいなかったけれど

横になって、息子ちゃんが寄り添い少し上向きの小康状態。

息子ちゃんはとーさんと 診療中に買いに走ったスプレー酸素缶をいつでも使えるようにスタンバっていました。



帰宅後

リビングをガンガンに冷やし、保冷剤、アイス枕、濡らした吸水タオルに酸素スプレー

家で出来る思いつく限りの用意をして。

あとできることは

コニーの力を信じて 呼吸が楽になるのを待つのみ でした。

それでもまた吐き気が来てしまい、嘔吐した胃液は血液が混じってこげ茶色でした…



もう、信じて祈るしかできることなくて

なんて無力なんだ と。

やっと落ち着いて うとうとし始めるまで

時折鎮静剤でふらつく足取りでウロウロするコニーの後ろを

転ばないようについて回る事しかできませんでした。




      



そして次の朝。 久しぶりにブログを更新した29日の朝です。

明け方になりうつらうつらしていた私が目を開けると

しっかりした表情のコニーが目の前に立っていました…

力強いキラキラした瞳でかーさんを見てくれました。

そして朝のチッコ散歩を催促してくれたのでした。

呼吸の乱れ、皆無

少しのはぁはぁも無し。全くの皆無。

見事に乗り越えてくれました



私に表現できる 言葉や何かで表すことのできないくらいの

ありがとうで 感謝で

いっぱいの29日の朝でした。



息子ちゃんはそんなこにばーちゃんを見て

昨日のあの騒ぎは何だったの状態にも程があるでしょ。

このとこで一番いい感じじゃん…と。

そして

ま、コニーちゃんだからねって。



約束通り、朝の開院時間に合わせて先生へ電話。

「復活しました。呼吸の乱れ、皆無です。」

「食欲、動作も問題なしです。」

「むしろここ数日で一番いい状態かもしれません。」

電話の向こうの先生の驚いた様子が伝わりました。

「復活したのか。いや…うん。良かったよ。」

「あれから鎮静剤は使った?」

「処方していただいた薬はひとつも使いませんでした。」

「そうか…。また吐き気が来るようなら、胃腸薬取りに来てね。」



先生、本当にありがとうございました。

いろいろ本当に先生のおかげです。



これからますます厳しくなる季節

かーさんは、環境整備に専念します

だってかーさんなんかそれしか出来ない

はぁはぁが始まったらすぐ身体を出来る限り冷やして長引かせない

砕いた氷を食べさせて、身体の中からも冷やす

場合によっては酸素スプレー

素人なりに、これがミソな気がします


先生は、もう温度とか湿度とか言う段階でもないと思うよ…とおっしゃったけど。

でもね先生、リビングを冬に近づけたら、本当にうそみたいに調子がいいんです~





最後に。

レンタル酸素室と言うものがあります。

あったら活躍してくれるときが必ずあるでしょう。

でも、プラスチックの小さい箱の中だけが、生活の全てになってしまったら…

それは

こにばーちゃんが こにばーちゃんらしく 

と願う私たちの想いとは対極にあると思っています。

だから、今酸素室レンタルは考えていません。

日々を暮らすこにばーちゃんと出来る限り対話しながら

気管虚脱(多分 喉頭麻痺も)と向き合って行きます。




私には 今は 毎日が こにばーちゃんからの ご褒美です





うんざりするほど長くなってしまいました…

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました





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まったくかーさんてば 長すぎだから。
それでご飯の時間が遅くなるとか許さないんだからね!
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