映画備忘録

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インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

2015-01-18 18:15:18 | 映画
今回観たのは、


「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」




ご存知ハリソン・フォード主演のインディ・ジョーンズシリーズの第三作目。

故リバー・フェニックスが少年時代のインディ役で冒頭で出演しているのです。
夭逝してしまった俳優の数少ない映像と考えると感慨深いものがある。


内容は、イエスキリストの血を受けたといわれる伝説の聖杯を巡って冒険が繰り広げられるというものでとてもシンプル。

ある日ジョーンズ博士(ハリソン・フォード)宛に、父親ヘンリー(ショーン・コネリー)が命より大事にしていた、聖杯に関する今までの調査の全てが記してある聖杯手帳が届く。
不審に思うジョーンズ博士のもとに時同じくして、聖杯を探しだして欲しいとの依頼がくる。
一度は断るが、前任者が実の父であると知らされ引き受けるのだった・・・。


と、こんな感じなのだが、今更ストーリーについてなにか語るまでもないだろう。

基本的に、本編で争う秘宝が違うだけで内容は同じと言ってもいいかもしれない。
(まぁ、シリーズものは基本的にそうだけど。)


ハリソン・フォードの格闘あり。
美女とのひとときのアバンチュールあり。(今回のは敵のスパイだったが)
敵との激しいカーチェイスあり。


インディ・ジョーンズシリーズはそれでいいのです。


そして、今回はなんといってもインディの父親役で出演しているショーン・コネリー。

これが非常にいい味出してるのである。
現在は、年齢を理由に俳優業を引退してしまっているが、この頃はまだまだ元気。

天然爆発のなかなかかわいいキャラに仕上がっている。


しかし、そんな天然オヤジもやはりインディの父親。最後にカッチョいいシーンがあるのだ。

ラスト、聖杯が裂けた大地に落ちそうになる場面。インディが無理して取ろうとする。
片手は父親に上から掴んでもらっており、もう片手で聖杯を取ろうとする。
父親の諦めろとの制止も聞かず、インディが言う。
「もう少し。あとちょっとで聖杯に届くんだ。」

しかし、先程まったく同じことをして、女スパイが奈落の底に落ちている。
その時は、インディが女の片手を掴み、必死に諦めるように説得していた。
説得むなしく、女スパイは落ちてしまったわけだが、欲とは怖いものでいざ自分に同じチャンスが巡ってくると手を伸ばしてしまう。

父親の片手では、とても支えきれずこのままでは、インディまでもが奈落の底に落ちてしまう。
そんなインディに対して父親が一言。


「インディアナ、諦めなさい。」


これだけ見るとなんじゃそりゃ。普通に止めとるだけじゃないか、となるかもしれない。

実は、インディアナ・ジョーンズはあだ名であって本名ではない。

本命はヘンリー・ジョーンズJr.。

つまり父親のヘンリーと同じ名前なのである。
彼は父親との確執もあり、ヘンリーと名乗らず昔飼っていた愛犬の名前からとったインディアナ・ジョーンズと名乗っている。

しかし、父親のヘンリーはインディアナと呼ばずにことあるごとにJr.と呼ぶ。
(そりゃ当たり前だ。自分の息子を犬の名前で呼ぶわけない。)

Jr.と呼ばれるたびにその呼び方はやめてくれとインディは怒っていたのだ。


しかし、このピンチで先程のセリフが出るのである。

一人の男として認められ、そしてその上で親として諭された瞬間、インディは我に返り聖杯を諦め脱出するのである。


このシーンが今回のハイライトではないだろうか。

今まで軽い感じで本編が進行してきただけに、なかなか刺さるものがあったと個人的に思ってます。


ナショナルトレジャーなど同じ系列の作品はあるけれどやっぱりインディ・ジョーンズがいちばん面白い。

そんなことを再確認できました。


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