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怒りの大捜査線(仕置編)

前半のあらすじはこちらから

そしてハングタンが出動した同じ頃、パン屋の主人の菅原脩は村田と会っていた。菅原のパン屋は村田が会長を務める商店街にあった。
「会長、お願いしますよ」
「しかし中村先生は今大変お忙しくて、議員会館に閉じこもりきりなんですよ」
「そうですか、では…」
そこへ電話がかかってきた。村田は電話に出る。するとスティングの声がした。
「村田明宏さんですね。明日正午、亀が池にお越しください」
「誰なんだ」
「わたしはあなたと中村代議士の味方です。それだけです」
そう言ってスティングは電話を切った。

一方、針生産興の盛岡支店の前ではブルーとバトラーが待機。さらにハングタンの面々も宮田が来るのを予感してついてきた。
「間違いなく宮田圭一は針生産興の石井に接触する。そこを押さえろ」
「了解」
しかし石井は通用口から出てしまった。それに気付いたマッキーは石井を尾行することに。生徒たちも追いかけたが、マッキーから邪魔になると言われた。そうこうしてるうちに石井は八幡町のバーに入った。
「ん?もしかして…」
「今から話し合いですよ、環ちゃん」
スティングが待機していたマッキーに話しかける。スティングとショパンは宮田を追っていたのだ。
「だからそこで一網打尽に…」
「そうね」
そしてスティングとマッキーは宮田と石井が出てきたところを口実つけて身柄確保。さらにブルーとバトラー、エースが井上たちを一蹴した。
「よぉし、これでOKだ」

暗室の中でショパンたちが宮田に声をかけた。
「起きてください、ご主人様」
「もう、いつまでうたたねしてるんですか。朝ですよ」
気がついた宮田はあたりを見渡した。すると石井や井上が変な装置に結わいつけられているのが見えた。
「どうするつもりだ」
「今からグリルでおいしいお食事を作って差し上げます」
「グリルで食事?何のマネだ」
マッキーが説明する。石井と井上はトースターのような電熱器にサンドイッチにされており、丸焼けになると外へ出ると言う仕組みになっている。
「人間トースターか!ふざけるな」
そしてアローがスイッチを押す。ショパンは念を押すようにこう言った。
「もしも丸焼けになりたくなかったら、すべてしゃべってね」

オーブントースターの中で石井と井上はもがき苦しむ。
「助けてくれ!水、水」
「死にたくないよ」
「助かりたかったら何べんでも国際穀物ファンドのことを話しなさい。そうすれば電熱器のスイッチは切ってやる」
「言う、言うよ」
しかし宮田は自重しろ、こけおどしだと抵抗し続けた。
「おや、服を脱ぎましたよ。言うんですか?」
石井が太田と後藤を殺害したときの話について話した。
「宮田さんから話を聞いて、あの二人を生かしておけば後々面倒だからって…」
「石井君、違うぞ。嘘だ、まったくでたらめだ」
ここでアローが電熱器の出力を上げた。マッキーが警告する。
「宮田さん、最後の警告です。もし関係がないと言うのでしたら、このオーブントースターの中で灰になっていただきます」
その言葉で宮田はついに恐れおののいた。
「針生産興はわたしと宮城県の村山議員の間を取り持ってたんだ。経済顧問として雇ってくれるという話もあったんだ」
「中村代議士は」
「中村先生は利用するだけだ」
「えっ?もう一度…お願い」
ショパンにそこまで言われた宮田は、中村勇代議士とその後援会を利用する計画を思いついたとついにしゃべってしまった。
「中村代議士を今度の1区の候補にするんだって、わたしは一生懸命言ったのに」
「そこでショックで議員会館に引きこもったと言うでっちあげを」
「そうだ。そしてドル安から針生産興との関係が明るみに出れば…」
「自分たちが危ない、そう思ったのね」
「その通りだよ。な、頼む、電熱器を止めてくれ」
「わかったわ」
しかしショパンは電熱器を止める代わりに全員を亀が池に突き落とした。宮田は寒さのあまり身が震えた。石井も井上も助けを求めたが、周辺は村田や菅原や山崎父子のような被害者たちに包囲されていた。
「馬鹿野郎」
「小麦粉よこせ」
「金返せ」
そしてパトカーが宮田、石井、井上を逮捕、それをハングタンたちも見届けた。

夕方、ショパンとスティングは盛岡学園の職員室で県産小麦粉&米粉のブレンドクッキーを食べた。
「しかし輸入品と県産品とどっちがいいのかな」
「その場によるわ。お金がないとか、手軽だからって理由で輸入品買う人を、批判できないじゃない」
「…そうか。でもこの国に生まれた以上、地元のものにもこだわって欲しいね」
そこへマッキーがやってきた。隣にはバトラーも。
「シゲ、どうして」
「ゴッドに村田理事の潔白証明の報告をしました。今夜は酒でもいかがですか」
「日本酒ね」
そう言ってみんな明るく下校しましたとさ。

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