ノーベル賞・本庶佑教授 「医療は大切」と言いながら政府は何をしてきたのか 毎日新聞2021年1月5日
僕は、医療を守り、安全な社会を作ることでしか経済は回復しないと考えます。政府はこの順番を間違えています。人々が安心して活動できてはじめて、自然と経済活動が活性化するはずです。政府は観光業を救おうと需要喚起策「GoToキャンペーン」を昨年の夏に始めましたが、検査を求めても受けられないようでは、旅行する気にはなかなかならないのではないでしょうか。
――感染拡大が止まりません。コロナの流行を抑えるにはどうすればいいのですか。
検査をしっかりやる体制が必要だと考えます。入国時の防疫体制も重要です。ワクチンでコロナの流行がいきなりなくなるわけではありません。政府は「検査をやり過ぎると医療が崩壊する」と言って相変わらず検査数を抑え込んでいます。旅行業界や飲食店はGoToで支援しようとするのに、医療従事者や医療機関にはどんな支援があったのでしょうか。看護師不足や患者の受診控えによる医療機関の経営悪化の問題。「医療は大切」と言葉では言いますが、
罰則で押さえつける政治は、業者や国民の反発を買います。
菅政権は、営業や暮らしがどれだけ大変なのか、あまりにも実態を知らなすぎます。医療機関への支援、十分な営業補償をするべきです。
共産党に寄せられたメールです。これがコロナ感染の現実です。
なすこさんの言うとおりです。