本日の越前がハングタンだったら

ハングタンの元ネタ「ハングマン」も時代劇を現代劇にしたもの(必殺の山内さんがプロデュース)です。だから現代版に直すとわかるかな？って思いますが･･･


悪徳医師・村岡浩徳は女性患者に「この患者には高度な治療が必要になる」などと難病を宣告した。その女性患者の娘は治療代欲しさに風俗嬢に身をやつした。
だが、高度な治療をしても女性患者はいっこうに回復の兆しなし。そして女性患者は村岡医院を脱走した。
脱走した女性患者をマッキーこと牧村環が見つけた。しかも娘はマッキーの教え子・安藤千晶だったのだ。

マッキーがこの事件をゴッド(学園理事長)に売り込んだ。そしてマッキーたちは村岡病院の患者や
からくりは村岡が知人の谷口を使って治療費を集め、さらに女性を谷口の経営する風俗に売り飛ばしていたというもの。

そして村岡浩徳の兄が借金返済のために谷口を頼ってきた。なんと連れてきた娘を売ると言うものだった。しかしその帰り、兄は浩徳に殺害された。浩徳は谷口の部下に相談して「経営難による心中」に見せかけるよう指示した。

兄の村岡幸一は前の日にスティングこと原俊彦と会っていたのだ。
中津川の河川敷で「偽装自殺の死体」が見つかった朝、浩徳が幸一の死体に泣いてすがった。が、この事件には不可解な箇所があった。
マッキーは次の行動をと言うが、ショパンこと横田夏子はスティングとともに待機せよと進言。一方浩徳も谷口と謀って証拠隠滅をたくらむ。
こうして数日が経過した。

ショパンは村岡幸一の会社の従業員を名乗り、社長が死んでもう会社はなくなった、だから社長の娘・美由紀に会わせてくれと浩徳に訴えた。
それからショパンは浩徳と谷口の話を聞いてしまった。
「谷口、お前に200万円やる。あの従業員を始末しろ」
そしてショパンは「美由紀に会わせろ」と泣き叫び続けた。谷口とその部下がショパンをエスコート、一方マッキーと教え子の面々は浩徳と残った谷口の部下に蹴りを入れるなどしていた。
「バッキャロー！」
マッキーは浩徳にこう言って一発食らわせた。
その頃ショパンは谷口に毘沙門橋から突き落とされそうになった。
「最後にいいことを教えてやろう、村岡先生は自分の兄を殺したんだ」
「えっ？」
しかしそこへスティングが。谷口はショパンの首筋にロープをこすりつけるが、スティングは交渉しようと提案。
「谷口さん、今の話じっくり聞かせてもらいましょう」
こうしてスティングとハングタンたちは谷口をハンギングにかけ、村岡浩徳を自白させようとした。

夕方、大通りを女二人で歩く千晶を見たマッキーは声をかけた。
「安藤、その娘は？」
「村岡美由紀ちゃん」
美由紀はマッキーに会釈した。
「ちょうどよかった」
そう言ってマッキーは二人に手紙を渡した。
「親御さんをひどい目に遭わせた悪人に天罰が下ります。至急盛岡城址公園のステージにお越しください」

そしてハングタンたちはハンギングを開始。仕掛けはこれと言ってないが、ステージには「自分の肉親を手にかける時代です。家族を大事にしない人はこうなります」という警告(?)横断幕が垂れていた。
「さて、準備はよろしいですか？」
悪人たちは囚人服を着せられた。そしてマッキーたちがさきほど倒した部下たちがモルモット状態でやってきた。
「さぁ、親玉は村岡浩徳医師と谷口和郎社長ね」
「そうだ」
「村岡先生が自分の兄を手にかけて、それを手伝っただけだ」
「違う」
浩徳が白を切った。しかし谷口は我慢できなくなった。
「わたしは200万円をこの悪徳医師から受け取ったんです」
「はぁ？200万円」
しかしショパンとスティングが用意していたテープが流された。
「これが証拠になる」
「ふざけるな！」
白を切る浩徳だったが、谷口のテープの最後のほうになると谷口に罪をなすりつけるようになった。
「そ、そんな酷いことをしたのか？そりゃお前らだろ」
「いいや、俺はありのまましゃべったんだぞ」
「どうしてそんなことをしたの？お・し・え・てっ」
ショパンの問いかけに浩徳は泣きながらこう言った。
「兄に優しくしてくれたが、俺にはもう何もしてくれなかった」
「そして初期投資から設備投資、いろいろと金が必要だったのか」
「そうだ、そのために谷口の資金力を利用したんだ」
「確かにわたしの資金で村岡医院は開業できたが、何かと金がかかると文句言ってきたんじゃないか」
「そうやって、年齢詐称で罪のない少女までこんな仕事に」
「社会勉強のためだって、知らなかったんだよ」
「何を言う！金のためならなんだってやるグレーゾーンの亡霊が」
ついに浩徳と谷口はけんかになった。そこへパトカーがやってきて全員逮捕された

一方、美由紀と千晶は千晶の母に会いに来た。
「お母さん･･･」
千晶の涙に、ハングタンたちも病院の向かいの通りでもらい泣きしていた。