あいおい損保の罠と嘘

あいおい損保の事故対応の実例と
司法制度のごまかしぶりを細かく見ていきます。

マスコミに届いた書簡(1)

2012-04-08 14:08:33 | Weblog
 前略 突然このようなものをお送りする失礼をお許し下さい。
 大変ぶしつけで申し訳ないのですが、取り敢えず同封した裁判の書面を読んで頂きたいのです。
 実は、やくざ者に車をぶつけられ、脅迫されるという事件が起き、保険会社に助けを求めたのですが、保険会社は恐れてこの件に関わるのを避け、我知らずとみんなとぼけて逃げてしまい、事故の相手をタライ回しにするだけで、事故の調査も交渉も一切してくれませんでした。それどころか事故の相手の言いなりにまでなって、一緒になって事故の相手をフォローする電話を私の所へかけて来る始末でした。私は事故の相手に「保険会社に全てを任せてあります」とはっきり言ってるのに、事故の相手は「あんたの保険会社に本人同士で示談交渉するよう言われた」と言って来るし、保険会社は「保険会社は一切関係ないから、事故の相手と交渉するように」と言って来るし、警察は「保険会社に何とかして貰いなさい」と言うし、どうにもならない八方塞がりの状態でした。おまけに保険屋は、事故の大事な証拠である見積書と事故直後に撮った車の傷のポラロイド写真を、コピーもとらずに私に無断で事故の相手に全部送ってしまいました。
 そこで私はまず、事故後の交渉を自力で裁判に持ち込むことにより脅迫を断ち切り、次に保険会社の担当者に対し、契約の不履行と脅迫加担で年間契約料を返還するよう訴訟を起こしました。
 保険会社は10:0の事故だからうちに責任はないと言うのですが、交渉もしなくて何が10:0なのでしょう?事故報告書を作成した警察に訊いても、10:0とは断定してくれないのですから。
 これで、裁判所の判決は保険会社の完全勝訴です。理由は、事故の相手は修理代を請求してないと言うのです。あんなにしつこく事故の相手から電話攻勢されて苦しめられたのに、請求してないなんてこんなバカな判断があるのでしょうか?
 思い返せば、あの裁判には胡散臭いことがたくさんありました。
 まず、すぐに担当者が代わりました。裁判所は小額訴訟から通常の訴訟に移行したからだと弁解するかも知れませんが、果たしてそれだけなのだろうかという気がします。
 それから判決の日を勝手に変えられた上、新たに指定された日に行ってみると、自分の名前が予定表にも入ってませんでした。受付で訊くと、「そんな筈はない」と言われ、最終的に法廷に入って直に訊いてみると、担当の書記官は慌てていました。勿論、被告側は誰も来てません。よく考えてみれば、それもおかしいと思います。待っていれば通知が届くという問題ではないでしょう。来なくても予め結果が分かっているような感じなのです。相応の裏金を払っているから、結果は聞かなくても分かる、というふうにしか思えません。裁判官は一方的に「原告の主張を棄却する」とたったそれだけを言った切り、理由も言わず質問も一切禁止でした。
 私には、保険会社と裁判官が癒着して個人に対して不利な判決を下している現実がある、としか思えないのです。何を証拠にそんなこと言うのかと言われそうですが、その理由は裁判所に提出された書面を隅々まで一通り読んで頂ければ納得頂けると思います。この裁判は、内容ではこちらが勝っていたのです。それを無理矢理、裁判官がその権限を悪用して強引に棄却してしまったのです。そのため、裁判の判決理由は矛盾だらけでメッチャクチャです。具体的な指摘は同封した裁判の全資料の最後「裁判官の判断の矛盾点」に書いておきましたが、はっきり言って子供の言い訳よりひどいです。裁判所というのは、こんなに簡単にデタラメが通る所なのでしょうか?これでは何の専門性もありません。子供でも務まるし、むしろ子供にやらせた方がよっぽどいいと思います。不完全で穴だらけな上、判決当日、一切の質問も反論も禁止されていました(書記の人からそう言われました)。要するに、不当な判決を言い渡されようと、裁判官に対しては一言も喋るな!というわけです。黙ってお言葉を聞いて従えばいいんだ、ということです。人には身分があり、下の身分には人権はないという時代錯誤的な常識が、今でも裁判所の中ではごく当たり前に罷り通っているようです(税金で給料を貰っている者に見下されるのも腹が立ちますが。国民主権ではないですか!)。
 法律の常識が世間では非常識な理由がよく分かります。法律はどのようにでも解釈できる幅が持たせてあります。詰まる所、行使する側の人間性が全てなのです。ところが実際は、専門家以外は立入禁止で一切論ずるなという状態なので、どんどん法律家にとって都合のいいルールが作られているだけなのです。要するに、医者と同様、専門家であることを理由に、やりたい放題という状況が続いているのです。
 第一回口頭弁論なんか、メッチャクチャでした。
 裁判官は、素人は黙っていろという傲慢な態度で、傍聴人がいないのをいいことに、何度も同じ質問をしてこちらに不利なことを無理矢理言わせようとしたり、誘導尋問をしてこちらから失言を引き出そうとしたり、こちらが喋ってる最中に無理矢理遮って話を違う方向に持って行ったり、裁判官のやることはあまりに露骨でした。全然自由になんて喋れません。裁判官が言わせたいことだけを言わされてる感じでした。裁判所にはどう記録されてるのか知りませんが、マイクロカセットを持って行けば良かったとつくづく思いました。まさか裁判官があんなにも露骨に汚職しているとは思いもしなかったのです。まるでそれが当たり前の常習になっているような印象さえ受けました。そうでなければ、あんなにも露骨にはできません。いくら被告を助けるにしても、気づかれないようにやるでしょうし、少しは悪びれもするでしょう。
 裁判官がこんなにもあからさまに特定の組織と癒着していていいのでしょうか。こうして一部の人間の手によって、裁判の判決までコントロールされているとは、本当にこの国は怖い国だと思いました。裁判というのはもっと平等に慎重に行われるものだと思っていたのに、公平どころか原告側がこんなにボロクソに責められるとは思いもしませんでした。こんなことが平然と許されているのです。えこひいきなどという次元ではありません。公平のコの字もなかったです。裁判官は自分の立場を利用して、あの手この手でプレッシャーをかけたり、専門用語で威嚇し、お前みたいな素人が裁判を起こす資格なんかないんだと言わんばかりの物凄い態度でした。どうして訴えた側が裁判官からこんなにボロクソに言われ、責められなければならないのでしょう。ずっと喋っているのは裁判官だけです。被告の方は弁護士が代理で一人来ているだけで、ずっと黙っていて一言も喋る必要はありませんでした。全部裁判官が言ってくれるからです。被告は一言も喋る必要がないのです。癒着してるなんていうレベルではなく、裁判官と被告の区別さえつかない状態で裁判が続きました。この一回目の口頭弁論の時に、もう既に判決は決まっていたように思えます。後の裁判は、みんな茶番だったのです。被告代理人である弁護士は、勝ち誇ったように黙っているだけです。黙っているだけで裁判に勝ってしまうのです。必要なことは、みんな裁判官が代弁してくれるからです。棄却の理由も、みんな裁判官が探してくれます。
 こんなのが本当に裁判なのでしょうか?呆れて果ててものも言えません。

