米大統領選がいよいよ本格的に幕を明ける。(本文敬称略)
共和党は現職大統領のドナルド・トランプの再選で党内がまとまっているいるが、民主党は混戦のままだ。
その中でいま浮上してきているのが、バーモント州上院議員のバーニー・サンダーズである。
全米レベルでは今でも前副大統領のジョー・バイデンがほとんどの世論調査でトップにきているが、2月3日のアイオワ州党員集会(コーカス)と同11日のニューハンプシャー予備選に限ると、サンダーズが首位にきている世論調査結果が多い。
民主社会主義者を名乗る同氏が混戦の中から抜け出すのだろうか。
トランプもサンダーズの勢いに驚きを隠さない。1月13日のツイッターでこう発言している。
「ワオ! バーニー・サンダーズが世論調査で上がってきている。『何もしない政党』の他候補にくらべるといい感じだ。これが何を意味するのか見届けたい」
そしてサンダーズの支持率が高止まりした1月24日にはこう記した。
「アホなバーニーが民主党予備選をリードしている。でも民主党は決して彼を勝たせるようなことはしないはずだ!」
トランプの指摘はある意味で的を射ている。
民主党関係者だけでなく、「急進左派のサンダーズが代表候補になったらトランプには勝てない」と考える人たちが多いからだ。
というのもサンダーズは民主社会主義を標榜する政治家である。左側に寄りすぎると、穏健派の支持者が離れてしまう結果を招きやすい。
さらに民主党の代表候補になった場合、勝つためのカギはどれだけ無党派層の有権者から票を獲得できるかにあり、大局的に眺めると、サンダーズが大統領になれるチャンスは低いとみられてきた。
近年、米国は左派と右派(民主と共和)に分断されていると言われる。
どれほどの分断なのかを昨年12月に発表されたギャラップ調査で眺めると、民主党員と答えた人(28%)と共和党員と答えた人(28%)が同率だった。
そして41%が無党派と答えており、この数字がいまの米国の潮流と述べられるかと思う。
追加質問として無党派と答えた41%に、「民主党寄り」か「共和党寄り」かと聞くと、それぞれ43%と45%という数字なのである。
つまり無党派を含めても、いまの米国の政治勢力図は見事に二分されていると言える。
そのためサンダーズの躍進は急進左派の民主党員にはありがたいだろうが、共和党支持の28%と無党派の41%の有権者からは、多くの票を期待できないことでもある。
トランプはそれを理解して「民主党は決して彼を勝たせるようなことはしないはずだ」とツイートしたわけだ。
サンダーズらしい政策としては、以下が代表的である。
1「メディケア(高齢者向け医療保険保険)を全国民に適用する」
2「公立大学の授業料をゼロにする」
3「2030年までに16兆3000億ドル(約1770兆円)を使って100%自然再生エネルギーにする」
4「国境を越えてきた不法移民にもゆくゆくは市民権を与える」
5「純資産3200万ドル(約34億円)以上の個人に超富裕税を課す」
サンダーズはいま、トランプの対極に位置した候補として、実は若い世代にも支持が拡大している。
共和党の専門家からもサンダーズを甘くみてはいけないとの声が出ているほどだ。
米国で最も古い保守派ロビー団体「アメリカ保守連合」のマット・シュラップ議長はポリティコ誌にこう述べている。
「トランプ支持者が、バーニー・サンダーズが代表候補になったら民主党は勝てないと考えることは大きな間違い」
78歳という年齢とは思えないほどのエネルギーを持つサンダーズが、新しい有権者を掘り起こして投票所に向かわせることがあるというのだ。
それを「新有権者の波」と呼び、2016年にトランプが起こした現象と類似したことが民主党側に生じる可能性を指摘している。
さらにサンダーズは民主党レースの中では最も政治資金を集めている。
政治資金調査を行う非営利団体「オープン・シークレット」によると、バイデンのほぼ2倍にあたる7379万ドル(約80億円)を集金している。
逆にバイデンは民主党候補のトップ4の中では4番手で、潤沢な選挙資金があるとはいえない。
選挙資金が十分に集まらない候補が大統領選に勝ったことはほとんどなく、その意味でもサンダーズの急伸は注目に値する。
筆者は1995年、サンダーズにインタビューしたことがある。彼がまだ下院議員だった時で、首都ワシントンの議員会館事務所で時間を割いてくれた。
当時は民主党に所属しておらず、無所属だった。今のように「民主社会主義者」ではなく「社会主義者」と名乗っていた。
連邦議員の名鑑を眺めていた時に、社会主義者という文字が目に止まり、インタビューを申し込んだのだ。
ユダヤ系米国人であり、親戚はホロコーストで殺害されたと述べた。
シカゴ大学在学中に社会主義青年同盟に入り、社会主義思想を学び、政治家になっても基本的な政治思想に変化はないと胸を張った。
