あまがさきたろうがwebで独り言4代目

高丘親王航海記

『高丘親王航海記』 澁澤龍彦

実在の人物(らしい)高丘親王が天竺へ行こうと、広州から航海に出て色々な国に訪れ、様々な不思議に出会う話。
なんでしょう『ガリバー』『シンドバット』などと同じジャンルの話。なんつうんですかね、旅行譚? 冒険譚?
とある王国の後宮にいる半人半鳥、獏を飼ってる動物園やら不思議いっぱいです。
ただ、秋丸という子供も一緒に旅してたんですけど、途中で親王が別行動を取った際に秋丸そっくりの子供と出会い、春丸と名付けて連れて行くのですが、合流してみると秋丸が親王を探しに行って帰ってこない。しばらく立っても戻ってこなかったので、春丸は秋丸の生まれ変わりに違いないといって、先に行ってしまう。かなり酷い話のような気がするんですけど。しかも、帰ってくる途中でそれらしき人物とすれ違ってるんですけどねぇ。
あと、死期を悟った親王がとんでもないことを言い出した。それも前に立ち寄った国の姫に再開し、その姫が風習でもうすぐ死ななければならないから、あなたも天竺と行ったり来たりしてる虎が居るからそれに食われて、腹の中に収まって天竺に行けばどうですか、そうすれば一緒に死ねます。
などと言われた親王は何を思ったのか、それはいい、そうしよう。とか言いだした。あんた、出家してるって言ったって、ちょいと達観しすぎじゃないですか?
それもその虎、本当に天竺に行くかわからんじゃん。
まあ、あの時点で天竺行きはどうでも良くなってたのでしょうけどね。
細かいところはツッコミまくりでしたけど、それなりに世界に引き込まれた作品です。
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