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女性飛行士と宇宙生活 山崎直子さん、来月5日に初飛行(産経新聞)

2010-03-10 22:21:39 | 日記
 ■不利・優遇なく実力勝負 化粧品OK 生活では“らしさ”

 宇宙飛行士の山崎直子さん(39)の初飛行が来月5日に迫ってきた。日本人女性の飛行は12年ぶり2人目。宇宙で女性はまだ少数だが、活躍の舞台は年々拡大している。訓練や任務は男性と同じでも、生活の中では“女性らしさ”をのぞかせる。スペース・レディーの世界に案内しよう。(長内洋介)

 ■あうんの呼吸

 山崎さんが搭乗する米スペースシャトルには米国女性2人も同乗。クルー7人のうち、女性は計3人と最多タイのフライトになる。

 女性の宇宙生活は、どんな様子なのか。山崎さんの健康管理を担当する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の松本暁子医師は「女性向けのものでは化粧品を持参できる。(地上に中継される)広報イベントなどの際にメークアップしたい人のため」と話す。

 持ち込めるのは化粧水、乳液、口紅、アイシャドーなど。シャワーや風呂がない宇宙生活の気遣いからか、香水をつける女性もいる。いずれも引火の恐れがあるアルコールを含まないなど、米航空宇宙局(NASA)の成分検査に合格することが条件だ。揮発性の有機溶剤を含むマニキュアや、粉が散ってしまうパウダー類は持ち込めない。

 宇宙食のメニューは男女共通。ただ、食べる量は主に体重で決まるので、小柄な女性は少なめになる。トイレも共用だが、尿の吸引器具は男女で違う。

 プライバシーを確保できる個室は国際宇宙ステーション(ISS)にはあるが、シャトルにはない。女性が着替えるときは「阿吽(あうん)の呼吸で、男性は見えない場所へ移動する」(JAXA)のがマナーだそうだ。

 ■重要任務を担当

 史上初の女性飛行士は、「私はカモメ」の第一声で知られる旧ソ連のワレンチナ・テレシコワさん(73)。ガガーリン飛行士による人類初の宇宙飛行から2年後の1963年、ボストーク宇宙船で地球を48周した。

 世界の宇宙飛行士は512人(2月現在)。女性は1割の51人、うち41人を占めるのが米国勢で、近年は重要任務を担う有能な女性が増えている。

 アイリーン・コリンズさん(53)は99年、女性初のシャトル船長に就任。2005年にも船長として野口聡一さん(44)らと搭乗、コロンビア事故後の初飛行を成功させた。

 頂点に立つのはペギー・ウィットソンさん(50)。ISSに2回長期滞在し、計376日の滞在は女性最長。07年には女性初のISS船長を務めた。現在はNASAの宇宙飛行士室長として100人を超える飛行士を率いる。

 現役飛行士に占める女性比率は米国で約2割。ロシアには現在、ほとんどいない。アジアでは08年の韓国初の飛行士が女性だったほか、独自の宇宙船で有人活動を続ける中国も女性飛行士を養成中という。

 ■火星は男性向き?

 宇宙は男性社会のイメージが強いが、飛行士の選抜試験や訓練、任務は男女とも同じだ。女性だから不利ということはなく、逆に優遇されることもない。

 JAXAの山口孝夫・有人宇宙技術開発グループ長は「初期の女性飛行士は政治的な背景で飛んだり、任務が軽い人もいた。しかし現在は男女の差はなく、日本を含め完全に実力勝負の世界」と強調する。

 日本人女性第1号の向井千秋さん(57)も「宇宙の仕事で男女は無関係。性別や国籍、文化の違いよりも、個人の向き不向きの方が大きい」と話す。

 仕事で男女差はないとはいえ、医学的な違いはある。一般に体力が必要な船外活動は男性向き、ロボットアームの操作など繊細な作業は女性向きとされる。また、妊娠中の女性は飛行できない。生理は飛行中でも問題ないが、薬で時期を遅らせることもある。

 宇宙では、発がんのリスクを高める放射線を大量に浴びる。放射線医学総合研究所によると、女性飛行士は男性と比べて乳がんのリスクが加わるので、生涯に浴びる被曝(ひばく)線量の制限が約1割厳しい。半年間のISS滞在には影響しないわずかな差だが、長期にわたる火星飛行は男性の方が安心かもしれない。

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