マスコミに届いた書簡(2)

2012-04-08 14:08:21 | Weblog
 何よりも、私は裁判官が平然と汚職をやっているという現実を目の当たりにして、大きなショックを受けました。当たり前のことですが、裁判官が特定の企業や組織と癒着していていいのでしょうか。司法というのは、国の基盤ではないですか。国の基盤ともあろう司法制度が、これほどもろく、まるで当たり前のように腐っているのを見て、本当に驚きました。
 みんなの知らない所で、こんなデタラメが罷り通っているのです。こんな何でもありのデタラメな司法機関を、このまま放置していていいのでしょうか?他人事だと思っていていいのでしょうか?いざという時に頼りにならないようなら、権力者の味方ばかりするようなら、いっそない方がいいです。こんなにも法律の専門家達に私物化され、公共性がないのなら、給料は税金からではなく、癒着してる企業から貰えばいい。屁理屈がうまいだけで、随分とやりたい放題じゃないですか。法律の常識は世間の常識と違うとはよく言いますが、世間の常識と違うなら、法律家の方が間違っているだけです。
 裁判所が悪い人間をきちんと処罰せず、野放しにすることに協力してるなんて、本当に腹が立つ現実だし、恐ろしいことだと思います。保険会社は事実上、何をやっても罰されないことになります。この事実をみんな知ってるのでしょうか。何か起きた時に守ってくれるなんてとんでもない。堂々と契約を破っても、個人には為す術もないのです。この恐ろしい現実を、一刻も早く多くの人に知らせて注意を促したいのです。裁判所とがっちり手を組んでいるのだから、力の上では何も為す術はありません。顧客は本当に誠意ある信用できる担当者かどうか、見極めた上で契約しなければならないのです。彼らを制約するものは、実質的に何もないのですから。
 裁判所が判決を下す時に、特定の組織を優遇してる現実はおかしいです。税金で給料を貰っているのだから、本来、憲法の通りであれば、財力や権力の大きさ等で差別することなく、市民の味方であるべき裁判所が、これでは本末転倒です。そして、この問題を解決しにくくしているシステムもおかしいのです。
 社会の陰に隠れているから、いくらでもこんなことが許されているのだと思います。誰も文句を言う人がいないから、こういった現実が罷り通っているのだと思われます。買収された裁判官によって揉み消された事件が、他にもたくさんあるのではないでしょうか。他の裁判でも、こういった事例がたくさんあるのではないかと思われます。必ず個人の方が負けています。私が聞く限り、保険会社に対して訴訟を起こし、勝訴した例は聞いたことがありません。全て保険会社に有利な判決を下してるようです。
 私の知人の話でも(私が勤めていた会社の社長のお兄さんですが)、優先道路を走っていたら、横からいきなり飛び出して来た他の車に側面をぶつけられ、そのまま意識がなくなってしまい、正常に意識を取り戻した頃には、勝手に保険会社が交渉を進め、向こうの過失でありながら、その人に全面的過失があるように話をまとめられてしまったそうです。そのため、自分の契約していた保険会社を相手に訴訟を起こしましたが、結果は一審で負け、控訴してまた負け、最高裁まで持ち込もうとしましたが、お金ばかりかかるので結局諦めて泣き寝入りしたそうです。これも明らかに保険会社が不正を働きながら、ことごとく勝訴しているいい例です。
 他にもこのような理不尽なことが、裁判官と保険会社の癒着によって罷り通っているのではないかと思われます。私の訴訟だけに限らず、このようなやり方で他にも多くの事件を揉み消しているのではないでしょうか。マスコミの力で、ぜひともこの問題にメスを入れて欲しいのです。
 この裁判は、その一例としては格好の例だと思います。他にも揉み消されている例は、調べ上げれば切りがないと思われます。
 裁判官が汚職しているとすれば、こんな恐ろしい現実はありません。何でもありです。裁判官が裏金で動いているのでは、本当に恐ろしい世の中です。最終的な拠り所が何もなくなってしまいます。社会正義のための行動も、全て名誉毀損で抑えられてしまいます(現にそうなっているでしょう)。裁判官が買収されているのでは、もうどうしようもありません。これは国民の総意を無視した、完全な支配体制です。民主主義への挑戦です。
 官僚という官僚には、もう呆れ果てて何も言葉が出ません。普通に敗訴したのであれば、控訴すればいいだけのことですが、裁判官が買収されている事実を見た以上、何をしても無駄だと思います。これは、裁判で解決できる問題ではありません。もっと大きな問題をはらんでいる気がします。

マスコミに届いた書簡(3)