20代後半にニューヨークからバーモント州に移り住み、1981年から8年間、同州最大のバーリントン市の市長を務めている。
当時から環境政策に力を注ぎ、風力と太陽光発電を推進。また累進課税を導入し、全米の市では最も早くLGBTの権利を認めた市長として名を馳せた。
当時から身なりにはあまり気を遣わず、インタビューズ時も髪の毛は立ったままだったのを思い出す。
サンダーズとバイデン以外でも、インディア州サウスベンド市長のピート・ブダジェッジとマサチューセッツ州上院議員のエリザベス・ウォーレンも健闘している。
最初の2州には選挙登録が間に合わずに参戦しない前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ(77)もジリジリと支持率を上げつつある。
同氏はすでに広告費だけで2億4800万ドル(約270億円)の自己資金を投じており、スーパー・チューズデー(3月3日)以降、選挙戦に変化が見られるかもしれない。
アイオワ州党員集会を数日後に控え、民主党レースは混戦である。
主要候補が全員70代であるなか、38歳のブダジャッジが出てくる可能性もあるが、勢いに乗って「新有権者の波」をつかみ始めている点ではバーニー・サンダーズが一枚上かもしれない。
共和党は現職大統領のドナルド・トランプの再選で党内がまとまっているいるが、民主党は混戦のままだ。
その中でいま浮上してきているのが、バーモント州上院議員のバーニー・サンダーズである。
全米レベルでは今でも前副大統領のジョー・バイデンがほとんどの世論調査でトップにきているが、2月3日のアイオワ州党員集会(コーカス)と同11日のニューハンプシャー予備選に限ると、サンダーズが首位にきている世論調査結果が多い。
民主社会主義者を名乗る同氏が混戦の中から抜け出すのだろうか。
トランプもサンダーズの勢いに驚きを隠さない。1月13日のツイッターでこう発言している。
「ワオ! バーニー・サンダーズが世論調査で上がってきている。『何もしない政党』の他候補にくらべるといい感じだ。これが何を意味するのか見届けたい」
そしてサンダーズの支持率が高止まりした1月24日にはこう記した。
「アホなバーニーが民主党予備選をリードしている。でも民主党は決して彼を勝たせるようなことはしないはずだ!」
トランプの指摘はある意味で的を射ている。
民主党関係者だけでなく、「急進左派のサンダーズが代表候補になったらトランプには勝てない」と考える人たちが多いからだ。
というのもサンダーズは民主社会主義を標榜する政治家である。左側に寄りすぎると、穏健派の支持者が離れてしまう結果を招きやすい。
さらに民主党の代表候補になった場合、勝つためのカギはどれだけ無党派層の有権者から票を獲得できるかにあり、大局的に眺めると、サンダーズが大統領になれるチャンスは低いとみられてきた。
近年、米国は左派と右派(民主と共和)に分断されていると言われる。
どれほどの分断なのかを昨年12月に発表されたギャラップ調査で眺めると、民主党員と答えた人(28%)と共和党員と答えた人(28%)が同率だった。
そして41%が無党派と答えており、この数字がいまの米国の潮流と述べられるかと思う。
追加質問として無党派と答えた41%に、「民主党寄り」か「共和党寄り」かと聞くと、それぞれ43%と45%という数字なのである。
つまり無党派を含めても、いまの米国の政治勢力図は見事に二分されていると言える。
そのためサンダーズの躍進は急進左派の民主党員にはありがたいだろうが、共和党支持の28%と無党派の41%の有権者からは、多くの票を期待できないことでもある。
トランプはそれを理解して「民主党は決して彼を勝たせるようなことはしないはずだ」とツイートしたわけだ。
サンダーズらしい政策としては、以下が代表的である。
1「メディケア(高齢者向け医療保険保険)を全国民に適用する」
2「公立大学の授業料をゼロにする」
3「2030年までに16兆3000億ドル(約1770兆円)を使って100%自然再生エネルギーにする」
4「国境を越えてきた不法移民にもゆくゆくは市民権を与える」
5「純資産3200万ドル(約34億円)以上の個人に超富裕税を課す」
サンダーズはいま、トランプの対極に位置した候補として、実は若い世代にも支持が拡大している。
共和党の専門家からもサンダーズを甘くみてはいけないとの声が出ているほどだ。
米国で最も古い保守派ロビー団体「アメリカ保守連合」のマット・シュラップ議長はポリティコ誌にこう述べている。
「トランプ支持者が、バーニー・サンダーズが代表候補になったら民主党は勝てないと考えることは大きな間違い」
78歳という年齢とは思えないほどのエネルギーを持つサンダーズが、新しい有権者を掘り起こして投票所に向かわせることがあるというのだ。
