ぽかぽか鍼灸師

好きなこと、楽しいことを考えて夢を実現する!
そんなことを考えながら毎日を過ごしています。

お灸のような恋

2007-01-24 22:37:23 | Weblog
今日、友人から恋話の告白を聞きました
すご~く嬉しそうに話す友人を見てると、とても羨ましくなりました
最近、とても綺麗になってきた友人に、当初から何となく
恋話に発展する予感はあったのですが、私のカンって冴えてるわ~
これから、ステキな恋愛に発展して欲しいです

今、「お灸ばなしあれこれ」という本を読んでいます。
鍼灸は昔々「大宝律令」の中の医疾令に針博士という官職名が
記されていることから、聖徳太子の時代から医療として存在して
いたという事になります

私達鍼灸師は、学校で「はりきゅう理論」という教科にて、鍼灸が
発展した江戸時代のことは習うんだけど、こんな大昔に鍼灸が伝来
していたことを知らなかったのは、私だけ?

しかも、平家物語や新古今和歌集にも、もぐさやお灸のことが
記されているのです。
松尾芭蕉が、足三里というツボにお灸をして全国を巡回したという
話しはとても有名なんだけど、豊臣秀吉がお灸が好きだったことや、
反対に徳川家康はお灸が大嫌いだったみたいで、何だか秀吉さんや
家康さんをとても身近に感じてしまいました

新古今和歌集に載っていた歌で、情熱の歌人と言われた和泉式部
は、「けふもまた かくや伊吹の さしも草 さしも我のみ 燃えや渡らむ」
訳「お灸のもぐさが燃えるように、あなたに対して自分だけが燃えて
今日一日を過ごしています」と詠い、

また、百人一首に出てくる藤原実方は、
「下野や しめつの原の さしも草 おのが思ひに 身を焼くらむ」
訳「お灸のもぐさが燃えるように、私のあなたに対する思いが
燃えて、そのために身を焼き尽くす程です」
と強烈に恋の歌を詠っています。

う~ん、情熱的
けど、お灸のもぐさ以外に表現がなかったのかと・・・・
どうも、お灸のもぐさが、恋とかけ離れていると考えるのは、
普段、治療に使っているせいでしょうか?

お灸=お寺=線香くさい=男が近寄らない
通常、私達から漂ってくるのは、香水じゃなく線香の匂い~
私達、鍼灸師の女性は、とても出会いが少なく、出会うのは
患者さんとしてくるおじーちゃんやおばーちゃん・・・
たまに飲み会があっても、恋話に花が咲くのではなく
健康相談に花が咲きます

昔のみやびな世界に戻ると、鍼灸師は恋花盛りなんでしょうか~
いずれにしても、こんな歌を詠んでくれるような人に出会えたら、
嬉しいのでしょうね。
けど「もぐさのように、僕の心はくすぶっています」なんて、メールが
来たら、やっぱり興ざめしてしまいますよね





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