2012-04-08 14:08:05 | Weblog
 私は当時のことを思い出す度に、大きな憤りが沸いて耐えられなくなります。あまりに常識外の怒りが込み上げて来るため、それが嫌で裁判を避けたり、不当な判決と戦うのを避けてしまう人も、実際には多いのではないでしょうか。
 それでも他の隠れた多くの被害者達を救う一助になれば、同じ目に遭っている多くの人達に光を当てることに繋がればとの一心で、この分厚い書面を失礼ながら送らせて頂きました。
 同封した書類は、裁判に提出された書面の全てです。
 この書面を読んで、冷静に考えてみて欲しいのです。果たしてどちらの言い分が正しいかを。できれば法律に毒されていない素人の立場から見て欲しいのです。法律というものを新たな視点から見詰め直して欲しいので。
 私の契約していたあいおい損保の担当者は、私を騙し、事故の調査も交渉も一切放棄し、挙句の果てには事故の相手(チンピラ)と一緒になって私を脅迫しました。これだけのことをしておきながら、私が自力で事故の相手と裁判し、勝訴を勝ち取って決着をつけると、今度は手の平を返したように、あの事故は10:0だったなどと言い出す始末なのです。
 書面の中で、明らかに私の言い分が正しいことは証明されていました。何しろ、被告代理人は最後の口頭弁論で、具体的な事実に対して何の弁解もできなかったのですから。被告側の弁護士は言い訳もできず、シドロモドロになっていました。それなのに、ムリヤリ裁判官の権力で被告の勝ちにした印象が拭えないのです。
 裁判官は難解な法律用語で威嚇して来るのですが、私にはどうしても、どこまで考えても、間違ったことを正当化しているとしか思えません。いかなる法律用語を持ち出そうとも、法律の通りであるならば、私の主張の方に正当性があるとしか思えないのです。
 裁判所から送付された判決理由の書面を読んでも、そこに書かれたことは事実を曲げているし、どこまで行っても都合の悪い部分を隠し続けています。
 私はこの裁判のために、自分なりに法律の本もたくさん読みました。しかし、どう考えても、この裁判で被告が全面的に勝訴するというのは全く理解できません。どういう理屈があれば被告が正しいことになるのでしょう?こんなメチャクチャな裁判があるのでしょうか。何としてでも被告の勝ちにしたい意図が見え見えです。もっと裁判というのは厳正なものだとばかり思っていました。サッカーのワールドカップでさえ、審判の不正が発覚したため、次の大会では審判を全員替えると言ってるくらいなのに、税金で給料を貰ってる者だけが許されていいという道理はないと思います。自分自身、この問題にけじめをつけたいのです。明らかに不正が行なわれていると分かっているのに、放置しておくわけにはいきません。この問題をこのまま放置しておくと、今後も犠牲者が出続けるだけです。どこかでそれを断ち切らなければなりません。
 真実は書面にあります。口頭では、人が話してる最中に話を遮ったり、早口で立て続けに質問して答えられなくしたり、裁判官と被告がグルになって高圧的態度でプレッシャーをかけたり(これら全てを、一回目の口頭弁論で裁判官にやられました)、様々なテクニックが使えます。私は、担当者が急に代わったり、一回目の口頭弁論で裁判官にボロクソになじられたり(傍聴人は誰もいなかった!)、口頭弁論の日が私の知らないうちに無断で変更されていたり、判決が言い渡される日に実際に裁判所に行ってみると私の判決が予定表になかったり、判決を言い渡された時は一切の質問も抗議も止められていたため何も言えなかったり、こうした諸々の胡散臭い対応から、司法に対する信用を著しく失いました。だから、偽造することのできないはっきりとした物的証拠として、書面を見て欲しいのです。純粋に、原告と被告でやりとりされた書面を検討して、本当に裁判官の言ってることが正義か否か、法律に適っているか、よく見て下さい。私の書面で指摘した内容は完全に無視されているし、裁判官は肝心な部分から目を逸らしています!
 もし司法が正常に機能しているのなら、薬害エイズ事件やオウム真理教の事件などは、大きな事件になる前にストップしている筈です。大きな事件に発展するまで(と言うより、被害者の努力によってマスコミに取り上げられるまで)彼らのような悪人を支え続けていたのは、何を隠そう司法機関そのものなのです。全ての大きな事件は、そこまで発展する前に司法のバックアップが窺えます。問題が大きくなり過ぎて、国民の反発を買った時にだけ、初めて国民の味方をするポーズをとっているだけなのです。このまま放置していていいとは思えません。
 これだけ裁判官がインチキしてるのがはっきりしているのに、どうしてみんな、社会の偽善に隷属しているのでしょう?そろそろ、究極の悪と言える裁判官の汚職の実体というものに、メスを入れてもいい頃ではないでしょうか。こんなデタラメが社会の影で曖昧にされてるなんて、全く信じられません。悪人を庇う司法システムのデタラメに対し、国民全体ではっきりとノーと言わなければなりません!私は、日本を北朝鮮のような国にはしたくありません。
 彼らが最も恐れているのは、国民の、つまりは大多数の反発です。そのためにマスコミが果たす役割はとても大きいと私は考えます。この大きな権力に対抗できるのは、マスコミの力しかないと思います。個人でできる努力は、ここまでが限界です。確かに裁判官の汚職は問題が大きいですが、大きな問題に取り組んでこそ、マスコミの真価が問われるのではないでしょうか。
 裁判官が特定の企業や組織と癒着することが、まるで当たり前の慣わしの如くなっていることは、非常に腹が立つ現実です。医学会が司法機関を完全に買収していることは、薬害エイズ事件の一件でも、不当判決という形で全国民に対してハッキリと証明されています。裁判所は国の機関だから、国の都合によって判決を決めているようです。こういうことが曖昧にされて次々とごまかされているのは物凄く腹が立つ現実だし、このように裁判所が一部の人間の都合のいいようにコントロールされたままでいていいのでしょうか。癒着している相手は医学会だったり、銀行だったり、タクシー会社だったり、保険会社だったり、NTTだったり、あるいは道路族だったり様々ですが、いずれにしても、裁判官が特定の企業を保護することは絶対に許せません。ぜひとも司法の世界にメスを入れて欲しいのです。
 今現在、憲法の上に法律があり、法律の上に裁判官がある状態にあります。その証拠は、昨今の判決例にいくらでも見出せます。とは言っても、裁判官に正論なんか通りません。この順序を逆にしないと、この独裁体制を何とかしないと、いずれ日本はダメになってしまいます。明らかに、日本をおかしくしてる勢力が、ここにあります。
 この裁判は、その一例として格好の例だと思うのです。裁判所が、非常に保険会社側に有利で一面的でおかしな判決を下している、格好の典型的例だと思うのです。憲法や法律に照らし合わせて、本当に裁判官の言ってることが正しいかどうかを、よく考えてみて下さい。自分の判断を、偉そうな顔をした法律の専門家なんかに委ねないで欲しいのです。彼らは自分達の利益を守るため、自分達に都合のいいことを言ってるだけなのですから。
 特に具体的な事実になると、被告側弁護士はシドロモドロになっていたのに、事実の検証もなく完全勝訴というのはおかしいのです。事務的に流れ作業でやったとしか思えません。裁判官は私の書面を読んでなかった形跡さえあるのです。たとえ読んだとしても、真剣に対象とはせず、揚げ足取りの材料にしかしていません。被告の書面しか対象としてないのです。事実の検証なんか、全くありません。
 汚職ばかりやってる裁判官なんかに、社会の善悪の基準や判断を委ねてしまっていいのでしょうか。非常に危険なものを感じます。

