なばかり少年探偵団 さくらの季節

『なばかり少年探偵団　さくらの季節』　雑破業

３本の中編で構成されてます。
探偵団とついてますが、探偵っぽい話は「さくらの季節」「仁義なき選挙戦」「結成!!　なばかり少年探偵団」という３本の中でも最後だけ。
「さくらの季節」はメインキャストの軽い紹介。メインキャストの一人、真花が転校してきたところから始まるわけです。
「仁義なき選挙戦」は完全に「結成!!　なばかり少年探偵団」への伏線ですね。
いや、そんなに伏線でもないですが。で、メインキャスト達の立ち位置やら基本の掛け合いなんかが描かれて、ここまででキャラの掘り下げですね。
「結成!!　なばかり少年探偵団」でついに探偵団っぽく事件を解決するわけです。
キャラも個性付けがしっかりされてるので、面白いです。
ただ、真花のキャラがエライ途中で変わったような。「さくらの季節」では曲がったことが嫌いで正義感の溢れる一直線なはっきりした性格のように思ったんですが、それ以降の彼女は食い物の事以外は頭にない食いしん坊キャラに。まったく役に立たないし。最初はひ弱で内向的な主人公をこのキャラが引っ張っていくのかと思ってたんですがねぇ。