それを「新有権者の波」と呼び、2016年にトランプが起こした現象と類似したことが民主党側に生じる可能性を指摘している。
さらにサンダーズは民主党レースの中では最も政治資金を集めている。
政治資金調査を行う非営利団体「オープン・シークレット」によると、バイデンのほぼ2倍にあたる7379万ドル(約80億円)を集金している。
逆にバイデンは民主党候補のトップ4の中では4番手で、潤沢な選挙資金があるとはいえない。
選挙資金が十分に集まらない候補が大統領選に勝ったことはほとんどなく、その意味でもサンダーズの急伸は注目に値する。
筆者は1995年、サンダーズにインタビューしたことがある。彼がまだ下院議員だった時で、首都ワシントンの議員会館事務所で時間を割いてくれた。
当時は民主党に所属しておらず、無所属だった。今のように「民主社会主義者」ではなく「社会主義者」と名乗っていた。
連邦議員の名鑑を眺めていた時に、社会主義者という文字が目に止まり、インタビューを申し込んだのだ。
ユダヤ系米国人であり、親戚はホロコーストで殺害されたと述べた。
シカゴ大学在学中に社会主義青年同盟に入り、社会主義思想を学び、政治家になっても基本的な政治思想に変化はないと胸を張った。
20代後半にニューヨークからバーモント州に移り住み、1981年から8年間、同州最大のバーリントン市の市長を務めている。
当時から環境政策に力を注ぎ、風力と太陽光発電を推進。また累進課税を導入し、全米の市では最も早くLGBTの権利を認めた市長として名を馳せた。
当時から身なりにはあまり気を遣わず、インタビューズ時も髪の毛は立ったままだったのを思い出す。
サンダーズとバイデン以外でも、インディア州サウスベンド市長のピート・ブダジェッジとマサチューセッツ州上院議員のエリザベス・ウォーレンも健闘している。
最初の2州には選挙登録が間に合わずに参戦しない前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ(77)もジリジリと支持率を上げつつある。
同氏はすでに広告費だけで2億4800万ドル(約270億円)の自己資金を投じており、スーパー・チューズデー(3月3日)以降、選挙戦に変化が見られるかもしれない。
アイオワ州党員集会を数日後に控え、民主党レースは混戦である。
主要候補が全員70代であるなか、38歳のブダジャッジが出てくる可能性もあるが、勢いに乗って「新有権者の波」をつかみ始めている点ではバーニー・サンダーズが一枚上かもしれない。
**********
この的を得ていない記事内容(笑)
今は一般人の方が真実を知り、賢くなっているんですよ。こんな記事を配信していて恥ずかしいと思わないかな?
サンダースさんのことを全く勉強していないのか、それともMMTを日本に広めたら困るから意図的に書かないのか?
ここには公約経済政策について、サンダースさんの目玉政策であるMMTや反緊縮財政政策の部分が全く語られていないし、サンダースさんはUFOやETに関する米国トップシークレットを情報開示することを公約にしてくれている。
富裕層に増税することや学生ローンをチャラにすることもスゴイけれど、サンダースさんは既存の金融システムに新しい変革を齎そうとしている、優秀な経済学者兼政治家さんなのです。
そしてここでトランプ氏が
民主党は決して彼を勝たせるようなことはしないはずだ!
と言ったのは、社会主義者が大統領になれないからではない。前回の民主党代表選の時、本当はサンダースさんが代表に選出されるほどの人気と勢いがあったにも関わらず、ヒラリーを不正で勝たせた民主党をトランプ氏は皮肉っているのだ。
無所属のサンダースさんよりも、民主党のハイデン氏を代表に選出する方が民主党にとっては都合がいい。
でも米国民の本命はサンダース。こうやって、勢いが日々高まってきているのがその証拠だ。
トランプ氏の共和党と民主党の支持率が半々だと、分断している雰囲気をマスコミによって捏造報道されているけれど、現実は違う。
なにせトランプ氏が大統領になれたのは、ヒラリーさんが民主党の代表候補者になったから。神様のいたずらで、棚ぼた大統領になったトランプ氏が簡単に再選するとは思えない。
前にも申し上げましたが、当管理人は支配富裕層の奴隷になっている人類を解放してくれるなら、誰でも応援します。もちろんトランプ氏でも。
しかし、やはり米国大統領に相応しくその資質を問うならば、やはり光の使者であるサンダースさんに大統領になってもらいたい。
4年前のリベンジを果たせるかどうか、トランプ氏と代表選を競って頂きたいと願っております。
MMT理論を推進するサンダースさんが大統領になることは、日本人の目覚めに貢献し、日本経済繁栄のためにも必須なのです。
日々伝えられるサンダース躍進のニュースに、ワクワク・ウキウキが止まりません(笑)
光輝く黄金時代へと、地球は順調に次元上昇しております。
あるがままで