訴状

2012-04-08 14:07:50 | Weblog
平成14年2月25日
原告  N(保険の加入者)
被告1 あいおい損害保険株式会社
被告2 田中克橘(松戸第一支社)
 平成13年5月31日、原告は松戸市二ツ木1782-1にある玩具屋の駐車場で車をぶつけられ、事故の相手から脅迫を受けた。原告は、原告の任意保険である被告1に速やかに連絡したが、この事故の責任者という立場にあった被告2は、事故係を動かして事実を調査することを怠り、原告を騙して事故への対処を1箇月以上放置した。さらにそのことが発覚した後も、示談交渉から訴訟のための証拠収集に至るまで、原告の協力の要請を徹底して拒否し、事故の相手に本人同士で交渉することを勧めた。
 自家用自動車総合保険普通保険約款には、第1章第4条「被保険者が対人事故または対物事故に関わる損害賠償の請求を受けた場合には、当会社は、被保険者の負担する法律上の損害賠償責任の内容を確定するため、当会社が被保険者に対して支払責任を負う限度において、被保険者の行う折衝、示談または調停もしくは訴訟の手続について協力または援助を行います。」第7条「被保険者が対物事故に関わる損害賠償の請求を受けた場合、(中略)、当会社は、当会社が被保険者に対して支払責任を負う限度において、当会社の費用により、被保険者の同意を得て、被保険者のために、折衝、示談または調停もしくは訴訟の手続(弁護士の選任を含みます。)を行います。」とある。
 事故の相手が原告に対して連日電話をかけて来たことは、事故の相手が原告に損害賠償を請求する意思があった証拠であり、被告1が事故の調査を怠ったことが原因で、原告が自らに過失がないことを証明する物的証拠を得られなかった以上、被告1は事故の相手と示談交渉する義務があった。
 契約料を受け取りながら、いざ事故が発生した際に契約内容を履行しないのは、明白な契約違反の詐欺行為であり、特に被告2は、その責務を果たさなかったばかりか、事故の相手と結託して脅迫行為に加担することで、原告に甚大な精神的苦痛を与えた。よって被告1、2は、連帯して平成12年11月22日午後4時から平成13年11月22日午後4時までの年間契約料に当たる145300円を、全額返還するべきである。

事件の過程と詳細(1)

2012-04-08 14:07:34 | Weblog
 平成13年5月31日、松戸市二ツ木1782-1にある玩具屋トイザラスの駐車場で、車をぶつけられた。事故の相手はまともな人間ではなく、自分で車をぶつけておきながら、車から降りて来るなり私を脅迫し、あやまらせようとした。
 私はすぐに警察と、任意保険の代理店である古坂保険の古坂慎一に電話し、事故の相手から脅迫されていることを強く訴え、助けを求めた。
 現場に来たのは警察だけで、古坂は電話口であれこれ言うだけで、実際には何の行動もしてくれなかった。警察は双方の言い分を聞いただけで、「後のことは、お互いの保険会社同士で話し合って下さい」と言って帰った。
 その後、私は見積書を作成して貰うため、行きつけの自動車修理屋である伊原自動車販売へ行った。さらに念のため、任意保険となっているあいおい損保の事故受付用ダイヤルにも電話し、事故があったことを告げた。電話に出た人は、「代理店の古坂保険に既に連絡してあるなら、二重に連絡する必要はないですよ」と言い、「今後、この事故の担当は古坂がやってくれます。古坂で対応できない時は、古坂自身であいおい損保の者に頼んでくれるから、古坂に任せておけば大丈夫です」と言った。
 その夜、事故の相手であるHから電話があった。Hは「お前が全面的に悪いんだから、おれは保険会社を立てない。おれ自身で交渉する」と言って来た。Hはこちらから修理代を巻き上げることしか頭になく、ましてや彼がこちらの修理代を払うつもりなど毛頭ない様子だった。私は「一切は保険会社に任せているので、過失の交渉は保険会社とやって下さい」と言った。しかし、古坂の電話番号やあいおい損保の電話番号をHに教えるな、と古坂から言われていたので、保険会社の連絡先を教えることができなかった。そのため、「一旦電話を切ってから、保険会社の者に電話をさせます」と言って電話を切った。
 私はすぐに古坂に電話したが、古坂は携帯電話の電源を切っていた。仕方なしに翌日電話し、Hと過失の交渉をするように頼んだ。
 その後どうなったのか連絡がないので、古坂に電話して訊いてみると、「いくらHに電話をかけても、電話に出ない」と言われた。てっきり事故の調査も済み、何もかもとっくに終わってると思っていたが、何もやってなく、今まで一体何をしていたんだろうと思い、肩透かしを食らった気分だった。
 古坂は「相手が電話に出ないのだから、こちらとしてはどうすることもできない。この事故は向こうがぶつかって来たので、10:0で向こうに過失がある。向こうが何も言って来ない以上、全面的に過失を認めてることになるので、10:0の場合、保険屋は介入できない」と言い、相手が電話に出ないことを理由に手を引こうとした。
 おかしいな、と思った。私と話した時、Hは激しい口調で私を責め立て、こちらから金をとることしか頭になかった。その時の印象からすれば考えられないことだった。あれほど私を脅迫して修理代をとろうと身構えていた人物が、電話にも出ず、交渉を避けているとは、到底考えられないことである。だが、Hとは個人的に関わりを持ちたくなかったので、自分で電話して確認するわけには行かなかった。
 私は「相手はまともな人間じゃないんだから、中途半端にしたら後々どんな面倒事になるか分からない。何回でも電話して、ちゃんと交渉してケリをつけてくれないと困る。きちんと普通にやるように、事故の後処理をしてくれ」と頼んだ。
 しかし、古坂は私が何を言っても、お前のことなんか構ってられないといった態度であり、用事があるからと言ってすぐに電話を切ってしまう有様だった。いつも別のことで忙しいんだと言わんばかりのやる気のない対応で、「そんなに言うなら、あんた自身で電話してくれ」とまで言う。

