1943年 アメリカ
監督 エルンストン・ルビッチ
出演 ドン・アメチー 他
1943年って第二次世界大戦の真っ最中だよね。それなのにアメリカでは、こんなに垢抜けた上品なコメディー映画を作ってなんて。
そりゃ日本負けるだろう。多くの人達がそれを知ってて、それでも戦争を止められなかった事を悔やみ続けていたと言う記事や手記を読むたびに、事実を知る事の大切さを痛感しますよ。
物語は1人の老人が「降りて」来て、あるお方と話をする所から始まります。
訪れる人達が彼の事をExcellency(閣下)と呼んでいるので、高僧や高官やらのお仕事をされている方かも知れません。悪魔的風貌だけど悪魔でもないみたいで、アジア人の私から見ると閻魔大王様が1番ピッタリするかな。
自ら「私は下が相応しい」と言う老人の身の上を「まぁまぁ話してみなさい」と聴く彼の姿が何処となくピェール瀧を彷彿とさせてて、へんに懐かしかったりしましたさ。元気かな?
この人はレアード・クリーガーと言う役者でとても印象深いビジュアルをしてるけど、活動時期は短くこの作品が公開された翌年31歳の若さで亡くなってたのね。勿体無かったね。
主人公のドン・アメチーは「コクーン」のお茶目なジイちゃんだけど、この映画のようなコメディが本当によく似合う。ハンサムだしね。
何をしたら「上」に行けるのか。何故「下」に落ちるのか。それを考えるきっかけにもなるかも。ラストはホワッとした優しい涙が溢れました。こうなるといいな〜と思って。
オシャレでウィットに富んだ良質のコメディーで、お薦めですよ♪
写真は閣下役のレアード・クリーガーさん。この時30歳位かな。
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