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標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

コミュニケーション力が高い女子を減点。医師こそコミュニケ力は必要なのでは?

2018-12-11 19:51:17 | 日記
昨日、順天堂の記者会見の映像で「女子はコミュニケーション能力が高いため、補正する必要がある」と語っていた。
よくもこのような発言を会見の場で語れるなと思った。コミュニケーション力が不足するので減点したというなら、納得できる。ところがコミュニケーション能力が高い女子を不合格にするとは、あきれるばかりだ。

以前も述べたが、私が入学した大学(文学部)でも、成績だけで審査すると女子の合格者が多くなってしまうとのことで、私が入学した次の年から女子を減らしたことがあった。今から50年も前のことである。
私も団塊世代の一員である。育った環境は村から町に移行した農村地帯であった。少なくとも小中学校生活では、男女による差別はあまりなかった。好き嫌いなど恋愛感情が芽生えたころの”性差”は感じるようになったが、男女差別は感じなかった。しかし、村・町の社会には、男尊女卑の封建的な雰囲気はあった。

戦前から引き継がれた大人たちの文化・風習が、私たちの世代にも刷り込まれてしまったのかもしれない。残念ながら、これが現代でも尾を引いているようである。そして、今は、差別意識が形を変えて現われている。パワハラ、セクハラなどのハラスメントなどと姿を変えて、性差別がある。政界、スポーツ界はじめ様々な社会で垣間見られる。

そして、医学界にも残っている。まるで申し合わせをしていたかのように、多くの大学で次々と露見されるようになった。医学部の不適切な入試を認めた今のところ8大学にもなるとのこと。

おまけに冒頭に述べたように、“女子はコミュニケーション能力が高い”という言い訳にもならない理由を平然と述べる。大学側の見識を問われる。
順天堂の入試不正問題で設置した第三者委員会からは、女子や浪人生などに不利な操作をした理由について、いずれも「合理的な理由はない」と指摘されている。

医学は高度な知識、技術と、なによりも患者とのコミュニケーション力が必要である。政界のご飯論法のように、コミュニケーション力を無視するような医学であってはならない。
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