岩倉使節団、欧米視察1年9ヶ月を巡る旅を記した著書である。
久米邦武『米欧回覧実記』に感銘をうけた筆者は8年をかけ、岩倉使節団がたどった旅路を巡り、様々な検証をする。
1年9ヶ月間の出張。
のろのろしていたのかといえば決してそういうことではない。
この時代、欧州に行くだけでも60日要したようだ。
移動に2ヶ月も要す、移動だけでも大変なのに、全くの異文化にふれ、当時の人はその中で冷静に分析し、帰国後その中で必要な物を導入していく、あの時代に生きた人たちの気概が書かれたそんな本。
この施設団は官費で出張だが、先見性を持ち合わせた日本人は、自費で欧州を巡っていた人もいたようでして…。
こういう気概を持った人が少なくなったこと、そんな現代への警鐘を今に生きる我々はどうとらえればよいのだろう…。
600ページ越えの力作ですが、あっという間に読めました。
久米邦武『米欧回覧実記』に感銘をうけた筆者は8年をかけ、岩倉使節団がたどった旅路を巡り、様々な検証をする。
1年9ヶ月間の出張。
のろのろしていたのかといえば決してそういうことではない。
この時代、欧州に行くだけでも60日要したようだ。
移動に2ヶ月も要す、移動だけでも大変なのに、全くの異文化にふれ、当時の人はその中で冷静に分析し、帰国後その中で必要な物を導入していく、あの時代に生きた人たちの気概が書かれたそんな本。
この施設団は官費で出張だが、先見性を持ち合わせた日本人は、自費で欧州を巡っていた人もいたようでして…。
こういう気概を持った人が少なくなったこと、そんな現代への警鐘を今に生きる我々はどうとらえればよいのだろう…。
600ページ越えの力作ですが、あっという間に読めました。