事件の過程と詳細(2)

2012-04-08 14:07:16 | Weblog
 いつまで経っても解決せず、どうもしっくり来ない日々が続いた。「いくら何でも時間がかかり過ぎる。電話に出ないならHの自宅に行くなりして、さっさと交渉してこんな問題は終わらせてくれ」と強く言うと、古坂は私に裁判をしたらどうかと勧めた。しかし、裁判をすると言っても、確実に勝てるという保証はない。当然、Hは嘘をついて自分に有利に主張するだろう。10:0であると証明できるのは、物的証拠があってこそである。物的証拠と言えば、車のキズしかない。双方の車のキズの写真があって、初めて向こうがぶつかって来た事故だと証明できる。だが保険会社が動いてくれないので、証拠が得られず、相手の嘘を暴くことができない。なのに、古坂はただ「大丈夫だ」と言うだけで、私を説得しようとする。事故係を動かしてきちんと証拠を押さえてくれるわけでなく、要は保険会社の協力なしに勝手に一人で訴訟を起こせと言ってるに過ぎない。証拠がなければうまく行く筈がない。何を根拠にしての大丈夫なのか分からず、随分と無責任なことを言うなと思い、「裁判での証拠を用意するためにも、現場検証をして欲しい」と訴えたが、相変わらず「Hに電話しても、相手は出ない」と言い続けるだけで、事故係さえ動かしてくれなかった。
 そんな状態がダラダラと続き、何週間も時間ばかりが過ぎて、何の進展も見られなかった。速やかに報告したのに事故係は動かず、相手が電話に出ないことを理由に何もしてくれない。どうしても、この事故は保険会社とは関係のない10:0の事故である、という形にしたがり、曖昧なままにして終わらせようとする。「事故の相手が反論できぬよう、きちんと事故係を動かして証拠を押さえてくれ」と頼んでも、「10:0の事故だから、こちらから積極的に電話して、修理代を取り立てるようなことはしない」というのが、保険会社側の基本的スタンスだった。その理屈からすると、古坂は本来やらなくてもいいことをやってあげてるということになるので、真剣に私の相手をしてくれる筈もなかった。そして、事故の相手が電話に出ないことが、この事故を10:0と見なし、それらの理屈を正当化する決定的根拠となっていた。しかし、このまま物的証拠を押さえずにいては、自分に過失がないことを証明する手立てがなくなる。それを考えると、私は怖くなった。
 古坂の態度に疑問を抱いた私は、あいおい損保の本社に電話して、事故の担当者を替えるように頼んだ。だが、本社には事故の報告さえなされていなかった。事故があったという扱いさえされてなかったのだ。電話に出た人は、「この件に関しては、代理店の責任者である、松戸第一支社の田中克橘課長に電話させます」と言った。代理店のことは全て田中が取り仕切っていて、田中の指示で動いているので、代理店の苦情は田中と話すのが一番手っ取り早いということだった。
 その後、すぐに古坂からあやまりの電話がかかって来た。「必ずHから修理代をとってあげますから、冷たいこと言わないで下さい。長い付き合いじゃないですか」と言って来た。私は古坂だけでもうまく使って自分で証拠を押さえようと考え、「何とかしてHと連絡をとり、現場検証をやってくれるように」と頼んだ。目的は、Hの車のキズを写真に撮り、Hの矛盾した説明を録音するためである。裁判の結果を確実なものにするためには、証拠としてどうしてもそれらを提出したかった。双方の車のキズの写真があれば、どちらが止まっていてどちらが動いていたかを証明できるし、Hの言ってることには嘘があるので、現場検証をすれば必ず話に矛盾が出るであろう確信があった。
 その夜、松戸第一支社の田中から電話がかかって来た。田中は、「この事故は相手がぶつかって来たものだから10:0であり、全面的に相手に過失があるので、保険会社のタッチする事故ではない」と言って来た。「しかし、10:0というのはこっちで勝手に言ってるだけで、事故係を動かして客観的にきちんと調べたわけではないし、相手と何の交渉もしないうちに手を引かれては困る」と訴えると、「うちはお客様の言った事故の説明を第一に信用することにしている。あなたの話では10:0ということになるので、この件に関してはうちは関与しない」と言い、「ましてや電話をしても相手が出ないのでは、相手は逃げているのであり、この問題はもう終わったこととみなしている」と言う。そこで私は、「勝手に終わったことにされては困る。じゃあ、このまま中途半端に終わらせて、私が車を持たなくなり、あいおい損保とも契約がなくなった頃、こんな問題なんか忘れた頃になって、事故の相手が金を払えと脅して来た時、何とかしてくれるのか?」と訊くと、「その時はあなた自身で何とかして下さい。うちは一切関係ありません」と言う。「事故係も動かさず、証拠も掴んでないのに、何で10:0と言えるのか?裁判になった時、裁判所に来てこの事故は10:0であると証明してくれるのか?」と訊くと、「そんなことはできない」と言う。「じゃあ事故係を動かして、きちんと裁判で証明できる証拠を押さえてくれ」と頼むと、「この事故は10:0なのでできない」と言う。「じゃあ、何を以ってあんたは10:0と断定してるのか?」と訊くと、「それはもう、お客様の話を信じるしかない」と言い、どこまでも逃げ続け、とことん何もしようとしない。田中という男は、正論なんてものは最初から踏み倒していた。「そんな酷い話があるか!」と言うと、「他の会社はもっと冷たいですよ」とヌケヌケと言う。

