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韓国でも日本でも広く愛される会社に

2008年04月18日 | ALの夢

Korea Business Today 2008年4月号
先進する韓国IT企業探訪

ESTsoft Japan(株)日本法人:洪秉基社長に日本戦略を聞く

韓国でも日本でも広く愛される会社に
バブル期技術・システム開発に専念
 

弊社はPC用のユーティリティ、保安ファイルサーバ、オンラインゲームの3分野を主な事業にするソフトウェア会社です。
韓国では1997年頃から「失われた10年」と言われる程の不景気に見舞われました。今年になりようやく回復の兆しが出てきたとも言われています。日本のバブル崩壊後の大不況よりひどかったかもしれません。失業率が高まり、就職できない学生も溢れました。いわゆる「雇用なき成長」という時期が続きました。
 そのような状況にも関わらず、韓国のIT産業が成長してきた原因の一つに、政府のインフラ整備や制度的支援が挙げられます。二つ目として、大企業が中心である日本と比べて韓国は中小のベンチャー企業が中心になり発展してきました。その二つの側面から韓国には資本は少ないけれども、意欲のある若者が起業し成長してこれる土台がありました。また、そういった若者が起業したベンチャー企業ではスピードある決定を可能にし、日進月歩のIT業界において先進的な役割を果たしてきました。
そういった背景のなか、1993年にスタートした弊社は最初は、オープンソースでワープロソフトを作って公開して、注目されました。しかし、他の会社がコスダックに上場するなど、資金調達に重点を置く中で、弊社は技術・システム開発を中心とした本業で確実に事業展開をはかってきました。短期的な収益よりは長期的な視野で会社の体質を強化してきました。しかし一方で、IMF外為危機による前述の不況の影響により1997年には社員に給料が払えない状況もありました。その状況を反転させたのが、99年、圧縮ソフトALZipの無料公開で例えられる、高機能のソフトを無料公開というビジネスモデルを通して、韓国の若いベンチャーの中でも、先進的な会社として位置づけられてきました。そのお陰で数多いユーザーから愛されるようになって、従業員が190人になるまで成長したのです。

その国その国で着実に根を下ろす

今はグーグルに代表されるような、無料サービスを中心にしたビジネスモデルが誰にでも理解されるようになりましたが、弊社がはじめた頃はまだ一般的ではありませんでした。弊社の無料ソフトシリーズのALToolsがいい評判を得るようになって、その他のビジネスも、よりいい条件で展開する事ができるようになりました。

現在弊社の事業の三本柱は、PC用の無料ユーティリティ事業(ALTools)、オンラインストレージ(BizHARD)、そして、オンラインゲーム(CABAL ONLINE)で構成されております。その3本柱の相互牽引で、毎年三十パーセントの増益という安定的な成長を続けてきました。それは、新しい挑戦を恐れない若さ、技術力、そしてユーザーの評判等を背景にしています。
昨年9月に設立したESTsoft Japanは現在、ALTools事業では㈱三省堂、BizHARDでは㈱ケーシーエス、CABAL Onlineは㈱ゲームポット等の日本の企業と一緒にビジネスを展開しております。

 弊社が日本へ進出したのは、ITをリードしている世界の会社が全て集まっているからです。その日本で愛されるようになれば、グローバル・スタンダードに接近できるというのが弊社の考えです。日本で収益を上げ自国に送金するビジネスモデルを取っている企業が多いのに対し、弊社は日本に現地法人を設立し、韓国の本社とライセンス契約をする形をとっています。弊社を日本の企業として育ててゆきたいからです。日本で財政の健全化をはかり、定着したいのです。
現在日本を含め世界14カ国でサービスしているオンラインゲームの場合、管理は各国のパブリッシャ社に委託して韓国本社のR&Dセンターで技術支援やシステム開発をするような形で、グローバル展開を行っております。(http://www.cabal.jp)
 保安性が高いオンラインストレージソリューションのBizHARDも日本で力を入れている分野です。今ではファイルサーバーはない会社はないほど普及していますが弊社のソリューションは、ファイルサーバを代替する設置型ウェブストレージです。BizHARDにより、ユーザーは時間や空間にかかわらずにファイルの保存、共有、公開ができます。 現在ベトナムとタイでは国営企業が弊社と提携をしています。それには弊社製品のコミュニティ性を生かして、韓国のブロードバンド普及が急進展された前例を学ぶ意図もあるようです。日本は弊社が進出する前にすでにブロードバンドが普及していたので、日本の提携パートナーからも弊社のBizHARDの位置づけを、コミュニティ機能以外にも、ファイルサーバの不安や、既存ウェブストレージの短期保存性を乗り越える、企業向けの長期保存用のオンラインファイルサーバーとして評価されています。(http://www.bizhard.jp)

 また、 ALTools 現在世界25ヶ国の言語でローカライズされていますが、 昨年に、日本ユーざーの為、正式バージョンの圧縮ソフトALZip、音楽管理ソフトALSongを公開して、 Vector 社のダウンロードサイトで1位に上るなど、いい評判を受けています。今年4月にはセキュリティ用ツールバーのALToolBar、デジカメ画像管理ソフトのALSeeを公開する予定です。(http://www.altools.jp)

さらなるグローバル化に向け上場へ

1ライセンス3000円から1万円内外のソフトを個人ユーザーに無料で提供する理由は会社が愛されるため、そして知名度を高めるためのユーザーへのプロポーズのようなものです。
一例を挙げると弊社が韓国で無料公開したウィルス駆除プログラムALyacの登場で、 現在韓国の他の有力な企業も無料ウィルスソフトを 相次いで公開する状況になりました。
つまり、弊社が先頭を切ることにより、結果的にユーザーにはいいサービスを選択する機会が増えたことは、弊社にとっても喜ばしいことです。
今年5~6月には韓国で上場の予定です。上場の最たる理由は、更なるグローバル展開のためです。その経済基盤を固めるために上場のプロセスを歩んでいます。
韓国でもベビーブーム世代が多く、高齢化社会に突入するのは日本や欧米にくらべて早いといわれています。
そのような状況の中でも弊社は、平均年齢が27歳と非常に若く、女性が30パーセントもいる「感性を大切にする会社」です。
新大統領が登場して、経済、国際関係など多方面での変化が予想されますが、今後、日韓関係はより親密になっていくという確信を持って日本ビジネスに邁進しています。日本での認知度はまだまだですが、いいプログラムを提供することで、日本のユーザーの皆さんから愛される企業として、日々、成長して行きます。

Korea Business Today 2008年4月号

http://www.fujisan.co.jp/product/1281682603/b/210639/



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