インボイス概要

2021-06-29 | お知らせ
「インボイスとは?」

令和5年10月、消費税制の仕組みが大きく変わり
「適格請求書等保存法式」
通称「インボイス制度」が始まります。

では、インボイスとは何か?順追って説明します。

1.「消費税」

消費者(お客様)の支払額に含まれています。
納税は、受け取った側(事業者)が行います。

2:「仮受消費税」

消費者(お客様)から受け取り、
納税するまでのものを「仮受消費税」と云います。

3:「仮払消費税」

事業者は、事業を営む上で様々な費用となります。
その支払いに含まれる消費税を「仮払消費税」と云います。

4:「納税」

「事業者」が消費税を納税する際、
「仮受消費税」から「仮払消費税」を差し引きます。

これを「仕入税額控除」と云います。

但し、売上が税金分を含め1千万円を超えない事業者は、
消費税の納税義務を免れ、自らの収益とすることができます。 

6:「仕入税額控除」

「仕入税控除」として計上する際、現在は、
課税事業者発行の領収書も免税事業者発行の領収書も、
同じく適用できます。これが、令和5年10月以後、
免税事業者発行の領収書が適用できなくなります。

7:「インボイス」(適格請求書)

「インボイス」とは、
「仕入税控除」の適用となるための、
一定の要件を満たした「請求書」や「領収書」を意味します。

8:「簡易インボイス」(適格簡易請求書)

利用者が不特定多数の場合(個人タクシー該当)には、
一定の記載事項が省略された「適格簡易請求書」
(通称:簡易インボイス)を交付することができます。

9:「領収書の記載項目」

簡易インボイスには、「事業者名称」「発行年月日」
「役務の内容」(運賃、通行料等)「合計金額」に加え、
「適用税率」と「登録番号」が必要です。

10:「適用税率」「登録番号」

「適用税率」に関して、
タクシー事業は軽減税率対象外ですので、
「消費税率10%」との記載となります。

「登録番号」に関しては、税務署へ、
インボイス発行事業者として「登録申請書」を提出の上、
付与してもらわなければなりません。

11:「登録申請書」

税務署へ登録申請書を提出した場合、
令和5年10月より課税事業者となります。

本申請の受付は、令和3年10月からとなっています。

尚、制度導入と同時に適用するには、
令和5年3月末までの申請が必要です。

12:「経過措置」

インボイスでなくとも、
制度導入直後3年間は現行制度の80%、
その後3年間は50%の仕入税額控除が認められます。

以上が概要です。

業務でご利用頂くには、登録が望ましい、
しかし、登録すれば、納税事業者となる・・・

・・・今後の大きな課題です。

コロナワクチン「職種別接種」に関する要望書

2021-06-15 | お知らせ
各位におかれましては、厳しい状況下、
公共交通機関として、日夜、尽力されておりますこと、
拝察申し上げます。

さて、長引くコロナ禍の対策として、
我々、タクシー運転者、とりわけ、
自身が経営者でもある個人タクシー事業者にとって、
お客様をより安全、かつ安心に目的地までお送りするには、
車両の消毒、車内の喚起はもとより、
自身がワクチン接種の上、感染を防ぐことが重要です。

しかしながら、
高齢者のワクチン接種は順次執り行われているものの、
休業対象とならないにも関わらず、
当組合内においても、半数以上が対象となっておらず、
各人、不安を抱えたまま、営業されているのが現状です。

依って、今般、個人タクシー事業者が、
早期に「職種別接種」の対象となるよう、
京都タクシー業務センターを通じて、
国、地方自治体に要望書を提出致しますこと
ご報告申し上げます。

全京都個人タクシー共済協同組合
理事長 小野高明