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わたしのもとに訪れるクライアントさんには、ママが多い。
そして、「これって、虐待になりますか？」という相談が意外に多い。
意外って書いたけれど、意外でもなんでもない。
そのくらい、ママたちのこころは孤独に追い詰められているから。
虐待とは言わないまでも・・・・
”マルトリートメント”って言葉を聞いたことあるかな。
手触りのいいコンディショナー・・・ではなくて( *´艸｀)
マルはフランス語で mal 。英語でいうところの bad だし、日本語で言うと悪い。
トリートメントは traitement 。扱いとか待遇とか言う意味。
【 不適切な関わり 】とか【 不適切な養育 】など と訳される。
優しいね、日本語。
悪いと言い切らず、適切でないというところがマイルドだなって思ってる。
マイルドでいいよね、いいよ。
つい大きな声で𠮟りつけてしまったり、
触れたり抱いたりするその手が粗雑で乱暴なやり方をしてしまうママたちのこころには、
マイルドに届いて欲しいと思うから。
ただ、そうしてしまう、
”マルトリートメント”してしまうその背景を個人の性質とか、
忙しいだけとかに留めてしまわないためにも、
”マルトリートメント”という言葉は知っていて欲しい。
行動や感情にタグ（名札）を付けるのは実は改善のための大切な一歩だから。
そしてわたしは、マルトリートメントに陥ってしまうその背景で、
ママたちの『インナーチャイルド』が泣いていることを知っている。
直接的な要因の多くはいわゆる疲労や睡眠不足があげられるだろう
ワンオペだったり、仕事や家事をこなしながらだったり、
便利な世の中になっても、ママたちはいつも忙しく追われている。
そして、寝ずに頑張ってしまう、仕事も頑張ってしまう、
「良い子に育てなきゃ」と必死に頑張るそのこころの中に、インナーチャイルドがいる。
いいよ、そこにいたんだね。
見つけたよ、頑張ってるんだね。
いいよ、ここではゆっくりしていいよ。
ゆっくりでいいよ、どうして泣いているか、聞かせてね。
わたしは、相談に訪れるママたちを、抱きしめる。
