ずっと不思議に思っていたのが、フランス人の名前で「フランソワ」と「フランソワーズ」が滅多やたらと多い事。フランソワクープラン(作曲家)、フランソワトリフォー(映画監督)、フランソワブーシェ(画家)、フランソワラブレー(作家)、フランソワモーリアック(作家)、フランソワミッテラン(元首相)等々まだまだいる。フランソワーズだと、言葉責めフランソワーズアルヌール(女優)、フランソワーズロゼー(女優)、フランソワーズアルディ歌手、フランソワーズサガン(作家)、フランソワーズモレシャン等々、おわかりだろうがフランソワは男性、フランソワーズは女性だ。ウッキペディアによると、「フランソワは、フランス語圏の男性名。ラテン語の(フランス)に由来する。女性形はフランソワーズ。イタリア語名フランチェスコ、スペイン語ポルトガル語名フランシスコ、英語名フランシス、ドイツ語名フランツフランツィスクス、ハンガリー語名フェレンツなどに対応する。」とある。このには二の意味があって、一は国名のになった「フランク人(の国)」というもの、ただこれを人名に使うとなると、「田中日本人」みたいな名前になる事で何か不自然だ。もう一の意味は「聖人説」、キリスト教国では名前を聖人の名から取る事が多い、ジャン、ミッシェル、ピエール、ポール、マリー、ナタリー等々だ。中にはご丁寧に「ジャンポールベルモンド」みたいに二人の聖人を無理やり繋げた名前もある。これでいくと「フランソワ」はフランチェスコ、まりアッシジの聖フランチェスコに因んだ名前になるらしい、これはあり得そうだが、例え聖人とはいえ隣の国の人物の名前を好んで付けるものなのか、日本人には少々判り難い、国より宗教が優先するということだろうか。更に調べていたらは(フランキ)と同語で「自由な人」「勇敢な人」を意味し、英語の「(フランク)」の語源になったという事が判った、「あの人はフランクだ」という時に使われる「素直」「気軽」の意味だ。「素直な(人)ミッテラン」なら中身は別にしても、政治家には最も適した名前だ。どうやらこれあたりがこの名前が好まれる理由かも知れない。ただ、サンソンフランソワ(ピアニスト)みたいに、家名(姓)になっている場合もあるので、もっと別の意味があるのかも、もし詳しい人がいたらご教示願いたい。