事件の過程と詳細(3)

2012-04-08 14:07:01 | Weblog
 私は田中と話していて、全てこいつが黒幕だな、とすぐに感じた。古坂の態度に不信感を抱いていた私だったが、その上に立って古坂に指示している田中という人物は、もっとわけの分からないことを言う人間だった。所詮、古坂が言ってることは、田中が言ってることの受け売りでしかない。顧客を馬鹿にしてるとしか言いようのない田中の滅茶苦茶な屁理屈から、古坂は田中の指示で動いていたに過ぎないことを実感した。田中が何もしようとしないので、あるいは何もするなと指示してるので、古坂は私を諦めさせるか、煙に巻くしかなく、問題の解決を裁判所に押しつけることで、結果がどうなろうと責任は持たずに、この問題から手を引こうとしてるのがアリアリと分かるのだった。
 私は「現場検証をするということで、古坂と話がついている」と言うと、田中は「古坂にそんな義務はない」と言う。「こっちだって証拠も集めずにいきなり裁判をするわけには行かない。マイクロカセットでHの矛盾した説明を録音したり、Hの車のキズを写真に撮ったり、証拠集めは全部自分でやるから、その舞台だけでも設定してくれればいい。せめてそれくらいならいいじゃないか」と懇願した。何でこっちがこんなに気を使ってお願いしなければならないのか分からない。すると田中は、「裁判の結果がどうなっても、こちらには一切責任はありませんので」と、どこまでも自分が逃げることだけを考え、私に釘を刺した。
 自家用自動車総合保険普通保険約款には、第1章第4条に「被保険者が対人事故または対物事故に関わる損害賠償の請求を受けた場合には、当会社は、被保険者の負担する法律上の損害賠償責任の内容を確定するため、当会社が被保険者に対して支払責任を負う限度において、被保険者の行う折衝、示談または調停もしくは訴訟の手続について協力または援助を行います。」とあり、第7条に「被保険者が対物事故に関わる損害賠償の請求を受けた場合、(中略)、当会社は、当会社が被保険者に対して支払責任を負う限度において、当会社の費用により、被保険者の同意を得て、被保険者のために、折衝、示談または調停もしくは訴訟の手続(弁護士の選任を含みます。)を行います。」とある。
 事故証明をとる際にも、警察は言っていた。
 「事故証明とは飽くまで事故があったことを証明するためのもので、警察では事故の状況について一切何も言いません」
 「じゃあ、どうやってこの事故は相手の過失が原因で、自分が正しいことを裁判で証明すればいいのですか?」
 「そのための任意保険であり、任意保険の事故係が調査することで、裁判になった時にも事故の状況を証明できるようにするのではないか」と。
 保険会社が証拠を押さえることを怠っているせいで、自分に過失がないことを完全に証明することができない。証拠がない以上、裁判に負けることもありうる。裁判に負ければ保険を使ってお金を払うことになるので、保険会社も無関係ではない筈である。それでも保険会社から何の協力も得られず、何もして貰えず、たった一人で立ち向かうしかなかった。やったこともない裁判の準備を、手探りで進めなければならなかった。おかしな話である。
 1箇月が過ぎた頃、古坂は、Hと連絡がとれないので、取り敢えずHに見積書を送ったと言った。
 その後、Hから反応があり、古坂は一度電話で話をしたと言う。だが、「相手はまともな人間ではないので、交渉にならなかった」と言い、私に裁判での解決を勧めた。「あなたはプロではないか。どうして筋道を立てて相手と話そうとしなかったのか?」と言って細部について尋ねたが、古坂の話は具体性に乏しく、やたら裁判を勧めたがるだけで、どうも不審な点が多かった。私は「裁判をやっても証拠がなければ勝てる保証はないので、そのためにも現場検証をやるようにHに言ってくれ」と頼んだ。
 さらに1週間が経ち、古坂に任せていても何の進展もなく、自分で電話しろとまで言うので、いい加減に我慢のできなくなった私は、7月7日の午前中、自分でHの所に電話をかけてみた。すると、電話は留守番電話になっていた。いくら電話しても電話に出ないという古坂の話と食い違い、おかしいなとまず感じた。留守番電話にメッセージを入れると、早速その日の夕方にHから電話があった。交渉から逃げている様子も全く感じられず、益々古坂の話と食い違う。そしてHの話を聞くと、驚愕の真相が明らかになった。

事件の過程と詳細(4)

