月夜が照らす廃屋を一人歩き回る男。彼が任されたのは、紙やメモ用紙の回収。一家全員が死亡し、殺人事件の可能性が疑われた。近所の人が一家の姿を見かけなくなって、半年ほどたつらしい。
ダイニングルームでは、写真立てが勝手に落ちて割れた。捜査官が落ちていた複数の紙切れを袋に入れる。
”ママは、貴方たちを置いて行ったりしない。愛してるわ。”
”そばに居てくれないのは、さびしいよ。元気になったら、遊園地へ行こうね”
子供の描いた絵。ママが来てくれてうれしいけど、なんだか怖いよ…と赤いクレヨンで文字が書いてある(絵は、ベッドの上に子供の姿。その下には、もやもやしたものが黒いクレヨンでつぶされている)
風呂場に進む捜査官。ひび割れた鏡にはメモが張られている。
”あなた達の最高の家族と出会えたことに感謝します。そしてごめんなさい。”
転がって捜査官の靴にあたったビンを、拾い上げると、”劇薬”とラベルが。ひとりでに、たまっていたお湯が流れて湯船の底が現れた。
姿を現したメモには、”マリア、排水溝にまた髪の毛がたまっていたぞ。きちんと掃除しなさい”
と記されていた。
子供部屋へと入る捜査官。子供が書いたであろう日記を見つけた。
”お風呂は使った後、きちんと掃除してるのよ。あの髪の毛は私のじゃないもん”
”時々ママが覗きに来てくれる。けど、どうして私の首を絞めるの?”
キッチンへたどり着いた捜査官。カレンダーには、がん治療とマークが付けられている。シンクの上にあった手紙を拾う。
”ダイアン様へ ポストや排水溝につまっていたカラスやネズミの死骸はきちんと掃除いたしました。
まだ新しい家にしては不自然です。もしまだ続くようでしたら、警察に連絡される事をお勧めします”
地下室へ降りる捜査官。書きかけの手紙を拾う。
”あの女は愛する家族を、道連れにしようとしている。子供たちに手をだすなんて…”
カサッ…。足で紙を踏んでいたらしい。彼はメモを拾い上げた。
”キッチンの冷蔵庫を開けないで正解だったな。もし、生きてここを出たければ、言うことを聞け”
ハッ!息を飲む捜査官。頭の上にメモが落ちてきた。
”あの女はまだ君に気付いていない。早く上の階にのぼれ”
捜査官は、紙切れにライトを当ててしげしげと眺めた。
”君がもたついているせいで、あの女に見つかった。廊下の奥にアイツがいるから、振り返るな”
捜査官は音を立てずにでも急いで、階段を上る。
カサッ…今度は、ポケットのなかにメモが落ちて入った。
”貴方がいる所は息子を殺した場所。私は右の後ろにいるわ”
ペースを上げて、逃げる捜査官。いつの間にか、手の甲にメモが張り付いていた。
”あなたの後ろにいるわ。許してあげるから、振り返ってね”
ダイニングルームでは、写真立てが勝手に落ちて割れた。捜査官が落ちていた複数の紙切れを袋に入れる。
”ママは、貴方たちを置いて行ったりしない。愛してるわ。”
”そばに居てくれないのは、さびしいよ。元気になったら、遊園地へ行こうね”
子供の描いた絵。ママが来てくれてうれしいけど、なんだか怖いよ…と赤いクレヨンで文字が書いてある(絵は、ベッドの上に子供の姿。その下には、もやもやしたものが黒いクレヨンでつぶされている)
風呂場に進む捜査官。ひび割れた鏡にはメモが張られている。
”あなた達の最高の家族と出会えたことに感謝します。そしてごめんなさい。”
転がって捜査官の靴にあたったビンを、拾い上げると、”劇薬”とラベルが。ひとりでに、たまっていたお湯が流れて湯船の底が現れた。
姿を現したメモには、”マリア、排水溝にまた髪の毛がたまっていたぞ。きちんと掃除しなさい”
と記されていた。
子供部屋へと入る捜査官。子供が書いたであろう日記を見つけた。
”お風呂は使った後、きちんと掃除してるのよ。あの髪の毛は私のじゃないもん”
”時々ママが覗きに来てくれる。けど、どうして私の首を絞めるの?”
キッチンへたどり着いた捜査官。カレンダーには、がん治療とマークが付けられている。シンクの上にあった手紙を拾う。
”ダイアン様へ ポストや排水溝につまっていたカラスやネズミの死骸はきちんと掃除いたしました。
まだ新しい家にしては不自然です。もしまだ続くようでしたら、警察に連絡される事をお勧めします”
地下室へ降りる捜査官。書きかけの手紙を拾う。
”あの女は愛する家族を、道連れにしようとしている。子供たちに手をだすなんて…”
カサッ…。足で紙を踏んでいたらしい。彼はメモを拾い上げた。
”キッチンの冷蔵庫を開けないで正解だったな。もし、生きてここを出たければ、言うことを聞け”
ハッ!息を飲む捜査官。頭の上にメモが落ちてきた。
”あの女はまだ君に気付いていない。早く上の階にのぼれ”
捜査官は、紙切れにライトを当ててしげしげと眺めた。
”君がもたついているせいで、あの女に見つかった。廊下の奥にアイツがいるから、振り返るな”
捜査官は音を立てずにでも急いで、階段を上る。
カサッ…今度は、ポケットのなかにメモが落ちて入った。
”貴方がいる所は息子を殺した場所。私は右の後ろにいるわ”
ペースを上げて、逃げる捜査官。いつの間にか、手の甲にメモが張り付いていた。
”あなたの後ろにいるわ。許してあげるから、振り返ってね”