こんにちは、足に良い靴・疲れない靴・健康靴の専門店「横浜元町のドイツ足の健康館 赤い靴」です!
今日は「足のトラブル体験記 足裏の薬指と中指の付け根の痛み モートン病」です。
※足の指は正しくは「足趾」と表現しますが、当記事では便宜上足指と書いてます。
今日は久々にキングオブ足弱である自分の足の痛み体験談を書きます。 皆さん「モートン病」ってご存知ですか?自分はこの靴の仕事に就くまで知りませんでしたが、足の薬指と中指の付け根にズキっとする痛みや、ビリっと電気が走るような痛みが出るというのが特徴の足の疾患です。
足指間の神経の圧迫が原因ででる症状ですが、正確には神経が腫れて神経腫の状態になるとモートン病とよばれます。ただ一般的にモートン病になる前の神経圧迫の時点から上記のような症状が現れるので、総じてモートン病と呼ぶことが多いです。
靴屋で働いて驚いたことの1つが、このトラブルで悩んでいる人がとても多いことです。開張足など横アーチの構造が崩れてくると、足の薬指と中指の間の神経が他の刺激を受けやすい、とのことなんですが、自分はこの症状がとても不思議でした。
というのもモートン病を訴える人が、アーチが落ちてきているとはいえ、ほかの人よりは比較的土踏まずのアーチが高く、横アーチもしっかりしていることが多かったからです。明らかに開張足が酷くなっているケースなら原因も説明もしやすいのですが、開張足も大したことがないとちょっと説明に苦しいところがあります。
そこで仮説を立てて実験しました。
甲が高い人(土踏まずのアーチが高い人)は前足部に強くかかりやすいという特徴に加え、小指側に体重が流れる傾向が強い(回外)のですが、甲高の人がアーチが崩れると、一度小指側に体重をかけてから、大きく親指側に揺り戻すように歩く傾向があります。
その時に足の中指と薬指の骨で神経をゴリゴリ圧迫するのではないか、と。その大きな動きが甲高系の人の方が多いのではないかと。
早速その日から、わざと外側に体重を思い切りかけ、その後内側に親指が倒れるように歩いてみました。そして1週間くらい経ちました。 なんだかその歩き方をすると、実際足の骨がゴリゴリする感じがします。
そしてさらに1週間。
来ました!右足の薬指と中指がなんだか痺れて感覚がありません。まるで歯医者さんの麻酔のよう。 足先を触ってもあまり感覚がありません。
やりました!ついにモートン病になりかけました!と思って喜んだのもつかの間。
もうその歩き方をやめたのに、痛みがどんどんひどくなります。はじめは足の薬指と中指の感覚麻痺みたいなレベルだったのに、家の中で裸足で歩くとズキズキします。また靴を履いて歩いても猛烈痛いです。
モートン病、甘く見ていました。
全然治りません。 慌てて自分のオーダーインソールを作り、モートン用の調整しました。おかげで靴を履いてる時は痛くないのですが、相変わらず家の中だと痛いです。耐えきれず家用のサンダルにドイツフィンコンフォート のサンダルを自分のお店で購入。えらい出費です。 結局、家を裸足で歩けるようになるまで、半年くらいかかりました。
あれから10年。今は痛みはないですが、合わない靴を履くと、相変わらずビリっとくるようになってしまいました。 完全にアホですね。みんななりたくてなっているわけではないこのトラブルに、進んでなってしまいました。
ということで、良い子の皆さんは、くれぐれもワザとモートン病になるようなマネはやめましょう。 何度も言いますが、ほんとえらい目にあいます。 そしてこの症状で悩んでいる人、申し訳ありません。でもおかげでこの足の痛みが、本当によくわかるようになりました。皆さんもちゃんとインソールや中敷きをモートンの用に調整すれば痛みが出にくくなりますので、諦めないでくださいね。
以上、自業自得の足弱体験談でした。 ホームページでもモートン病の記事を書いています。良かったら読んでください。