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リンダリンダラバーソール/大槻ケンヂ

2007年11月24日 03時44分53秒 | Weblog
大槻ケンヂの【リンダリンダラバーソール】を読んだ。
これは、1990年代始めの頃に巻き起こったバンドブームの思い出を
エッセイ風に語る小説だ。
言うまでも無く「リンダリンダ」は、ブルーハーツの名曲から、
「ラバーソール」は、ロック少年少女が履いていた分厚いゴム底の靴の事だ。
お祭り騒ぎにも似た当時の熱気、その後の寂しさを笑いと涙で包んだ
何処から何処までが実話なのか不明なエピソード満載だ。
当時を知る者には、懐かしいバンド名連発で「いたいた!」と思い出し、
ノスタルジーに浸るも良し。
が、そこは笑って泣けるオーケンワールドだ。
今の若い人が読んでも、絶対に面白いと思う。
バンドを語りながらも、これは上質な青春小説なのだ。
自分の行く末も分からず迷走しつつも、まっしぐらに生き、挫折する。
それでも、前に進むしかないロック魂!
「まだまだ、こんなモンで終わってたまるか!」
ラストシーンの鮮やかさに大感動だ!
オーケンのダメ人間に対する暖かい愛情に涙、涙だ。
オーケンよ、ありがとう!僕も、まだまだ頑張る!