2012-04-08 14:06:49 | Weblog
 まず私は、「何であなたは私の保険屋と交渉してくれないのですか?」と尋ねた。それに対してHは、「1箇月以上もの間、そっちの保険会社からの連絡をずっと待っていた」と言う。事故当日に私と話をして以来、その後何の連絡もなく、私が「保険会社の者に連絡をさせます」と言ったので、言われた通りにこちらの保険会社からの連絡をずっと待っていたと言うのだ。
 私は最初、Hの言うことを疑い、「見積書が送られて来た時、あなたは一度古坂と話をしているではないか。なぜその時、きちんと過失の交渉をしなかったのか?」と尋ねた。すると、Hが電話をしたのは見積書に書いてある修理屋さん(伊原自動車販売)の電話番号であり、Hは「事故後の過失割合の交渉もしてないのに、黙ってこんなものを送りつけられても困る、と主張しただけだ」と言うのである。確かにHは古坂の連絡先を知らない筈であり、言ってることには筋が通っている。古坂保険は伊原自動車を窓口にして営業してる保険屋なので、真相は、Hが伊原自動車にかけた電話を、たまたま古坂が受けただけだったのである。さらにHは「第一、交渉から逃げるつもりなんか毛頭ないし、電話は留守電にもなってるんだから、連絡をくれればこっちからだって電話をかける」と言う。
 古坂は「いくらHに電話をしても、電話に出ないから無駄だ」と言って、私を諦めさせようとしていた。こっちが苦しんでいようが眼中になく、お前のことなんか構ってられないといった様子で、「保険会社の介入する事故でもないのに、これだけのことをしてあげてるんだ。それでも不満なら、自分で裁判を起こして何とかしてくれ」と言わんばかりだった。だが実際は、最初からHと交渉する気なんか毛頭なかったのである。明らかにHは修理代を請求する意思があったにも関わらず、Hに何の連絡もせず、事故係を動かして事実を確認することもせず、今までずっと私を騙して放ったらかしにしていたのだ。これほど顧客を馬鹿にした態度があるだろうか?事故の相手に対して古坂のとった行動は、最悪極まりないものだった。古坂が長けていたのは、事故の相手との交渉の仕方ではなく、いかにして保険の加入者を騙して交渉から逃げるかということだった。このままにしていたら、どうなっていたか分からない。自分で電話して本当に良かった。
 なぜ古坂は嘘をついたか。恐らく、事故の報告はきちんとしていたと思う。だが、責任者の田中が事故係を動かそうとしないので、私を騙すしかなかったのだろう。
 Hによると、留守番電話は以前から使っているということだった。古坂の話では、前日の夜にも電話をしたが、何回ベルを鳴らしてもHは電話に出なかったと言っていた。留守番電話になっているという話は全く出て来なかった。そこがどうも辻褄が合わない。
 私はそのことを問い質すため、古坂に電話した。古坂は平然と、「昨日電話した時は、留守番電話になんかなってなかった」と言う。古坂の言うことが本当なら、事故のあった5月31日から前日の7月6日の夜までの間、Hはずっと留守番電話など使っておらず、たまたま私が電話した7月7日の午前中になって初めて留守番電話を入れたということになる。そんな偶然などあるだろうか?それに、Hの言うこととも食い違う。とても信じるわけには行かない。この見え透いた言い訳に対し、古坂は「それはもう、ただ信じて貰うしかない」と言うだけで、その一点張りである。客観的に見て、どちらの言ってることが正しく聞こえるだろうか。私は、Hの言ってることの方がよっぽど筋が通ってるように聞こえる。その矛盾を追求すると、古坂は「そんなに言うなら、もう面倒は見切れない」と言って、話を突っ撥ねてしまった。
 私は古坂保険やあいおい損保の連絡先をHに教え、そっちと話し合ってくれと頼んだ。古坂の言うことなんか聞かずに、初めにこうしておけば、1箇月以上もの間、こんなに保険会社に振り回され、苦しめられずに済んだのだ。だが、それから何度もHから電話があり、「お前の所の保険屋に電話しても、どいつもこいつもとぼけて、全く話し合いに応じようとしない。こっちはずっとたらい回しにされてるんだぞ!」と文句を言って来た。保険会社を相手にしても埒が明かないので、Hは私に文句を言うしかなく、私は保険会社の苦情係のような立場にさせられた。保険会社の者はみんな責任を放棄して逃げてしまい、最終的にそのしわ寄せが全部自分の所に来るのだ。この精神的苦痛がどれほどのものか分かるだろうか。

事件の過程と詳細(5)

