赤坂にゃんこの詩

赤坂見附はホテルニューオータニの裏庭に棲む四匹の野良猫の物語と赤坂の四季のスナップ。

ブライアンの眼

2017年02月27日 18時24分35秒 | 日記




ブライアンの眼



街のざわめきと
夜の匂いを連れて
ベッドに滑り込む

何処を彷徨い
誰を愛したの
君は訊かないね

ただ守るように
僕を抱きしめて
冷たいねと呟いた

僕には分からない
寂しさと呼ぶもの
君が望むなら
そっと傍にいよう

僕には分からない
過去と呼ぶもの
君が癒えるなら
そっと傍にいよう

狂おしい夜は
君を困らせて
ひとり街に出よう

手を焼いた顔で
僕の眼を覗いて
月が棲むねと云う

そう諦めるように
僕を抱きしめて
仕方ない男と呟いた

僕には分からない
君の 言の葉
それでいいなら
聴いてるふりをしよう

僕には分からない
君の 頬を伝うもの
君が笑うまで
聴いてるふりをしよう


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