2012-04-08 14:06:35 | Weblog
 私は「この事故はあなたがぶつかって来たので10:0です」ということを自分で説明しなければならなかった。当然、Hはそれで納得するような人間ではない。何しろ、自分からぶつかっておきながら、相手を脅迫するような人間なのだから。保険会社の者は誰も取り合わず、何もしてくれない。こっちは堪ったものではない。示談交渉付きの総合保険でありながら、なぜ自分で交渉しなければならないのか。なぜ保険に入っているのに、自分でこんなことを説明し、自分の知恵で対処しなければなければならないのか。自分自身の力でHから身を守ることを考え、さらに保険会社の嘘も見抜かなければならず、苦痛は2倍である。保険会社の者はみんな逃げてしまい、保険会社の嫌がる人間を自分が相手にしなければならないことを思うと、悔しくて腹立たしくて堪らなかった。保険会社のしたことと言えば、たらい回しにすることで却ってHを刺激し、怒らせただけだった。
 私は早速あいおい損保の本社に苦情を言った。すると後日、代理店の責任者である田中から電話があった。田中は私から事故の状況を聞き、「Hに電話して、はっきりとあなたからお金はとれないことを説明しますから」と約束した。これまで古坂は相手が電話に出ないことを理由に何もせず、田中は10:0であることを理由に何もしなかった。やっと重い腰を上げてくれると思い、ほっとした。
 今までずっと電話してもHは出ないと言い続けていたくせに、本社に注意された時、田中はその日のうちにHと連絡をとっている。これでも1箇月以上もの間、Hが電話に出なかったと言えるのだろうか?その気になればその日のうちにHと連絡をつけることが可能だったことは、この時の一件が実証している。
 だがこれは、今までとは比較にならない、本当の地獄の始まりだった。
 翌日、Hから電話があり、父が電話をとった。私は一切合財を保険会社に任せているので、Hと直接話をするつもりはなく、「居ないと言ってくれ」と父に頼んだ。その直後、今度は田中から電話があり、再び父が電話をとった。私は「田中からだ」と聞いて電話に出ようとしたが、父は「出ない方がいい」と言った。理由を訊くと、「Hと繋がってるような感じがする」と言う。確かに、Hから電話があった直後に田中から電話がかかって来るというのは、偶然にしてはあまりに不自然だった。父が言うには、「田中という奴は、Hに言われ、お前が居るのかどうかを確かめるために電話をかけて来た雰囲気がある」と言うのだ。確かにHは時々、人にそういうことをさせる。私が保険会社の苦情係にされた時にも、Hからの電話に出ようとしない古坂に、電話をかけさせられた経験があった。
 その後、毎日Hから電話がかかって来るようになった。居ないと言ってもひつこくかけて来る。「ほんとに居ないのか!」と暴言を吐くこともあった。Hから電話があった直後に田中から電話がかかって来ることも度々あった。田中も信用できないので無視した。
 Hは私の説明である程度、裁判になった時に自分が不利な立場であることは分かっていた。保険会社の者ではなく、私と直接話をすることで、少しでも有利に話を持って行こうとしている意図は明らかだった。私の言葉尻を捕まえることで、少しでも有利な点を探そうとしていた。だから電話に出るわけには行かず、無視し続けた。電話が鳴る度に、家族の者は震え上がった。恐怖の毎日だった。とても仕事なんか手につかない。あいおい損保の本社にいくら苦情を言っても、田中から電話をさせるだけで、何にもならなかった。田中はHの味方なので、却って逆効果だった。恐らくHを弁護する説明を聞かされるだけであり、それは後々のことを考えると自分にとって不利になる可能性があるので、電話に出るわけには行かなかった。なぜなら田中という男は、電話で話した印象からすると恐ろしく狡猾な人間であり、後々訴えられた時にも言い訳できるように考えながら行動してるような節が感じられるからだった(事故があった際に、然るべき対処をせず、1箇月以上放っておいた事実も、普通保険約款にある「被保険者が対物事故に関わる損害賠償を受けた場合」という条件を逆手にとって、「相手が何も言って来ないから」という理由で言い逃れができるように、考えた上でしたことだと思われる。当面は相手が電話に出ないという理由で逃げておいて、1箇月でも2箇月でも、とにかく時間さえ経ってしまえば、後は事故係を動かさなくても、「10:0の事故だから、本人同士の問題でしょう」と言ってとぼけ、関わらずに済ますことができると田中は考えたのだろう)。
 1週間経った頃、遂に精神的苦痛に堪り兼ねた私は、Hからの電話に出た。電話に出るなり、Hの最初の一声は次の通りである。
 「保険屋の田中から聞いてるだろ!」
 「何のことですか?」
 「あいつから説明が行ってるだろ!」
 「知りません」
 Hは「おかしいな」と言うなり、田中とどういう話をしたのか説明した。
 彼によると、田中から事故状況を聞いたが、実際と違うと言うのである。どこが違うのかと訊くと、私は「Hの車はウィンカーを出してなかった」と田中に説明した筈なのに、田中は「Hの車が右のウィンカーを出していた」とHに説明したらしく、確かに私が説明した事故状況とまるで話が食い違っていることが分かった。私は「田中にそんな説明はしてない」と主張した。だが、Hは「確かに田中はこう言った」と主張した。田中は私の話など全くまともに聞いてなく、Hにでたらめな事故状況を説明したのだ。さらに、「それで不満があるなら、後は本人同士で交渉して下さい」とまで田中は言ったと言う。「何の交渉を?」と訊くと、「過失の交渉だ」とHは答えた。一体田中はHに何を言ったのだ?相手によってコロコロと言うことを変え、徹底的に責任逃れしようとする。やっと交渉をしてくれたと思ったら、前よりも一層状況を厄介なものにしてくれた。田中はHを説得したのではない。体良く私に押しつけたのだ。これなら何もしてくれない方がよっぽど良かった。Hは田中の言葉に力を得て、すっかり強気になっていた。父の直感は正しかった。やはり田中とHは繋がっていたのだ。

事件の過程と詳細(6)

2012-04-08 14:06:20 | Weblog
 保険会社の協力がなければ、Hは私に直接電話をかけることはできなかった。私が保険会社に全てを任せると言った以上、保険会社の承認なしに私の所へ電話をかけては、Hは脅迫罪をとられる可能性があった。Hはそれを恐れ、1箇月以上もの間、直接私に電話することを遠慮していたのだ。ところが、保険会社の人間が本人同士で交渉しろと言ったので、待ってましたとばかりにそれに力を得たのである。つまり、Hは田中が味方しなければ、田中の許可がなければ、私に電話することさえできなかった。田中がHに協力しなければ、私は法律の力で、Hの脅迫行為から守られていたのである。
 直接本人と示談交渉する許可を与えたり、過失がないことを証明する証拠を押さえるのを渋ったり、やることなすこと全て事故の相手に味方し、こちらの不利になるように立ち回ってるとしか思えない。本来、向こうに全面的過失があった筈の事故が、どんどん変な方向へ引っ張られ、解決が困難になって行く。一体どっちの保険会社なのか分からない。
 古坂のように何もしてくれないだけなら、保険会社を替えれば済むことである。だが、事故の相手と結託し、脅迫行為に加担するとは言語道断であり、こんな酷い保険会社は今までに聞いたことがない。私が契約している保険会社でありながら、私の弁護をせず、むしろHを弁護している。私は二つの敵を相手にしなければならず、任意保険に入っていたことを心底後悔した。Hはただのチンピラなので、こちらを脅迫して金をとることしか考えてない。法的知識はないので、出る所に出れば何もできないのは目に見えている。しかし、それに対して保険会社はプロであり、こういう問題を扱うのには慣れており、法的知識や法の抜け道にも長けている。特に、田中がHにどんな入れ知恵をしてるかと思うと、恐ろしくて堪らなかった。
 交渉に不満があると言うのなら、向こうにも保険会社を立てさせるべきである。そして、双方の保険会社同士で交渉できるように話を持って行くのが筋ではないか。そうすれば、完全に第三者の立場で事実を調査するのだから、当事者の主観的な判断など入らず、正確で客観的な判断によって、純粋に物的証拠から過失の割合が決まる。普通、事故後の交渉は、そのようにして過失の割合を決めて行くものではないか。それを本人同士で交渉しろとは、一体どういうことか?仕事を増やしたくないためか、田中はどうしても事故係を動かしたくないらしい。これでは事故の相手に味方してるとしか言いようがない。やましい部分のある相手にとって、有利なように物事を導いているとしか思えない。
 私は「そんなことを保険会社の人間が言う筈ない!」と言って電話を切った。だが、電話は切っても切っても何度でもかかって来る。一度目をつけたら放さない、チンピラ特有の執拗な嫌がらせが始まった。電話は延々とベルが鳴り続ける。